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室井邦彦君 日本維新の会の
室井邦彦でございます。
最後の質問で、七番目でございますのでかなり重複するところがございまして、その点御寛容のほどお願いを申し上げ、答弁をしていただきたいと思います。
特に、西村副
大臣には、
那谷屋先生と私の質問がほぼ同じような内容でありまして、
福井、
滋賀県とかですね、石川県の質問ではございますけれども、答弁者が
気象庁長官じゃなく副
大臣でありますので、あえてしっかりと、多少重複いたしますけれども、三問目、四問目でありますので、ひとつよろしくお願い申し上げたいと思います。
それでは最初に、この
災害というのは、予知できる
災害と、予知ができないといいますか、かなり困難なという、この両面で分かれるんじゃないのかなと、私なりにそのように考えておりまして、まず質問に入る前に私が申し上げたいこと、それは、もう釈迦に説法で御承知のとおり、日本の国は七〇%は山岳地帯、そしてまた六七%は森林である、こういう条件でございますから、当然、山の斜面、崖の近くまで
道路や建築物、民家が接近をしておる、
集中豪雨から
土砂災害が起こり得る、また、
道路、
河川を遮断をする、あるいはまた家屋の
損壊にもつながっている、こういう現状であります。
また、平地におきましても、これは
平成二十四年四月の三十日の
国土交通省の
調査でありますけれども、
全国で
河川と言われるものが二万一千百二十九あるということでありまして、当然、川の増水により堤防を決壊をさせるという
集中豪雨、また
道路に架かる橋や鉄橋を崩落させる、また人家、田畑に甚大な
被害を及ぼす、こういうことが再三繰り返されてきておるわけでありますが、この日本列島周辺のプレートにおきましても、そして日本列島の構造にしましても約三千を超える活断層があるとも言われております。そういう中で、震度一、二クラスの地震は、まあ極端に言えば毎日どこかで起きている、そのように起きておる
状況でございますが、さらに、それに輪を掛けて、世界で有数な火山大国、火山国でもある。このことをまずは我々は考慮しておかなくてはいけない、このように思っております。
したがいまして、このように、我が国は自然と共生をする、これは大切なことであり、また一方では自然
災害に対して高い
防災意識を持たなくてはいけない。またさらには、自然の脅威と向き合い、
防災・減災
対策を長年にわたり講じてきたところでありますが、近年、観測レーダーやコンピューターの数値解析から自然
災害を予測し、その危険に対する避難処置がとられるようになりました。しかし、
突風や
竜巻は短時間で局所に起きる現象であり、予測の難しさが
指摘をされているところでありますが、
台風や
集中豪雨はいわゆる予知することのできる
災害、また、
竜巻や地震は予知できない
災害に分類することができます。
私は、阪神・淡路大震災、尼崎出身でございますので、もろにこの
被災者の一人としていろいろと経験をしてまいりました。
災害の
対策の要諦は、大切なポイントは
災害後の迅速な
対応にある、私はこのように思っております。そこで
救助や復興の遅れが人災という形で二次
災害を起こすことがある。例えば、阪神・淡路大震災に
派遣要請が出るまで自衛隊は
救助救援
活動ができなかったという苦い経験がございます。今は法改正がされましたけれども、もしあのときに自衛隊がすぐに出動できればどのくらいの人が助かったんだろうか、こんな悔しいという、今、
被災者の経験者として思いが募るわけでありますが、また一方では過度な取材
活動、阪神・淡路大震災のときに、ヘリコプターがもう竹とんぼのように上空に報道のために飛んでおりました。その轟音たるものはすごいものであります。しかし、我々現場にいる者は、
瓦れきの下から人のうめき声を耳を澄ませて聞き、救出をする中で、過度な報道陣のヘリが飛び、耳に入らないという、こういう経験もしてまいりました。
そこで、質問の、入るわけでありますが、
竜巻、
突風のような
災害は、最近、
台風と異なり、天候の変化を予測して事前の対処が困難、先ほどから出ておる、答えをお聞きしておりますけれども、年々増加する異常現象は、申し上げているように、予知のできない
災害という傾向ではありますが、
災害は忘れたころにやってくると言われますが、たとえ予知できなかった
災害といえ、
被害を最小限に食い止められるようにする
対策が可能である、このように私は思っておりまして、国は二次
災害を起こさないため、何を重視して、何を取り組む必要があるか、是非
大臣の御所見をお聞かせいただければと、このように思います。