○吉川(赳)
委員 わかりました。ありがとうございます。
しかしながら、
公務員の
職務の特殊性、さらには公共性に鑑みてということでございますから、
団体交渉権の有無ということも議論にはなっているとは思うんですが、余りこれに影響されず、
人事院と
団体、さらには俗に言う労の立場でさまざまな交渉があったとしても、せっかく
内閣人事局にこの級別定数というものが移るわけでございますから、余りどうかどうかそこに影響されず、強い権限を持ってこの級別定数というものを
内閣人事局がぜひ定めていっていただきたいなと思う次第でございます。
そして、
質問をかえさせていただきます。
今回の
法案においては、
公務員の
給与に関する
規定、これはとかく盛り込まれていないわけでございますが、
給与は従来どおり、
人事院が毎年度ごと、民間実態調査に基づき
給与を決定するということでよろしいのかと
思います。
つまり、現在の
公務員の
給与、民間の実態調査ということでございますから、民間並みということで私は認識をしております。しかしながら、他方では、
国家公務員、地方
公務員を含め、
給与が高過ぎるんじゃないか、削減をすべきだとの主張がちまたで起こっているわけでございます。
そこで、ちょっと私の身近な話を一つさせていただきたいんですが、私の近い親戚に建築をやっておる親戚がおりまして、俗に言う大工さんでございます。何がし建築という看板は掲げているものの、家族で切り盛りするような、非常に小さい、大工の棟梁というんですか、そういったおじさんがいるんですね。
そのおじさんが、ことしのお正月、私と一杯ちびちびやりながら、当選してすぐの私に言うんですね。おじさんの言葉をかりますと、俺は、
公務員の給料というのはどうも納得がいかないんだ、どんな御時世でもそこそこいい給料をもらいやがる、一日一合の酒をすすりながらテレビを見ていると、斜に構えたニュースキャスターが、あいつらの給料はもうちょっと下げるべきだと首をかしげながら言っている、これを見ていると、俺も、なるほど、ふむふむと、こっちまで首をかしげてそれを見ているわけだ、
公務員の給料というのはもうちょっと安くするべきだ、いっそ半分でもいい、いや、半分とは言わないから、二割、三割、それぐらいは下げてくんな、おまえも
国会議員になったんだからそれぐらいやるべきだ、おじさんが私にこう言うわけでございます。
ですから、私は、そのおじさんに言ったんですね。そのとき、テレビの影響力というものはすごいんだなと
思いつつも、ああ、そうですか、ところで、おじさん、私の同級生に
公務員というのがいるんです、いや、
公務員といっても地方
公務員なんですけれどもね、その彼が今度部長に昇進するということで、これは非常におめでたいことです、この昇進を機に借家を引き払って、いっそのこと戸建ての一軒家を建てたいという、だから、おじさん、どうか彼の
仕事を受けてくれませんかね、こう言ったら、おじさんは私にこう言ったわけでございます。
景気のいい話だね、よし任せろ、
公務員じゃ、さぞ懐も暖かいんだろう、一等いい家を建ててやるから、しっかりそう言っておけ、しかしながら、少々値段は上がるけれどもいいかい、これによって俺の晩酌も一合から二合にふえるもんだ、こう言いましたもので、私は言いました。いやいや、おじさん、
公務員といっても今じゃ民間並みでございますから、そんなぜいたくはできないんですよ、どうか私の顔を立てて、安く仕上げてやってください。そうしたら、おじさんが言ったんです。それは困る、
公務員の給料はもう少し上げた方がいいんじゃないか、そう言って、おじさんは首をかしげたわけでございます。
事ほどさようでございまして、
公務員であれど、一面ではやはり消費者なんです。これは、ある意味の公共投資とも言えますし、
公務員の
皆さんが消費をするということ、これは乗数効果もあると
思います。また、緊縮財政の
もとではデフレを招く、こういった説もあるわけであります。しかしながら、余りにかけ離れた高い
給与、これは問題にしても、前段触れましたように、民間実態に即しているわけであります。
そこでなんですが、今回の
法案にはないものの、今の
公務員給与に関し、今後さらなる改定、
改革が必要か、行革という広い意味でお答えをいただければと
思います。