○荒井広幸君 改革の荒井です。
先生方のお手元、そして
大臣のお手元にこのような両面刷りをお配りをさせていただきました。このあいづじげん健康ポイント倶楽部というんですが、福島県の、今原発の被害で苦しんでおりますが、そういうことも含めて健康管理、会津美里町、あいづじげん、慈眼というのは高名なお坊さんの名前なんですが、地元のお坊さんですが、健康ポイントと、こういうものを始めました。
本日は、
大臣、私が着目いたしますのは、第四のポイントでございまして、一番最後に
大臣にはおまとめでお話をいただきますが、それまでは各省の事務方の方にお尋ねをしてまいります。
中小企業の
活力を
再生する
措置を講ずることになっているわけですが、
大臣が述べられる四番目に、
地域で
創業を
支援するため、市町村が
民間の
創業支援事業者と連携して
創業支援体制を取る場合、国として全面的に
支援する、併せて
中小企業再生の
支援を
強化すると、こういうことになっております。戦略市場創造プラン、ロードマップのテーマ一でも、
国民の健康寿命の延伸というようなことの対応というのも掲げられています。こういったものを
一つ一つ具体化するための法律なんだろうと思いますが。
この
皆様、ポンチ絵を御覧いただきたいんですが、これは会津美里町商工会の作ったものなんですね。これはどういうものかというと、いわゆるICT端末を利用しまして、血圧測定器を、これを付けまして健康対策をするんです。血圧です、血圧に着目です。健康でも特に血圧というものを見ていくと。その見ていく手段がICT活用であり、エコマネー、
経済産業省の好きな言葉で言うとヘルスケアポイントなんというのを
経済産業省はエコポイントにもじって付けておりますが、そういう言葉、そういう手段を取ります。結果的に波及効果で
地域経済の
活性化やコミュニティーの充実というのを狙うということで、先取りしているんですね。
この先取りしている会津美里町の
事業というのは、まず何が優れているかというと、皆さん、この器材は、普通ですと自治体が配るのが普通なんですが、配りません。年間サービス料でいただきますと、参加したい人、まず参加してくださいという、そういう動機付けから入っているんですね。この動機付けというのが全ての、厚労省も
経済産業省も各省がやっていますが、非常に重要なところです。買ったところで、やらない人はやらないということになるわけですね。こういったことで動機付けとしては健康管理、血圧というのは万病、昔でいえば万病対策ですよというようなことで入っていただくと。
そうすると、会員の血圧データを専用サーバーに蓄積、分析し、かかりつけの先生と共有が可能なサービスをしていくと。家庭でこういったことをチェックするというのは非常に重要なことでございまして、それらが信用できる情報であれば、データを印字しまして、お医者さんに見せて診察時に活用もしてもらえると。それから、端末を利用しておりますから、御家族にメールでお知らせすることもできますし、測定をしていないときや病院先で、受信で、メールでお知らせすることもできると、こういうことなんです。
ですから、一点この優れ技というのは何かと、まず皆さん御参加いただけますかというところから入っている。
そして、二つ目のところが、ここも独自のやり方なんですが、美里町商工会の商品券、ここに小さくございますけど、これがじげんだるまというんだか、このマスコットなんですね、キャラクターなんですが、その商工会の、これはよくありますね、商工会でポイントが付くと歌謡ショーに行けるとかいろいろありましたが、そういうポイントをもらえるんです。
じゃ、そのポイントは、一ポイント一円ですが、どういうことかと。ここがまたなかなか工夫されていて、私はこれはやっぱりすてきだなと思っているんですね。これは、毎日血圧って測らないといけないんですね。特に朝は寒いから心筋梗塞などになりやすいですね。ですから、朝と夜というのは定期的に測る。朝晩測りますと、これで十ポイント付けるんです。朝十ポイント、夜十ポイントで、掛ける三百六十五日ということになると約七千二百ポイント、七千二百円が健康をやると返ってくるということですから、先ほどの年間のサービス料というところにぐっと近づくわけです。
それから、健康診断をした、それで五百ポイント。それから、町の行事、結構やっております。この後ろを見ていただいてもお分かりのとおり、体力づくり教室とかそういうものをやっていますね。十ポイントが付きます。また、うんどう遊園教室なんということで、みんなで運動しながらというようなこともやりながらポイントがどんどん付いていくと、こういうことでございますけれども、町内会ごとにこのうんどう遊園というのがあるので、ゲートボールに代わるコミュニティーということにもなってまいります。
こういうものを維持させつつ、最終的には、言葉はちょっとおかしいんですが、サービス料見合いのもの、プラスアルファ、健康が維持しつつ、そしてポイントで
地域商店街に
活性化ができるということなんです。
これはどういう
仕組みで今回始めたかというと、始めたばかりです。総
事業費五百九十万円で、そのうち二百七十万円を県単
事業で補助します。残りはこれはNPO法人福島医療ヘルスケアICT研究会、地元
企業のエフコムさんというICTさんが中心になっておりますが、これらのデータはかなり大きくきちんとしないといけませんので、メディカル
リンクというナショナル的なもの、
全国的な規模のものを使っておりますが、このNPO法人と、そして、福島の原発被害もあります、健康管理をしていかなくちゃいけない、特に血圧に大変造詣の深い、若い医師でありますが、福島県立医科大学の谷田部淳一先生がこれを発案していったんですね。そこに、会津美里町の渡部町長さん始め役場関係の皆さん、そして商工会の皆さん、相談でこれは行っているんです。今のところ、予算の後だったものですから、町の、スタートが、町の
お金は持ち出しは今のところしておりません。しておりませんが、こういう形でポイントを出しながらやるということなんです。
こういうことでお分かりいただけるかと思いますけれども、実際は、
経済産業省の皆さんが具体的にいろんな方に聞き、またいろんな事例を集めておられますが、実際にはこういうものというのはなかなか拾えていないと思いますね。そういう観点に立つと、やっぱり本当に足下に必要というのはあるんだと。その必要というのが、やはりどうしても
経済行為というものも絡んでくるものもある。
ただ、内部性と外部性がありますから、いわゆる
民間で市場原理でできるものと、保険を適用させたり、あるいは自治体が絡まったりして健康増進や医療をやっていくと、そういうものもこれは両方あるわけですが、こういう観点で物事を考えていくと、かなりの
部分、足下に実は健康と
地域振興と
経済成長、循環型の社会というのは
地方にこそ生まれるかもしれない。そんな宝が
地方に眠っている。そういうことを、あるいは
地域と言ってもいいんだと思いますが、眠っているんだろうと思います。それを
是非引き出していただきたいと思うんです。
厚生労働省にお尋ねしますけれども、高血圧が原因で死んでいる方は推定十万四千人
程度。高血圧に関係した病気、高血圧性疾患七千人、急性心筋梗塞四万二千人、脳血管疾患十二万二千人、慢性腎臓病一万五千人の方々が亡くなっているということで、大変これは大きな人命の、尊い命を失っているわけでございますが、では、患者というんですかね、高血圧性疾患をお持ちの方は何人ぐらいいらっしゃるんでしょう。