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猪口邦子君 ありがとうございます。是非、
運用面でそのような
方向性を追求していただければと思っております。
次なんですけれども、この法案が晴れて成立することができれば、
国家安全保障局が事実上
仕事を始めることになります。その
最初の非常に大掛かりな
仕事、これは四
大臣会合も始まるでしょうし、
国家安全保障戦略、これを策定するということになると思います。
それで、既に
安全保障と
防衛に関する懇談会という有識者を含めた懇談会がありまして、その議事録などを見ていますと非常に有意義な
議論があるんですけれども、まず
事務方には、その戦略の
イメージですね、あればお知らせいただきたいと思います。
私が理解しているところ、おおむね十年ぐらいを念頭に置くというわけですから、そうなりますと、
長官にも是非最後にお
伺いしておきたいんですけれども、やっぱり伝統的な
安全保障の範疇、これは
NSCとして当然関心
事項であるというものはもちろん含まれますけれども、それ以外に、自らの国際
環境、友好的なものにする、こういう
環境整備、こういうものも入るんではないかなと思います。昔、大平内閣のときに総合
安全保障戦略という概念がありまして、幅広くそういう自らの
環境を友好的なものにするというものもありましたけれども、そういうことも視野に入るんじゃないか。また、
経済力、これは国力の本質でありますので、そういう要素も入ってくる。それから、
日本として旗手であることが期待されている
分野、例えば軍縮・不拡散、このような
分野は
日本が強く打ち出さなくて誰がやるのだろうというように期待されている
分野、こういう
分野も入るべきであると
考えます、その戦略の中にですね。
ちょうど本日、
アメリカからのキャロライン・ケネディ大使が天皇陛下に信任状を奉呈されます。二十二日は、お父様でありますJFK暗殺から半世紀の日となります。
日本を訪れたいと伝えていた
最初の
アメリカの大統領でいらしたということ、また広島を訪問したときの経験などを大使は語ってくれています。
ですから、そういうことを
考えますと、今こそ日米で軍縮・不拡散、これを共同で一生懸命やっていく
時代、そのときが今こそ到来したと感じますので、この歴史のチャンス、逃すべきではないと思います。是非、
長官によろしくお願いしておきたい。
こういうことを含めて、軍縮・不拡散もきちっと位置付けるような、これは自らが軍縮するというよりも
環境を軍縮させるわけですから、
日本の安全が非常に高まる話なので、是非積極的に国際的な軍縮・不拡散の推進をやってもらいたいと。
それから、もう
一つはやっぱり
情報発信ですね。
日本に誤解が多過ぎるんじゃないかと。私は個人的に推進したいと思っていますのは、
日本語人口の拡大ということですね。
日本語をしゃべる人が世界的に増えれば、この国についての関心やいろいろな友好感覚も増えるだろうとも思います。例えば、こういうことも広くこの
国家安全保障戦略の中に位置付けるべきだと思うんですね。
ですから、こう
考えますと、特定秘密とかそういうことはほんの一部であって、より広い戦略をこの四
大臣会合では
議論していただきたいと、それでその戦略を作っていただきたいと思いますけれども、まず、では
事務方、何かありましたらお願いします。