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室井邦彦君 ありがとうございました。
佐藤さんは制服組というふうにお聞きをしておりますから、あえて少し御
報告を申し上げたいんですが、私は、政
務官をさせていただいているときに、
海上保安庁を担当させていただいておりました。十次から十三次、四回にわたって、若い保安官たちが
ソマリア沖・
アデン湾に命を受けて出発をされるときに、平均八人から十人まででしたか、政
務官室に来られまして、今からいよいよ任務に就きますという
報告に来られます。私も、若い人たちでありますから、一人一人握手をして、よろしく
お願い申し上げますというふうに手を私の方からぐっと握って、そういう儀式が終わるわけでありますけれども、それから月日が流れ、半年たちます。そして、任務を遂行して帰ってまいりましたということで、また政
務官室に御
報告に来られます。そのときに、出発のときの私は彼らの目を見て頑張ってくださいと、こうするんですけれども、彼らが半年後帰ってきたときに、逆に私をぐっと見て、彼らの方からぐっと握手をされてこられるんですよね、こっちが圧倒されるような。この人たちは、命を張って、そうして厳しいところで
船舶を守り、
日本のために頑張ってきたんだなと。彼らが、もう体からその誇りと自信がにじみ出てきたんですよね。本当に頼もしく私は思いました。
これからも、そういう若い保安官たちがそういう任務に就いて、この
日本の国を守っていくという気概というか、非常に私も感激いたしましたけれども、どうかまたこれを機会に、もう政
務官という立場ではございませんので、
皆さん方とお会いする機会はほとんどございませんけれども、是非また激励をしていただき、またそういう機会も近々あるようでありますので、また私も楽しみにしております。今後とも、よろしく御活躍を、
日本経済安定のためにも頑張っていただけますように、
お願いを申し上げます。
続いて御
質問させていただきますが、これももう
ソマリア周辺海域の
海賊、又は
発生海域が非常に広範囲に広がってきている、このように聞いておりますが、二〇〇九年までは
アデン湾を
中心としていましたが、現在では
インド洋の西半分、そして紅海南部、
ソマリア東岸、沿岸などに、全域が
ソマリア海賊の出没する
海域、このようになっておりますが、先ほども海事
局長から出ておりましたけれども、ロケットランチャーなど重火器武装をし、船員を人質に取って身の代金を要求する
事案が多く、身の代金の金額は数億円に上ることもある、このような
被害は深刻であります。
日本船舶警備特措
法案は、
海賊多発海域と
日本船舶に限定し、
民間警備員による
警備を実施することができると、こう聞き及んでおりますが、今回の特措
法案は公的
武装警備だけでなく
民間武装警備により実施しようとしておりますが、これで
海賊対策として十分なのか、御
説明をいただきたい。例えば、フランス、イタリア、オランダではもちろん公的
武装警備による
対応を取っているということでありますけれども、どうでしょうか、御
説明いただけるでしょうか。