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中川(正)
委員 統合
運用については、私たちもそれはやらなきゃいけないということで指摘をしてきて、さっきのお話のようにそういう形で動いてきているということ、これも方向は同じですし、あえて表現を違えて、いや、
政権がかわったんだからこれも変えなきゃいけないというふうな話に持っていかないように、ということは、海外から見て
継続性のある
一つの
方向性というのをはっきりと
メッセージとして出していくということ、これを心に置いておいていただきたいというふうに思います。
それからもう
一つ、海兵隊については、さっき
大臣はこれは
災害用だというふうなことを強調されましたけれ
ども、もしそれが本当であるとすれば、世間の受けとめ方、あるいは周辺の受けとめ方は違うと思うんです。
海兵隊そのものは非常に攻撃的な体制だと思うんです、アメリカの
運用を見ていると。だから、それと同じようなイメージが日本でもいよいよつくられてきたのかなというふうなことで、これは受けとめられています、今。それだけに、もしそれが
災害用であるとすれば、また違った説明と枠組みが要るんだろうというふうに思います。
だから、そこのところは、もう一回しっかりとした説明をする機会、あるいはまた、整理をした形で外に情報を発信しなければならないということを指摘しておきたいというふうに思います。
次に、グアムの話に入っていきたいんですが、時間が大分限られてきたので、はしょって
基本的な私の
問題意識をお話しさせていただくので、答えていただきたいと思うんです。
アメリカのいわゆる
安全保障戦略というのは、ペンタゴンやホワイトハウスの中で、アジア重視、あるいはリバランスとかピボットとかというような表現で展開をされています。そのことを
前提にして、グアムへ向いて移転をしていく計画といいますか、全体の
見直しというのが動き始めているわけであります。
その背景に、私は二年ほど前にアメリカの議会を回ってきました。ホワイトハウスやペンタゴンと全く違った雰囲気の中で議会の
問題意識があるんだということが私は改めてわかりました。アメリカも内向きになっているんですね。そんな中で、軍事費の削減ということが具体的、突発的に出てきました。それで一時騒がれたことがありました。ここのところを私たちとしてどう解釈していったらいいのかということだと思うんです。
どうも、ある
意味、見方によっては、軍事費の削減というのがまず
前提にあって、アフガンやイラクからも撤退、それからアジアも何とかしなきゃいけないという、その大枠の中で、アジアからの、具体的には撤退、そういうシナリオが今動きつつあるんじゃないか。
しかし、それを撤退と言ってしまったら
抑止力がなくなってしまいますから、それに対して新たなアジア重視という形で改めて政策が出てきて、その中で説明をしていきたいというような、いわゆる苦肉の策といいますか、そうしたものがホワイトハウスとペンタゴンの中の意思として働いていて、だから
中国脅威論なんです。
日本の窓口になっている人たちの話を聞いていくと、やはり、
中国の脅威論があってアジアのリバランスがあるということですから、それを強調する、強調することによって何とか予算の削減を食いとめていきたい、こういう構造があるんですね。
そんな中で、これからのアメリカの能力それから議会の動きを含めて、では日本としてそれにどう
対応しなきゃいけないかというのをもうちょっとしっかりと深掘りして、私たち自身の世界観とアジアに対する物の見方というのをつくっていかないといけないと思います。
こんな時期に
中国や
韓国を刺激して、挑発して、脅威を高めていくような
外交があってはならないというふうに思うんです。これは全く逆だと思うんですよ、その背景は。
という
問題意識を持っているんですけれ
ども、
外務大臣、
大臣自身は、どういう世界観で、それからグアムについての今のアメリカの動きというのを評価されていますか。