○杉本
委員 みんなの党の
杉本かずみと申します。どうぞよろしくお願いします。
最後の
質問者ということでございますが、ちょっと冒頭、本日は、ジョン・F・ケネディ元米国大統領の暗殺されてしまった後五十年たったという御命日に当たる日でございます。あえて、アスク ノット ザ カントリー キャン ドゥー フォー ユー、アスク ホワット ユー キャン ドゥー フォー ユア カントリーというお言葉がございますが、我々にまさにこの
委員会で言っていただいている言葉ではないかと思っております。我々が何かを求めるのではなくて、我々に何ができるかということで、この
委員会も求めていきたいと思っています。
きょう、いろいろと
委員会をずっと拝見していますが、質疑のやりとり、無事きょうは終わったということで、
JRの
社長様初め三人の
参考人の方々が、無事に終わってよかった、やれやれということで帰っていただくのでは元も子もありませんで、むしろ、得ていただくものがあって、そして
改革に邁進していただくということを心からお願いしたいと思います。
また、冒頭、公明党の先生からもありましたけれども、秋田・由利本荘市での道路工事の
事故。我々
国土交通委員会でございます。一人亡くなられ、四名が行方不明という
状況、ニュースを確認したら、まだ続いております。ぜひとも早く救出していただくことを心からお願い申し上げます。
それで、ちょっと私、率直に、質疑を聞いて
感じておりましたけれども、まさかに備えなければいけないんですけれども、もうまさかが起きている状態でありますし、想定外が起きてはいけないんですけれども、想定内が起きているというふうに
感じております。そして、かつ、大変例えとして御無礼かもしれませんけれども、東京電力の経済産業
委員会での、あの
事故が起きる前の質疑がありまして、もう引退された議員の方が、全電源喪失について
事故の一年前に
質問をされました。そのときに、担当のお役所も、あるいは原子力安全・保安院の方も、全く心配ありません、こういう御返事がありましたが、三・一一が起きました。そして全電源喪失がされました。そして、その
事故の
原因が津波であったのか、地震であったのかがまだ究明されていない。残念ながら、これが我が国の実態であります。
そんな中で、大変御無礼ながら、東京電力を思い出してしまいました、今の質疑を聞いていて。本当にお任せしていて大丈夫なんだろうかと心から
感じました。御返事の端々に魂を
感じません。
私は、太田
大臣が今
大臣をされていて、相当な
責任を
感じておられると思っています。だからこそ信頼申し上げて、きょうも質疑に立たせていただきますけれども、その
大臣から、閣議で口頭了解、この六月にされたばかりでいらっしゃるので、ぜひとも陣頭指揮に立っていただいて、何となく、今の質疑を聞いていますと、率直に言って、文章を読まれていて、適切な答えを言っていらっしゃるのかもしれないですけれども、では、
現場を見て本当に指揮をしてきたのか、そういう
感じがしてならないんです。
本当に
事故が起きてからでは、F1の
事故が、福島第一の
事故が起きてしまって、いまだに原発輸出をされようとする方々もいらっしゃいますけれども、一体、我が国の官僚の方々の矜持であったり、あるいは、国が株を持っていて、途中に、独法が実質保有しているという機構の形になっていますけれども、それを経て、国のお金がたくさん入る中で
経営をされている方々が、なぜ本気になっていらっしゃらないのか。なぜ他人事のような答弁をされているのかと私は
感じてならないんです。
本当に申しわけないですけれども、これは率直な、私は八百屋の孫で、靴下屋の息子です。この場にいるにふさわしくない人間かもしれないですが、この場に立たせていただいて、一旅行者として、私、二年半、津々浦々、ほぼ全部、まるきり全部とは申し上げませんが、ほぼ全路線、乗らせていただいています。速いスピードで走ってくださっているのも知っています。寒い中走っているのも知っています。雪かきが大変なのも知っております。
しかし、その
現場の方々の思いを皆さん方が本当に理解をされて、膝詰めの面談をしているという、このパンフレットにもありました。パンフレットの写真は幾らでもいいですよ。だけれども、では、実際に膝詰めをして、一対一で
社長は面接をされましたか。せいぜい常務が行って、二十人に対して、まあ、一方的に話をしたのではなくて、幾つか
意見も出たでしょうが、いや、俺も
意見を言いたかったけれども言えなかったという方々がたくさんいるような
状況が今でも続いているのではないかという懸念がしてなりません。
そういった意味で、きょうは何かを持ち帰っていただいて、陣頭指揮に立っていただきたい。
私も前、銀行員で、
経営安定化基金の運用の御相談に伺って、その銀行から証券子
会社だったですけれども、
JR北海道さんにも当時はお世話になりました。しかし、今は立場が違います。私は、国民の皆さんの声を代弁してきょうは
質問させていただいているということなので、冒頭、大変僣越で申しわけない言い方かもしれませんが、何とか聞き取っていただきたいと思います。
あえていい意味で申し上げますが、私は、不幸中の幸いとして、
JRさんが民営化されて、
JR北海道さんが発足後以降、死亡
事故が起きていないということは幸いなことだと思っております。七十九名の方が負傷された石勝線の
事故もございました。その後、重篤になって亡くなった方は聞いておりません。今、その
状況であります。まだ間に合うかもしれない。
大臣はおっしゃられました。二度言われました。立ち直ってもらおう、しかし、
危機意識がない、スピード感がない、
実行力がない、企業体質改善が急務である、組織の結束がない。こういった問題を浮き彫りにしつつ、一つ一つ
点検して、順番に、基金の話が今、松田さんからありましたけれども、順番にやっていかないと、御社の信頼の回復といったものは地に落ちておりますので。
信頼というものは、あらゆる業界、一緒だと思いますし、一人の政治家も一緒だと思いますが、失うのは簡単であります。一瞬で失うわけでありますが、これをいただくには、本当に日々、一日、一刻一刻を、信頼を醸成していただく努力をしていただかなきゃいけないですし、このことは、
社長さん、陣頭指揮ですが、
現場のお一人お一人に至るまで、みんな共通の思いを持っていただきたいとお願いを申し上げます。
そこでですが、私は、これはもう国を挙げて取り組むべき問題だと思っております。三度、そして現在も続行中の
特別保安監査という
状況にあって、いろいろまだ言えない話はたくさんあると思います。
そんな中で、あえて申し上げますが、
平成二十四年、去年の十月の二十六日付で、国交省さんからは再三言われていますけれども、会計検査院から、これは
車両についてですが、「
鉄道車両の定期検査及び検査修繕について」、これは
社長宛ての書面で、十月二十六日付で出ています。会計検査院法第三十六条の規定により改善の処置を要求し、及び同法第三十四条の規定により是正改善の処置を求める。
これを受けて、
社長さんにお伺いいたしますが、これに対して、この検査院の
指摘事項に対して、
実施基準等の遵守、検査記録の適切な整備を行うような指示がされておりますけれども、きちっと対応ができたのでしょうか。