○平野達男君 これは、当初は法令遵守担当
役員と言っていたのが、後で二〇一〇年当時に副
頭取まで上がっていたと、そして最後はトップまでということで、どこまで上がっているかというのがだんだん変わっていくんですよね。だから、随分これで、
対応で
みずほさんは損しましたよね、きちっとした内部の要するに
調査ができない、あるいはやろうとしないという印象を与えてしまっていますから。
特に、この問題についてトップまで上がっていないということについては、その気になれば簡単に分かっていたはずですよ。だから、二十七日から十月の八日の中で、極めて短時日の中で、実は上がっていましたということで一転してしまうんですね。そこのリスク管理をしなかったということ自体が、また多分今回の中の別の問題としてあると思いますよ。ここの問題は、要するにこの
報告書の中では一言も触れられていないんですよ。
あと、この
報告書の中では、先ほどのちょっと話に戻りますが、二十二年の検査の後、二月十六日に
コンプライアンス委員会で
報告されましたとありますけれ
ども、たった一行、本キャプティブローンについて
出席者から何らの
発言があった形跡がないと書いてあるんです。あとは、最後の方に意識が低かったとか、それから、あと、自行
債権という意識が低かったという抽象的な言葉に、オブラートに包まれた中で全体のものを総括しようとしている。これはこれで
第三者委員会だからいいかもしれませんけれ
ども、
みずほの
銀行として、
頭取さんとしてそこのところの意識はやっぱりしっかり持ってやるべきだというふうに思います。
繰り返しますけれ
ども、私は、トップまで上がっていなかったということが後で修正されたということもさることながら、それが九月二十七日までの中で行内で出てこなかったということ自体がやっぱり一つの大きな問題だというふうに思います。そのことだけは申し上げておきたいというふうに思います。
以上、このリスク管理ということで偉そうなことをちょっといろいろ言いましたけれ
ども、実は福島原発の
対応とか、様々な事後検証をやるときには本当に難しい面があるんです。福島原発というのはもっともっと複雑ですから、これとの比較なんかではとても一概に
議論できないところはありますけれ
ども。
だけど、一番それを本当に徹底的に詰める気があるかどうかですよね、物事は。そのときに、自分が本当に詰めようと思ったら本当に詰められる。でも、出てこないところもある。だけどそこは、詰めるというのはなかなか大変な
部分あると思いますけれ
ども、是非、
みずほさんという
社会的に置かれた位置の重要性に鑑みまして、しっかりやっていただくよう要望申し上げたいというふうに思います。
それから、次の
質問に移りますけれ
ども、暴排条項なんですが、全銀協さんの方ではこの間ニュースリリースというのを出しまして、その中で、
銀行による反社チェック態勢の整備という中で、会員行において、
提携ローンを含め、貸付
取引における顧客との金銭消費貸借契約への暴力団
排除条項の導入を改めて徹底しますと書いていますね。改めて徹底しますと。
字句にこだわるわけじゃないんですけれ
ども、改めて徹底しますということは、これは
銀行協会さんとしては、この金銭消費貸借契約への暴排条項の導入というのは前からこれは進めていたという
理解でよろしいでしょうか。