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中西健治君 申し上げましたとおり、いろんな
事態、
状況を勘案してそれぞれに対処するということはあるかと思いますけれども、ただ、やはり判断のポイント、判断の基準ぐらいはあらかじめ定めておくべきなんではないか、そうでなければなかなか初動が難しくなるのではないかというふうに私は考えております。
自衛隊の
輸送にこの
法案が通ったからといってこだわってくれという
意味は全くありません。ですが、原則と、それ以外どうするのかという基準はあらかじめ持っておいた方がいいだろうというふうに御
指摘はさせていただきます。
続きまして、この法
改正の中で
輸送の安全の定義の明確化が行われております。現行法では、「
輸送の安全について
外務大臣と協議し、」となっていたものが、今般、「
輸送において予想される危険及びこれを避けるための方策について
外務大臣と協議し、」と修正されようとしているわけでありますが、わざわざ法
改正を行うわけですから、これまで誤解を生じさせかねない表現だったのを改めるという、こういった消極的な
意味合いだけではなくて、もっと積極的な
意味合いというものを読み込めないものかというふうに私は思料しています。こうした協議を行うまでに予測しとか危険を避けると、こういったことまで書いてあるわけですから、
情報収集の強化、こうしたことをこの法
改正によって読み込んでいったらどうだろうかというふうに思っております。
この文言、新しい文言を本事案に、本事案というのはあの
アルジェリアの
事件に即して考えると、アルジェ
空港、千キロ離れたアルジェ
空港に比べて、より
事件現場に近い
イナメナス空港、これの
使用可能性について
情報収集を強化するとか、そうしたことが考えられたのではないかというふうに思っています。そして、その上でぎりぎりの判断を行って、
イナメナス空港に着陸させる、そうしたこともあり得たのではないかと思いますが、今回の
輸送の安全の定義の文言の変更、これは、実質的な中身の変更は一切なくて、単に書きぶりを改めたという理解なんでしょうか。