○
加藤敏幸君 まだ実験中ですから、この炉について確定的な特徴をここで申し上げるということもあれですけれども、言ってみると安全性の問題、それから建設コスト、いろいろございまして、使用済燃料の排出量であるとかいろいろな点でこれから
議論がされますけれども、最近中国が随分力を入れて、今実証炉前段ぐらいまでに来ているというふうに聞いていまして、これも大変大きな、メルトダウンについては非常に強い耐性を持ったというシステムだと、このように考えておりますので、私は、原子力発電というふうなものも、やはりウランは世界に結構分散をしているし、そんな
意味ではエネルギーの安全保障というふうな
視点からも重要な仕組みだと。
そんなことで、第三世代も随分レベルは上がっていますけれども、さらにこういうふうな新しい開発もやっていただく中で、安全性を更に更に高めた中で、やはり国民生活、
産業の
競争力を支えるエネルギー源を御努力をいただきたい、これもさらに今後の
議論として私は上ってくるんではないかというふうに思います。
次に、私、二〇〇四年の七月の選挙で議員になりました。その年の十月の
経済産業委員会の初めての
質問のときに、中川
経済産業大臣、残念ながらお亡くなりになりました、最初の
質問で申し上げたのは、
全国、当時工場が海外に出ていく、全部中国だとかあっちに出ていくと。
日本の工場というのはもうペンペン草が生えていた。全部シャットアウトしていたんです。そういう状況の中で、これでいいのかと。逆に言うと、もうこれ以上海外に工場を出すなと。国内に工場を残さなければ、
雇用の問題だとか社会保障費だとか、その工場でお弁当を食べてもらうからやっぱりそこら辺の周りの業者の皆さん方も潤うということを含めて、国内立地というふうなことが国内
経済を支える上で極めて重要なんだと。
そこで、重要な問題は、国際競争ということからいけば、構内は、私たち働く者と
経営者、
労使が必死になってコストダウンやっているんですよ、一円単位で。だから、政治が一々口出しするなと、
政府に言ってもらわなくたって、こっちは命懸けでやっていることだと、会社の中のことは。しかし、問題は会社の外。塀の外が高過ぎる。何が高いのといったら、まずエネルギーコストが高いんですよ、これは。いろんな
意味で高い。このエネルギーコストの問題をどうするんですかと。物流コストも高いんですよ。水も実は高いんですよ。水がいかに高いか。行政コストも高いんですよ。高い高い高い、高いだらけの列島で私たちは工場を造って、中は必死、だけど外はどうなっているんだと。
だから、やっぱり港湾も空港も高速道路も、JR貨物も含めた総体的な物流も含めて、私は、各種、
政府、行政が努力すべきことがあるんじゃないでしょうか。すなわち、物づくり
日本、これをどう支えるのかということで、九年間、十年目の
活動をやってきました。
いろんな
意味で私は前進していると思うんです、港湾も随分改善されたし。そういうような
意味で、
経済産業省が中核になっていわゆる
競争力強化でやっておられるんですけれども、ただ、このエネルギーコストの問題は、先週、IEAの事務局長さんが来られて、
日本のエネルギーコスト、このまま行っちゃったら
産業自身の
競争力は落ちますよと、こういうふうな話がある中で、それは言われなくたって、外から言われなくたって分かっておるんだと、こう申し上げたいわけで、その辺のところで、我が国の電力料金というもの、これは小林
委員が言われましたように、やはりある程度しっかりと構造的なところを、
政府含めて、私は国民の合意もつくっていく中で考えていかないと、状況任せでエネルギーが上がったり下がったり、そして品質も、じゃ、もういいよ、三十分停電したってこっちでやるからと。それを前提で工場を造るんならまた別の設備投資が必要なんですよ。
そんなことを含めて、やはり私は、我が国のエネルギー、生命線であるエネルギーをしっかりと、そしてそのことをやらないと
産業競争力強化ということは画竜点睛を欠きますということを強く申し述べまして、この辺のところはちょっと話が雑駁になって、
大臣としては大変答えやすいと思いますけれども、是非お話をしていただければと思います。