○石川
博崇君 やはり、
両国関係、
双方からの努力ということが不可欠であろうかというふうに思っております。前向きなメッセージをやはり断続的に発していくということを
日本政府にはお願いをしたいなというふうに思っております。
特に
日中関係が厳しくなったのは、昨年の九月、尖閣諸島に対する国有化ということを受けて、中国国内で反日デモが相次ぎ、また、その後の柳条湖事件の記念の時期をめぐって国内で相当な反日感情が高まったということがございました。
しかし、今年、振り返って、一年がたってみますと、この尖閣諸島国有化から一周年という機に、中国
政府からの正式なコメントというものがなかった。あるいは、この柳条湖事件の記念日におきましても大きな反日デモというものが発生しなかった。こうしたことも中国側からの
日本に対するメッセージなのではなかろうかというふうに思っております。先般、サンクトペテルブルクで
安倍総理と習近平国家主席との立ち話が行われたということも前向きな兆候というふうに受け止めているところでございます。
私ども公明党といたしましても、
政府の
外交を補完するという
立場から、積極的に議員
外交、政党
外交というものを展開をしてまいりたいと
考えております。
御案内のとおり、今年一月には我が党山口代表が訪中をいたしまして、習近平、当時共産党総書記という
立場でございますが、
会談を行い、まさに今
外務大臣がおっしゃられた
政治の対話の窓口を開いていく、そういう努力をさせていただいたところでございますし、また、そのときに次は青年、若手の国
会議員を送るということで先方と合意に至りまして、この九月には私を含む公明党若手国
会議員が訪中をさせていただき、劉振民
外交部副部長ほか、中国当局
関係者との
会談を行わせていただいたところでございます。
当初、私ども、訪中に当たっては様々な
観点から、準備段階から、どういった訪中の
成果をもたらすことができるかと実際問題懸念したところもございました。他党の議員の方々も一生懸命努力されて、行かれてもなかなか前向きな話合いの入口の段階で次の話合いに進めないというお話も聞いておりました。厳しい先方からの
日本に対する主張というものが繰り返されて、それで終わってしまうのではないかという懸念もございましたが、実際、行かせていただきますと、その懸念を払拭するに足る先方との非常に友好的な和やかな
会談を行わせていただくことができました。
当然、我が方から
日本のあるべき主張、
日本の
立場というものを踏まえた
対応を行わせていただきましたけれども、こうした努力を引き続き行ってまいりたいというふうに
考えております。
今現在におきましても、習近平中国国家主席との
会談を行った、正式な
意味での
会談というものを行えた
日本の
政治家というのは山口那津男公明党代表のみでございますが、私どもとして
政府の
外交を補完する努力を今後とも続けていくに当たって、
外務大臣としてこうした私どもの取組、どのように御評価いただいているか、御
認識をお聞かせいただければと思います。