○鈴木(克)
委員 生活の党の鈴木でございます。
参考人の皆さん、本当に御苦労さまでございます。最後の
質問になろうかと思いますが、ひとつよろしくお願いをいたします。
まず、
佐藤頭取にお伺いをし、そしてちょっと
質問の順番を変えさせていただいて、また最後に
佐藤頭取にお伺いする、このような順番でやらせていただきたいというふうに思っております。
今回の
一連の問題は、終始後手後手に回ったという感じが実はいたしております。何が後手後手かということは後でまた申し上げますけれ
ども。いずれにしても、今、この反
社会的勢力排除に対する
社会の関心とか要求というのは非常に強いものがあると思うんですね。そういう
状況の中で、なぜこのようなことが起きたのかということは、まさに真摯に反省をし、そしてしっかりと
認識をする、
原因を追求する必要があろう、このように思っております。
そういう意味で、少し
質問をさせていただきたいと思うのですが、まず、そもそも
銀行というのはどういうものであるのか。これはもうまさに御専門の皆さんを前に釈迦に説法という言い方になるかもしれませんけれ
ども、私は、渋沢栄一翁がそろばんと論語ということをおっしゃったけれ
ども、本当にそのとおりだというふうに思っておりまして、ある意味では、そろばんだけではない、まさに論語の
部分が、
金融業界といいますか、
経済といいますか、そういうものの
信頼を高めていくことになっていく、このように思っておるわけであります。
そこで、いわゆる反社勢力を
遮断していくという
体制をきちっと
整備していくことが一番大事だ、これはもう繰り返しになりますが、そういうことだと思うんです。
第三者委員会の
報告書を拝見いたしました。そうしたら、こういう一文があるわけですね。
東日本大震災直後に発生した
システム障害の混乱の中で、反社問題の担当部署もその
対応に追われ、この問題の優先順位が下がった、こういうふうにされておるわけであります。
あの
システム障害自体、これはもうあってはならないことであります。他の
金融機関でも同じように被災に遭ったんですが、連携をとりながら、被災をした翌々日ぐらいから一生懸命で預金者に
対応をしたという事実、我々も見ておるわけでありますが、そういうのが
金融機関の姿勢だというふうに私は思うんです。それによって、先ほど言った、優先順位が下がったというようなことを理由の
一つにおっしゃっておることについては、私はこれは問題があると正直思っております。
それから、先ほど責任のとり方ということを前の
委員もおっしゃったんですが、これは、私は他人様の懐に手を入れるつもりは全くありませんけれ
ども、
頭取の年俸というのは一億一千六百万ぐらいある、このように聞いております。仮に半年間無給になられたとしてもやはり相当な額があるわけでありまして、そういう意味での責任のとり方というのは、私はいかがなものかなと正直思っておるということを申し上げたいと思います。
さて、繰り返しになりますが、そういった
一つ一つのことをきちっと処理できない
組織が、国際的にも名の通ったメガバンクということで、我が国の
経済成長の血液を担っていくということが本当にできるんだろうか。ここは、本当にちょうどいい、国民の皆さんに
説明をされるいい機会ですから、真摯に、
状況の
説明、そして今のお
考え等をぜひ御披瀝いただきたい、私はこのように思います。