○玉木
委員 今
大臣から
一般会計繰り入れルールについて少し
言及がありましたけれども、これは、先ほど申し上げた、
平成二十二年秋に
特別会計の仕分けというものをやって、それぞれの
特別会計の問題点を整理した上で、お手元にも配っていますけれども、
平成二十二年の十二月二十二日、これは
財務省から発表しておりますけれども、
外為特会の
剰余金の
一般会計繰り入れルールというものを定めました。
丸が二つありますけれども、
一つ目は、長く書いていますけれども、資産の三〇%分をある種のめどとして、
剰余金については留保していこうと。これは、為替の変動とか
金利の変動とか、そもそもの、今おっしゃったような
外為特会自身の
財務の
健全性の観点から、一定のバッファーが必要だろうということと、借金を積み重ねておりますから、やはり借金の償還に回していくというようなこともしていかなければいけないということで、
基本的な原則を定めたんです。
ただ、問題は二つ目の丸でありまして、これは我々の政権のときのことを書いていますけれども、中期
財政フレームの期間、すなわち二十三、二十四、二十五の三年間については、こういう原則的な留保、
剰余金がついたらちゃんと一定程度それは正しく使いなさいよということを定めつつ、ただしと書いてあって、つまり、
財政事情が極めて厳しいので、もっと言うと、
消費税の増税が決まっていないので、二十五年まではお金がないので、
一つ目の丸の
ルールはあるものの、済みません、
一般会計に全額入れさせてくださいというのが二番目に書いてあります。
裏から読むと、
安定財源が
消費税増税によって二十六年度から担保された際には、この例外的な二つ目の丸ではなくて、一番最初の丸に書いてある原則に戻って、
剰余金の使い道については原則どおりやってくださいということが書かれてあるわけです。
そこで、
質問です。
この二十三年から二十五年の間の三年間、あるいはその前もそうでありましたけれども、
外為特会から出てくる
剰余金は一体何に使ったかというと、お金に色がないんですが、
予算のフレームをやっておられますからわかると思いますが、基礎年金の国庫
負担の二・五、六兆、この値にぴったりはまるわけですね。ですから、このお金がなければ、基礎年金の国庫
負担分のあの巨額な二兆円を超えるものは埋められなかったんです。だから、ここにある種例外的に手をつけて、何とかフレームをつくってきたというのがこの間の
予算編成です。我々の政権の実態であります。
しかし、増税をして、安定化といって四%分はきちっと
社会保障の支出に充てていくということをしたわけでありますから、よこしまなことはせずに、つまり、
外為特会に使えるお金があるからといってそこに手を出さずに、なぜかというと、結局、もともとは借金だからです。短期の債務だとはいっても、ロールオーバーしまくっていますから、結局、事実上長期債務になっていて、実質は
赤字国債です。
借金したお金に増税してまで手をつけるのではなくて、先ほど申し上げた原則に戻って、しっかりとした一定の
ルールの中で
一般会計繰り入れを行うし、なおかつ、
剰余金が出たら、まずはそれを借金の返済、つまり
FBの償還に優先的に充てていくべきだと思いますけれども、
大臣、いかがですか。