○坂元
委員 今御説明がありましたとおり、もちろん私も単純に比較を、あくまでも御参考ということでこの数字を出させていただいたわけで、おっしゃるとおり、仮設住宅の戸数であったり、山を削ってかさ上げをしたりとか土地区画整理があるんだというお答えでした。それももちろん理解はしております。
ただ、やはりこの厳しい
財政状況の中で、できることはどんどん何でもやっていきましょうというふうに、それはできればいいですけれ
ども、やはりコストというものをしっかり考えた上でやっていかなければならないんじゃないかという点で少し御参考にしていただければというふうに思いますのが、この資料の二ページ目と三ページ目をごらんください。
浸水地域が県の総面積に対して一番多かった宮城県で、浸水範囲を赤く塗った地図なんですけれ
ども、これくらいの範囲が浸水を受けたという形になっております。県の総面積と比較しますと、もちろん県の総面積全てがいわゆる住める地域というわけではないですけれ
ども、約二割程度という数値になっている、地図で見るとこういう形になるわけであります。
そして、三ページ目をごらんいただきたいんですけれ
ども、これは石巻市の津波の浸水地域であります。上が二〇一一年の地図で、実は、下が一九一三年の石巻市旧市街地、つまり昔の都市部というか市街地を示している地図なんです。
これは、下の写真をごらんいただければわかるとおり、写真は東
日本大震災のときの写真です。一番わかりやすいのが右側の写真なんですけれ
ども、旧市街地に建っていた住宅というのはほとんど残っているわけですね。それで、左下の写真ですけれ
ども、戦後、スプロール状に新しく広がっていった市街地の側が大きな被害を受けているというわけです。
そして、最後のページを見ていただきたいんですけれ
ども、これは、建物が全壊をした割合がどれくらいかというところで、右から二番目の、可住地面積、住める面積に対して全壊のエリアというのはどれくらいだったかというところで、最も高いレベルの南三陸町あたりを見ても、一二%ぐらいなわけです。
つまり、何が言いたいかといいますと、確かに、山を削ってかさ上げをしたり土地区画整理をするということももちろんとらなければならない地域もあるでしょうけれ
ども、今、人口減少の時代ですから、例えば旧市街地に住宅を集積させていくとか、大きな手を入れて工事をしなくても対応できる方法もあるのではないかということを御
指摘させていただいております。
あと、先ほど仮設住宅の話がありましたけれ
ども、仮設住宅は、実は三十平方メートルで約五百万円のコストがかかるわけです。これをちょっと知り合いに聞いたところ、三十平方メートルで五百万円という数字は、一流ホテル以上のコストがかかっているわけですね。ホテルが建ちますよという話も聞きました。こんなに高いのは、国土交通省がプレハブ建築協会に一括発注、つまり、言い方によれば言い値で一括発注をしているからだという
指摘もあります。
そういったできるだけコストがかからないような発注方法や
手法というものを、やはり
財政という視点から、
財務省にはもっと切り込んでいっていただきたいなというふうに思うんですけれ
ども、こちらに関して御
意見をお願いいたします。
〔菅原
委員長代理退席、
委員長着席〕