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福島みずほ君 社民党の
福島みずほです。
ツワネ
原則は、この策定には、国際連合、人及び人民の権利に関するアフリカ
委員会、米州機構、欧州
安全保障協力機構の特別報告者がかかわっています。
フランク・ラ・リュ言論と表現の自由の権利に関する国連特別報告者は、私は、国連人権理事会によって本
原則が採択されるべきだと考える、全ての国が
国家安全保障に関する国内法の解釈に本
原則を反映させるべきであると述べております。
ところで、モートン・ハルペリン氏、この方は米国の核戦略の
専門家で、国防総省や
国家安全保障会議、
NSCの高官を務めた方です。沖縄返還のときのアメリカの、
相手方の担当者を務めております。この人が、
日本の特定秘密保護法案について、
政府の裁量が広過ぎ、知る権利と秘密保護のバランスを定めた国際基準を逸脱していると批判をしています。過剰な秘密指定は
政府自体も管理が困難になると指摘しています。今、四十一万件、礒崎
補佐官によれば三十万件台が秘密指定され得るというふうに言っています。
このモートンさんは、
日本はなぜ国際基準から逸脱するのか、
政府は国会採決の前に
説明しなければならない、民主主義社会の義務だというふうに言っております。スピードを
懸念する、南アフリカで同様の動きがあるが既に数年掛けて、南ア
政府は最初二か月で法案を通そうとしたが反対運動が起き、三、四度修正された、ツワネ
原則に完全合致はしないが、時間を掛け大いに改善されたと述べています。このように、アメリカの元高官からも、スピード審議や中身がひど過ぎるということで批判が上がっています。
そして、先ほどもありましたが、このフランク・ラ・リュ国連報告者は、アナンド・グローバー国連健康問題に関する特別報告者と連名で、二十二日、特定秘密保護法案に関して
日本政府に幾つもの
質問事項を伝え、
国際法における人権基準に照らし合わせた法案の適法性について強い憂慮を表明をいたしました。
これは、憂慮とそして
質問事項が伝えられております。先ほどの
答弁で合致していると言っているけれども、合致していないじゃないですか。合致していたら、なぜこういう
専門家の人たちが憂慮を表明するんですか。憂慮を表明し、
質問事項がある中で、採決なんかできないですよ。これ
日本の恥になりますよ。
そして、この欧州評議会の中でも、ツワネ
原則の公表後、欧州評議
会議員
会議は、二〇一三年十月二日、このグローバル
原則を支持し、欧州評議会の加盟国の当該分野の関係官庁に対して、
情報へのアクセスに関する法律の制定と運用を現代化するに当たっては、本
原則を考慮に入れることを求めるという決議をしています。
御存じのとおり、
日本は、アメリカとともに欧州評議会のオブザーバーを持っております。この
原則を
日本は十分に検討しなければならない。私は、これは有識者
会議の
皆さんたちや
政府がこういう
議論、ツワネ
原則の
議論の過程も一切知らずに拙速でひどい法案を作った、これは
日本の恥になりますよ、今もそうなりつつありますが。
この特別報告官の憂慮、
質問事項に対して、
日本政府はきちっと回答するんでしょうか。