○真山
勇一君 みんなの党の真山
勇一です。
本当にこの
委員会の冒頭での騒ぎというのは、私にとっても本当に悲しい出来事だなというふうに
思いました。私は、
委員席から見ていまして、
参議院の
職員の方も目の前にいらっしゃって、
皆さん唖然とした表情をしていらっしゃったように見えますし、私は、もう本当にあきれ顔をして見ているような、そんな気もいたしました。こうしたことがないようにこれから
審議を進めていきたい、そんな
思いでおります。
そして、
森大臣は、本当に長い時間ずっと
答弁されていて、本当に大変だと
思います。今日も八時過ぎまでまだあるわけです。そして、国会の会期末は六日。まだまだ本当に大変な
答弁が続かれるのではないかと
思いますけれども、大丈夫ですね。ひとつよろしくお願いいたします。
私もいろいろ考えてまいりました。ちょっと
質問に入る前に、今朝いつもより早く起きました。当然、
特別委員会の
質問案作りということなんです、準備のため。五十分、今日いただいている時間が五十分ということで、私が議員になって初めてこんな長い時間、当然いろいろと用意しておかなくちゃ駄目だなというようなことで考えて作業をして、横目でテレビを見ておりました。そのテレビから流れてきたニュース、思わず見入ってしまったんです。
安倍
総理が映っておりました。そして、メディア関係の集まりに出席されていまして、その前で、
秘密保護法案に関連して伸び伸びとどんどん取材してほしいというようなことを笑顔でおっしゃっていた。そんな光景が映っていたんですけれども、私は、
報道の自由ということに関して、これ心配しないでも大丈夫だよというようなことをおっしゃりたかったんだろうというふうに思うんですけれども、かつてメディアで仕事をしておりまして、そして今はこうやって
国民の負託におこたえして国
会議員という仕事をやっているその身としては、やはり違和感、それから寂しさというのも感じました。
もし、
報道機関が萎縮しないでどんどんどんどん伸び伸びと取材してくれるというふうに思っていらっしゃるのなら、是非私は、本当は安倍
総理にこの場に来ていただいて、
国民に向かって言っていただきたい。こんな大事な大事な
法案を
審議しているんだから、特別に僕はこういうことを
国民に訴えたい。もちろん、来週は党首討論もあるそうなんですが、私はやはり本当に訴えていただきたいなと、そんな気がしてなりませんでした。
国会はもうあと一週間ということで、この
法案の
審議をしていますけれども、しかし、今日もこんなに遅い時間までずっと
傍聴者の方がまだたくさん傍聴されています。私は、本当に
皆さんこの
法案に関しては関心が高い、関心が高いというよりは、まだ
皆さんに不安もあるし、疑問点もたくさんあると思うんです。そのためにも、やはり最高責任者が出てきて丁寧に分かってもらうように
説明するということは、国会の場としては、いろいろ決まりはあるでしょうけれども、やはり大事なことじゃないかなというふうに思っております。
この
法案は、
審議すればするほど私はいろいろ
問題点が浮き彫りになってきているというふうに
思います。もちろん、申し上げておきたいのは、私も、
日本を取り巻く
安全保障の
立場から、国の
安全保障を扱う組織、それから外交、防衛などで大事な
情報を収集してそれが漏れないようにする体制づくりというもの、これは絶対に必要なものだというふうに考えています。しかし、今
政府が急ごうとしているこの
法案には、例えば私、こんなことを考えました。
船に例えると最新型の大型船です。ぴっかぴかの大型船、最新船です。高性能のレーダーを備え、そしてコンピューターシステムを装備して運航も安全にできる、そしてそれに
国民を乗せて、やあ、いよいよ出航しようとしている、そんなところなんです。ですけれども、よく見てみると、いろいろ問題はありそうだ。レーダーの部品の信頼度どうなのかな、コンピューターシステムが本当に正確に作動するのかな、あるいは豪華なレストランがあるけれども、まあ、このレストランはそんなことはないでしょう、今出ているような偽メニューが出て、そんなことがないとは私は思っていますが、それももしかしたらあるかもしれない、そんな疑いがある。それなのに、
国民を乗せて出航しようとしているわけです。このままでいくと、ああ、それからもう一つ大事なものを、私ないんじゃないかと思っています。救命ボートももしかしたら積んでいないかもしれません。それでも出航しようとしている。この船に乗っている
国民、不安を抱えている
国民が、こんな不安をした、整備をしなくちゃいけない、それなのにそのまま出ていく。これでは、
国民の命を守るどころか、かえってその航海で
国民を危険にさらすようなことになるんじゃないか、そんなことすら私、今考えております。
本当に会期末で時間迫っています。しかし、やはり大詰めとなっても、
参議院の場では十分納得できる
審議を尽くすべきだと私は思っています。私
たちは、
参議院の
皆さんに私は先日の本
会議で呼びかけました。本当に
衆議院のような採決のやり方、それから今日のような、ここ連続して続いているような混乱は
参議院としては避けたい、本当に
皆さん、避けようじゃありませんか。私は、
衆議院と同じことを繰り返す、いや、むしろ
衆議院よりひどいかもしれませんよ。そういうことがあるような
審議、こんなことを繰り返すんだったら、やっぱり民主主義はなくて暴走しているんじゃないかというふうに思っています。
国民の
皆さんは、こんなことを見せていたら、
参議院の存在意義というのはどう思っているか。私は、
参議院のことを指す言葉でよく良識の府というのがありますけれども、もはやこんな状態だったらその良識の府なんということが死語と言われるんじゃないかと、そんな気さえしております。まだまだ本当に
審議が必要だと
思いますので、ぎりぎりまで
国民の
皆さんが今持っていらっしゃる不安とか疑問に答えていくような、そんな
審議をこの場で是非尽くしていっていただきたいというふうに思っております。
長くなりましたけれども、そういうことを訴えまして、
質問に入らせていただきたいと
思います。
伝え聞くところによりますと、安倍
総理はどうやら
修正には応じないようだというような
報道も流れているんですけれども、こういう
修正に応じないなんて言われると、この
質問も是非本当なら
総理に伺いたいなというふうに思うんですが、本当にもうこの
法案の
修正というものには、
森大臣、応じないんでしょうか。