○柚木
委員 政務官、答弁ありがとうございます。バランスをとっていただくところと、それから、今私が申し上げた趣旨で、そこはしっかり整理をいただくところと、両方ぜひお考えをいただき、今後、
文部科学省としてもしっかりと体制について整理を進めていただければというふうにお願いをしておきたいと思います。
政務官、答弁ありがとうございました。結構でございます。
次に、
在宅における残薬
確認と調剤定義の整理についてお伺いをさせていただきます。
今おられませんが、みんなの党の中島
委員の前回の質疑に対しまして、
在宅における残薬
確認をより現実に合わせた形にするという御答弁をされたというふうに記憶しております。これは、
薬剤師さんが、通常は
薬局でしか調剤できないとされているものを、
患者さんの居宅である
在宅でも、指定された範囲で調剤ができるものと解するという規制緩和策であると私自身
理解をしております。
ただ、品質と安全性などといった観点から、この後少し、きょうも
理事会で御了解いただいて私も実際の薬を持ってきましたので、これをちょっと例示しながら
説明をさせていただきたいと思います。詳細について、幾つか
確認をさせていただきたいと思っております。
私も
厚生労働省から
説明を受けますと、これまでは居宅で残薬があることを
確認して、それでお医者さんに照会、問い合わせた上で薬を減らす、減薬する場合に、居宅では調剤ができないので、わざわざ一旦
薬局に戻って数を減らしてから持ってくるという、ちょっと非効率というか現実離れした対応がとられていたということで、これを居宅でも減薬できるようにするとの
説明でございました。
ただ、減薬といっても、調剤の現場にはいろいろあるというふうに承知をしております。それをちゃんと踏まえた上で、減薬についても、進める
部分と留意する
部分をしっかりと御判断いただかないと、
患者さんの健康をともすれば害することになるというふうに考えております。
実は、今私が手元にお示しをしているこの薬というのは、今ここには三種類の錠剤が入っていますけれども、普通、これを
皆さんが飲まれるときは、私なんかも今飲んでいる薬があるんですが、多分、別々の薬を
一つの袋にまとめてくれるんですね。たまたま今飲んでいるものがちょっとあるので、こういったものを、各種類を
一つの袋にまとめてくれる。こういう一包薬という形がよくとられるというふうに聞いているわけです。
在宅で残薬の
確認を受ける
患者さんというのは、一般的には、
皆さん、私もそうですが、普通に
薬局や診療所などで薬をいただいて飲むのとはちょっと違うこういう形で飲んでいらっしゃる、そういう形で薬を管理されていることも多いというふうに聞いております。
一包化包装というんだそうですけれども、これは、朝食後だったり昼食後だったり、夕食後だったり寝る前だったり、服用する時点ごとに薬が分けられているので、例えばここに朝昼晩とかもマジックで書いておいたりすれば非常に便利だと思うんですね。
ところが、さっきちらっとお示しした、こういうような別々に包装されている、ヒート包装というそうですが、こういったヒート包装には例えば使用期限やロット番号が表示されているわけですが、こういったものにはそういったものが書いていないわけです。今、実際に私のサンプルをいただいたものには書いていないわけですね。
そうすると、品質が本当に保たれているのかどうなのか。これは一旦外に
出して入れるわけで、その作業を行う際に当然外気とも触れたり、包装の状態というものも、機械の精度というか、そういったものによっていろいろな
影響を受けて、私もいろいろ伺うと驚いたりするのですが、こういうものはかなりもつのかと思ったら、やはり二週間程度でちょっと品質に変化もというようなことも聞くわけですね。
そうすると、
在宅に
薬剤師さんが行かれて、これらの一包化包装の残薬を例えば発見する、大量にわあっとあると。私も正直、家にいただいた薬がいろいろあって、もったいなくて捨てられなくてたくさんあって、しかしどうしたものかなというような状況があったりするわけです。こういったものの残薬を発見して、たくさんあるよ、ではこれは減薬しましょうということであっては、そこに残っているものの品質などが
確認をされていなくてただ単に減薬をするということであっては、そういう
意味では、
患者さんの健康、安全の視点にやや欠ける
部分があるのではないかというふうに思っております。
ちょっと御
提案を申し上げたいのは、いろいろお聞きしますと、こういった包装ごとに、
患者さんのお名前や処方したお医者さん、調剤日、
医薬品名、ロット、使用期限などを印字させるような、これはそれぞれの
薬局さんの、いわばどういう機材を導入して、やれる体制、やれない体制、あるいはそういったお考えがある、ないとか、いろいろなことも当然あると思いますが、やはりそういったことのルールを御検討いただけないかと思うわけですね。こういったものが逆にできない、そういったルールのようなことを仮にできないような
薬局だと、どの
薬局で調剤していただくかによって、そういう
意味での品質管理、安全性に非常に差が出てくるところがあるのではないかと思っております。
残薬
確認をして減薬するということであれば、こういった一包化包装は非常に多く使われるという例だと聞いておりますので、このいわゆるラベリングルールといいますか、こういったことについてもぜひ御検討いただきたいと思いますが、その点について伺います。
その御答弁をいただく前に、その上でちょっと申し上げておきたいんですが、一包化包装の残薬
確認の場合には、例えばどういった形で残っているのか。お昼御飯を食べた後に飲み忘れる傾向が強いのか、あるいは、寝る前に、例えば夕食との間隔が短くて飲み忘れる傾向が強いのかとか、
患者さんによって特性とか癖というか、そういったものもあると思うんですね。
ですから、単純に残っていますねという
確認にとどまるのではなくて、どうしてそれが服用されていないのか、やはりそういったことについても、ぜひ、
薬剤師さんが専門的な御判断もしていただいた上で、お医者さんにも
説明できるような形をとっていただきたいと思っております。
今、二点申し上げました。ルールの策定を御検討いただきたいという点と、単に残っているということじゃなくて、その原因なども含めて
薬剤師さんがしっかりと専門性を発揮していただく、こういう二点について、
大臣、御答弁をいただけますか。