○丸山
委員 日本維新の会の丸山穂高でございます。
維新の会、三人目としまして、きのうに引き続き、今回の
産業競争力強化法案につきまして質疑させていただきたく存じます。
きのう議論させていただいた中でも、二点、私としてはこの
法案で気になっているところがございます。
一つは、産活法が今回廃止されるということですけれども、この廃止に当たって、とはいえ、大部分が産活法から引き継がれている
法案でございますので、産活法の功罪の点検と、それがきちんと改善されて反映されているのかどうかということが一点目。
もう一点につきましては、やはり規制緩和の部分。三木谷社長が民間議員を
辞任されるという話も出ましたけれども、やはりどこまで踏み込めるかというのを
国民の
皆さんはごらんになっていると思いますので、そういった
意味で、その踏み込みの部分。
この二点が私は気になっておりますので、この部分を中心に、きょうの質疑も二十分と少し短いんですけれども、やらせていただきたく存じます。
先ほどの
伊東委員のお話で、白と黒を決めるのかグレーかというお話があって、
伊東先生は白黒を決めるのがお好きだとおっしゃったんですけれども、私はどちらかというと、グレーを残すのも人間の妙味といいますか、世の中のありようというか、一番大事な、余白がなければうまく回らないということは勉強しておるところでございまして、そういった
意味で必要な部分ではあるんです。
一方で、この国日本が残念ながら日出る国から少し落ちてきているんじゃないか、失われた二十年と言われているところで、どうしてそうなっているのかなと
考えるに、我が国に余りエッジのきいたところがなくなってきている。例えば、人口にしても中国やアメリカに勝てるわけでもなくて、シンガポールや韓国のように国が引っ張って、かじを大きく切るようなことがなかなかできなくなっている。
そういった
意味で、日本風でグレーのよいところももちろんあるんですけれども、一方で、エッジのきいた部分がないゆえに、うまく小回りがきかない、民間でうまくやろうとしてもなかなかできないというところに来ているんじゃないか。
どちらかといいますと、政治の方もむしろ、あれやこれやと言うよりは、もちろん
大臣もずっとおっしゃっていることですけれども、なるべく民間でできることはしてもらってどんどん活力を生み出していく、日本を再び興すという
意味では、かなりエッジのきいた規制緩和もやっていく必要があるというふうに私も同感している次第です。
そうした中で、きのうも申し上げたんですけれども、今回、
大臣が先日おっしゃった三層構造で、まず全国でできるものは規制緩和していく、そして特区でできるものはその地域でやっていただく、そこでできないものはまず企業で実証特例という形でやっていただくので、恐らく、企業実証特例
制度で残った、要は規制緩和されていないけれども企業に対してやってみようという部分に関しては、先ほど来少し
答弁があった抵抗勢力という形で、かなり抵抗される部分も多いところだと思うんです。そういった
意味で、規制所管官庁と緩和したい
事業所管官庁がかなりしのぎを削る折衝が見られると思うんです。
一方で、先ほど少しだけお話をさせていただいたネットでの薬の販売の件、九九・八%は解禁になるということです。三木谷さんも会見等で述べられていましたが、最高裁で判例も出ている中で、解禁したい側、規制緩和してほしい、やってみたいというところからすれば、逆に言えば、抵抗勢力と彼らが言うような厚労省だったら厚労省、規制官庁、規制を持っている側がうまいことやって、結局、一〇〇%ではなくて一部例外を残す形になってしまうとか、骨抜きになってしまうという流れになりがちだと思うんですけれども、この部分に関しましてもう少し、どうやって抵抗を抑えることができるのか。
そして、実行が大事だと常々
大臣もおっしゃっていましたけれども、経産省としてこの実行をどうやって担保するのかというのは、非常に
国民の
皆さんも、また我々も、先ほど
伊東先生からお話がありましたしっかりチェックしていきたいという
意味でも見るべきところだと思うんです。このあたりにつきまして、もう少し詳しく、どうやったらそれを緩和する方向に持っていけるのかという部分に関しまして、お
考えを伺えればと思います。