○杉本
委員 みんなの党の
杉本かずみと申します。どうぞよろしくお願いします。
まずもって、今回の
議員立法に尽力されている
先生方に、
タクシー業界で働く皆様方の職の安定であるとか、そういった心配りをされていることに心から敬意を表し、同じ思いであるという
前提の上で、いろいろな側面から
質問をさせていただくことをお許し賜りたいと思います。
そもそも、この交通行政というのは、単に
経済合理性だけというわけにはいかないのがこの交通行政の難しさであり、今の上西さんの御
質問にもあったかと思いますが、バスの事故がございました。そして、我々が
議論をよく重ねようとしている、また、これから集中審議もお願いしようとしているJR北海道の問題であったり、あるいは航空機事故も、日航機事故から時間はたちましたけれども、決して忘れてはならない。こういった難しい側面を持っているのが、
経済的側面だけでないのがまさしくこの交通行政であると思っております。
タクシー業界で働く皆さん方に、私は
地元でも党派を超えてよくお声がけをいただき、そして、私の活動のチラシもとっていただく、そんなところも感謝申し上げたく存じます。
あえて言うと、
タクシー業界のことを
考えると、ふと、今も話が出たロンドン
タクシーであったり、あるいはニューヨークの
タクシーを、皆さん乗った経験はあられると思いますけれども、あの
運転手さんたちの命というのをまずちょっと
考えていただきたいんですが、必ず支払いをするに当たって、防護のプラスチックの厚い板が張られている中でお金のやりとりをするというのが、ニューヨークの
タクシーであったりあるいはロンドンの昔からのクラシカルな
タクシーであると思います。
そんな
意味からも、ちょっと今回の
法案審議にはないと思いますけれども、
運転手さんが強盗に遭って亡くなられるという事案が、よく年末にかけて、あるいは時期を問わず、あると思っております。
そんな
意味からも、この
タクシー業界にあっては、利潤追求ということも、自由主義社会、
資本主義社会の中では当然あるべきことではあるんですが、一方で、冒頭申し上げたとおり、安全、命という点で、乗られる方々の命ということも大切であり、また一方で、ハンドルを握っていらっしゃる方々の過剰労働による危険、あるいは、仕事柄、やはり多くの一見のというか知らない方々を乗せざるを得ないという
運転手さんたちの身の危険といったことも十分勘案いただいて、今後の
議論になっていくと思いますけれども、やはり
タクシーの
運転手さんの命を守るための防護というのが、いっとき
議論されたと思いますけれども、また忘れられがちだと思っておりますので、ぜひとも、こういった部分の
議論も今後は深めていただきたい、私も含めて、深めていかなければならないと思っています。
また、
業界の平均年齢といったものが他業態に比べてかなり高齢化していると言われておりますけれども、時々女性の方々のドライバーを見るようになりました。しかし、この人、若い
運転手さんだなという感じの
運転手さん、私、決して豊かな活動をしているわけではないので、そんなに
タクシーも乗る機会は、タイミングを選んでしか乗りませんけれども、若い方にお会いするということも余りないです。
そんな
意味から、ぜひ、
タクシー業界で私は本当にサービスのいい
運転手さんになってみたいんだというような思いを持ってくださる若者や若い女性の方々がハンドルを握って、そして命を守られる、そんな
業界になっていっていただきたいというお願いを、ちょっと長くなりましたが、申し上げたく存じます。
それでは、まず、この
法案の
提出の経緯について確認しておきたいんですが、さきの
法案は
内閣提出でありましたけれども、今次
法案が
議員提出法案となった、落語ではございませんが、この心を教えていただきたく存じます。お願いいたします。