○松田
委員 日本維新の会の松田学です。
本日、最後の
質問になります。
稲田大臣におかれましては、朝早くからお疲れさまでございます。
御案内のように、昨日、秘密保護
法案、私ども、
修正法案には賛成ですが、採決のあり方に対して反対ということで本
会議を退席させていただきまして、その後、ちょっと私どもとしては
国会が正常化していないという状態だったんですが、この
委員会につきましては、大変重要な
議論が行われる場だということで、ほぼ朝一番から私どもは
審議に応じさせていただいているところでございます。
ただ、その余波で、私、
官房長官に随分とお聞きしたいことがあったんですが、
官房長官不在の時間とちょっと重なりまして、きょうはどこまで
官房長官に対してお聞きできるか、もし十分聞き切れない場合はまた別の機会を設けていただいて、これは多分、この
法案を慎重
審議しろという
意味なのかなというふうに解釈しておりまして、ぜひよろしくお願いしたいと
思います。
この
法案、本日もいろいろな
議論が出ております。私どもの立場は、二〇一〇年に
自民党、みんなの党が
提案した
法案から後退しているのではないか、それとのギャップについていろいろと
質問させていただいたところであります。
ただ、
公務員制度というのは、この
日本の重要な国家の
インフラでありますので、
議論すればするほどいろいろな論点が出てくるもので、私は、この
法案にも触れますけれども、この
法案を
提出された今の
内閣の
基本的な
考え方というか、それについてちょっと確認をしながら、これは非常に重要な
仕組みを変えるものでありますから、
内閣人事局がきちんとした運営ができることを担保するためにも、いろいろ論点もぶつけてみたいと思っている次第でありますので、よろしくお願いいたします。
まず、行政
改革担当大臣ということで、行政
改革というのは、私が役所に入ったときに、ちょうど一般消費税の導入が頓挫して、増税なき財政再建というのが
鈴木善幸
内閣のもとで進められているときに私は役所に入ったんですが、
考えてみればもう三十年ぐらいですか、
日本は、いわゆるネットの増税をしないで、専ら歳出削減、行政
改革で財政を再建するということがずっと続けられてきた。
今般、ようやくネットの増税となるわけなんですが、その
意味で、ずっと続いてきたんですけれども、時には、
国民負担を求める前にまずは官が襟を正すべきという論理で、無駄の削減ということも随分なされたわけであります。雑巾も随分絞ってきたなという感じがあるんです。
私が財務省にいたときに、ある日、トイレに必ず置いてあるうがい器があるんですが、あれが全部封鎖されていまして、何で封鎖されているんだと言ったら、これはもしかしたら無駄だと言われるかもしれないというか、無駄という
指摘があったのか知りませんが、あるいは、財務省に何十年もありました理髪店が閉鎖されたりしまして、これは公務の能率を上げるために置かれているもので決して無駄でも何でもないんですが、ちょっと行き過ぎたバッシングが随分続いたなと。
そこまでして、とにかく歳出削減をやってきたんですが、量的に小さな
政府に向けて、みんな一生懸命、どの
政権もどの政党も一生懸命やってきた。
きょう、お許しをいただいてお配りした資料がございますけれども、これは、客観的事実として見ると、だからいいというわけじゃないんですが、客観的な事実で見ると、
日本は、既に量的には先進国の中でほぼ最小の小さな
政府になってしまっているというのは事実でありまして、例えば、総労働人口に占める一般
政府雇用の割合というのは、OECD三十三カ国の中で、たまたま韓国が一番少ないんですが、びりから二番目。それから、
日本の
公務員人件費が占める対GDP比が六・一%、OECD三十三カ国の中で最低ということで、これは、先進国でほぼ一番小さな
政府に近い状態に量的には既になっているわけであります。
そこで、
政府も行政のスリム化、これは当然進めなきゃいけないことではありますが、今生きている計画というのは、
国家公務員の定員については、
平成二十二年度から二十六年度までの五年間に一〇%以上やるというのがあって、既にかなり達成しているようですけれども、総人件費については、
平成二十七年度の時点で、
平成十七年度における数字、総人件費の対GDP比が二分の一になるという目標も立てているわけなんですが、この総人件費の対GDP比も、先進国の中で一番少ないという状態になっているんです。
そういった
意味で、かなり量的なスリム化は進んできた。ただ、一応、目標は目標としてある。これについて、まず、そういった
公務員定数や人件費ということがあると
思いますけれども、今、どういうふうに量的な削減とか、あるいは本当にどうやってやるのかという点について、行革
担当大臣の御所見を伺いたいと
思います。
〔
委員長退席、橘
委員長代理着席〕