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新藤国務大臣 今回のことを踏まえてさらに工夫をしていく、これは大変重要なことだというふうに思っておりますから、心がけたいと
思います。
その上で、少し経過を御
説明させていただきたいと思うんですけれども、そもそも
国家戦略特区を、こういうものを設けようではないかと議論が始まりましたのは、たしか四月に入ったあたりからだったと
思います、本格的になりましたのは。それで、私が
担当大臣として取りまとめるように、このように言われまして、そして、連休のころ、連休前でしたね、連休前に方針を出し、議論をして、そして、まず最初の
規制緩和項目は九つ、今回の十六のうちのまず九つは、
提案募集をやる前に、これまでの長年の御議論の中で、ぜひここは
緩和を実現したい、それを事務方とワーキングの間で極めて精力的にやりました。それが五月の末であります。
そこで、こういう
規制緩和のメニューを持った上で、さあ、
どんな
事業をやるべきかというコンセプトワークを本格化いたしました。そして、それがある程度でき上がったところで、七月の末あたりから準備を始めまして、八月の十二日から募集を開始する。ですから、春先からもう何度も、
国家戦略特区はこんなようなことではないかとか、臆測も含めてさまざまな記事が出ていたわけであります。
それを、我々とすれば、いよいよ、では、まず
提案募集を行いますと。一体どのぐらいの
提案が来るかは、私は実は少し心配をしておりました。だけれども、当日、ヒアリングのときの
説明会に二百六十人が来たんです。それは、大きな
企業、それからいわゆる
地方自治体だけでなくて、本当に、グループで、それから町の中の
研究者が、私はこういうことをやれば
国家として新しいものが開けるんじゃないか、そういうような
思いを持った人がたくさん来てくれて、ですから、
個人的な参加というのもあったんですね。
そのときの私の趣旨
説明やヒアリングの模様は、全て動画に撮って、ネットでそのまま公開しております。ですから、そこのヒアリング、また、私どもの
説明会に来られない方も、どういうことが行われたかは全部周知したんです。
その上で、御
提案が最終的には二百件近くのものになったということなのでありまして、これは極めて多いというふうに思っていただきたいんです。これが予定調和で、ある程度場所を決めて、そして、それを位置づけするための段取りをしているのではないんだということなんです。さまざまな議論の中で、イノベーション、新しいものを起こすのには、それは、既存のルールも破らなければイノベーションは起きない。
ですから、今回のことは、私
たちとしても大いなる実験であって、しかも、
政府として責任を持ってやるんですから、
成果も出さなければいけない。しかし、がんじがらめの中で、例えば、全部決めた後でこれをやりますよ、もう
事業をやる前から全てが決まっていて、それでもってそのとおりにいく
事業なんてという、
委員も
事業をおやりになっているわけだから、わかると
思います。
ですから、私
たちとしてもいいかげんなことはできません。きちんと手続を踏んで、これは、できる限り皆さんに参加していただくようにやりつつ、結局は、総理がおっしゃっているように、これを始めることで、またさらなる
提案が来るだろう。そして、この
国家戦略特区が、こういうふうに御議論いただいて、そして、それがまた国民の関心を呼ぶ。
特区として
地域を指定する、こんなことが国のみんなでもって
事業として始まる、その関心を呼んだことが最大のPRになると
思います。
我々とすれば、通常の手段に加えて、SNSを使ったり、既に私どもの中で、ツイッターのアカウントをとれとか、そういうことまでやらせているんですよ。そうやってきめ細かに、一般の方にも伝わるようにしたいし、みんなで参加できるような
仕組みをつくっていきたい。それには、まず最初に成功例をつくることなんでございます。そういう経緯の中でやっているということでございます。