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神本美恵子君 民主党・新緑風会の
神本美恵子でございます。
今日は、福山理事の御
配慮で、この外防
委員会で
質問させていただく機会をいただきました。ありがとうございます。
この
障害者権利条約の批准について私は
質問をしたいと思うんですが、今日、傍聴席に、もう本当に一時からたくさんの方々が座ってこの議論を聞いていただいております。
私自身も、この
障害者権利条約については強い思い入れもありまして、この機会をいただきました。議員になる前、小学校の教員をしておりまして、
障害のある子供さんと
障害のない子供さんが一つの教室で一緒に学ぶという経験をしてまいりました。その中で学んだことは、本当に私にとっては教員としてこんな経験はない、そして、その後の私の人生にとってもとても大きな経験でございました。そういう立場から、この
障害者権利条約がまず国連で採択をされたときに、そして二十四条でインクルーシブ教育ということが提案されたことには本当に感慨深いものを感じたところでございます。
一日も早くこの
条約を批准して、
我が国でも共に学ぶ教育が実現できるということを思う一方で、これまで、子
どもの
権利条約や女子
差別撤廃
条約、様々な
人権にかかわる
条約がございましたが、これを
我が国も署名し批准して、果たして本当に子
どもの
権利条約が生かされてきたのか、本当にそれがきちっと監視されて
条約履行の
状況がこの国でつくられてきたかというと、必ずしもそうではない。女子
差別撤廃
条約についても、採択、署名から批准まで約六年掛かっております。子
どもの
権利条約は四年半、何一つ国内法を整備しないままに今日に至っております。
この
障害者権利条約がそういうことになってはならないと。これは私だけではなくて、私も党の
障害者政策の一端を担わせていただいているときに、今日おいでいただいている何人もの方々から、拙速な批准はやめてくれ、私たち抜きに決めないでくれという強い声をいただきました。それを受けて、民主党政権のときに、障がい者制度改革推進本部を
政府内に置き、
総理大臣をトップとして障がい者制度改革推進会議をつくり、その中には
障害当事者の方々を中心メンバーとして入っていただいて、たくさんの御
意見をいただきながら様々な国内法整備に取り組ませていただきました。
その経過の中で、署名から六年、批准まで七年も掛かってしまうという、この長い期間を要したわけですけれ
ども、それだけに、批准した後の国内が、本当に
障害者政策が総合的に、この
条約が求める基本的
人権の尊重、
差別解消、そして何よりも
障害とは個人、本人の問題ではなくて
社会モデルという
社会の障壁に問題があるというとらえ方がこの
条約で示されている、そういう方向へ
施策が行くことを心から願うものであります。
たくさん通告をさせていただいて、今日は政務三役においでいただいているんですが、
先ほどの福山議員の、
権利条約二十四条、教育にかかわるところでもう少し深めさせていただきたいのですが、ちょっと文科省のメンバーが替わっているので、大丈夫ですかね。
政
務官においでいただいておりますが、
先ほど岸田外務大臣は、福山理事の
質問に対して、二十四条で、共に一緒に学ぶということは、できる限り一緒に学ぶということで全てということではないというふうにおっしゃいました。その意味は、本人の意向が、一緒に同一教室で学ぶのではなくて、例えば特別支援学校を望んだりする場合もございますので、そういう本人の意向を無視して一緒に学べということではないというふうにおっしゃったんですが、もう一度確認させていただきます。それでよろしいでしょうか。