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藤巻幸夫君 今、非常に明確な
答弁ありがとうございます。
今、ユニクロのお話が出まして、一企業について私がとやかく言うのもおかしいんですが、決してユニクロは安いからではなくて、やはり素材開発、先ほど申しましたように、やはりコンテンツです。
例えば、やっぱり商品というのは、色があって、柄があって、素材があって、デザインがあって、そして機能、用途、そしてサイズがあって価格だと思います。決して価格が安いからではなくて、やはり色とデザインと機能性のバランス、まさにヒートテックというお話が出ましたけど、やっぱりあれは機能とデザインとカラーとパッケージの一つの。
ですから、こういう考え方は、ユニクロの柳井
社長はもう別格な方で、やっぱり海外とのグローバルな展開の中で見付けられた技術だと思うんですが、やはり地域、
地方にはこういうノウハウがない人が多いんです。私は、
是非国がそういうところにきちっと教えるような機能をつくるとか、こうしてあげたら安くなくても売れるんだと。時々テレビを見ていると、よく分からぬ
経済評論家が安くしろ安くしろと。いろいろ、
インフレターゲットという話がありますけど、そうじゃなくて、物の中では、決して安売りしなくてもやっぱりデザインの力で。
それを昨年、私はある家電メーカーの講演会行ったんですけれども、なぜサムソンの家電は売れていて、ある某、企業名言っちゃうとまずいんで、株が落ちちゃうんで言いませんけれども、ある家電が悪いのかと。やっぱりここはデザインです。技術の話ばっかりします、
日本の
経営者はほとんどが。でも、やはり技術だけではなくて、やはりデザインという。ここについて、私は、ここで言うのもなんですけど、本当にいずれはデザイン庁だとかデザインというものをきちっとまとめられるような機能。
先日もNHKのEテレビで、デザインミュージアムつくったらどうかという議論をNHKでやっています。これ非常にいい番組で非常に視聴率が高かったようなんですけれども、やはりデザインというものは何なのかということを根底から、やはりこれはそういう、私は国自身が大きな転換期に来ているんじゃないかなというふうに思っております。生意気な質問で失礼します。
さて、そして、たまたまなんですけど、私は昨年まで韓国サムソングループの新世界という百貨店のコンサルなんかもやっていまして、韓国の方とも非常に多く付き合ってきていまして、やはり韓国は、残念ながらやっぱり私ども
日本よりちょっと進んでいることがあるなと思ったのが、二〇〇九年に直轄で国家ブランド
委員会というのがやはりできています。これによって、やはり伝統文化、映画産業などを国策にしています。まさにハリウッドにしようということで、例えば、AKBは韓国の方知らない人が多かったです。ただ、KARAだとか少女時代なんていうのは、
国民、我々はほとんどが知っていると。これは明らかにやはり負けているという。ただ、私は、
日本、まあ韓国の方には失礼ですけど、やはりこの風景や食の充実や、やはり各四十七都道府県のそれぞれ持った、バリエーションを持った魅力は、韓国の方も
日本にやはりかなわないと言う方も多いです。
そういう意味で、私ども、私は今は政治の人間ですが、やはり民間のレベルではそういうことを認め合いながら、やはり
日本の力をやるという面では国策にしたらどうかということを韓国の私の友人なんかも言っておりました。あるいは、英国では一九九七年、これはブレア
政権のときですが、国家ブランド戦略ではしっかりと国家広報戦略というのを立てて、今、
麻生副
総理がおっしゃっていただいたとおり、きちっとPRをしていこうというような
委員会もできていると聞いています。ですから、ここは一度、思い切った
政策を
是非、与党・政府に考えていただきたいなというのが私のこの一番目の質問であります。
さて、もう少し時間ございますのでもう一つ、先日、国交省の
委員会の方で太田
大臣の方には質問させていただきましたが、もう一度、ここにつながるのはビジットキャンペーンだと思います、ビジット・ジャパン。これ、残念ながら八百六十一万人がピークということで、これも国土交通の方からいずれは二千万人、三千万人来てほしいというこのようなぺらもらいましたけれども、八百万人、五年、もちろん震災がある年は一時期落ちていますが、やはり五年間も八百六十万が突然に二千万に行くはずがありません。これについてやっぱり徹底的な議論をするべきだと思いますけれども。
ここで一つだけ、私の、ちょっとここでこういうのを出すとあれなんですけれども、友人で、元々カナダ生まれのイギリス人でタイラー・ブリュレという人間がいます。彼は非常に
日本びいきで、この実はモノクルという雑誌なんですけれども、実はこれ、全世界で十五万部、世界八十二か国で売られている雑誌です。
実はこれが面白い事例がありまして、たまたま昨年、鹿児島の特集を八ページで組みました。そうしましたら、ちょっとここでボードを見てほしいんですけれども、実は今、全体で、例えばシンガポールから
日本に来ている方、外国人訪問者数、
マイナス二二です。ところが、鹿児島はプラス一〇%。それから、香港は、
マイナス六%の
日本に対して、何と九六%も香港から鹿児島に来ている。実はこれ、これだけの話じゃないかもしれませんが、明らかにデータとして出ています。台湾からは
日本には一五%、これは当然、直行便ができたということで、当たり前の
政策でありますが、台湾から鹿児島に来ている方は何と二〇〇%という。
これの記事を八ページ全部訳しましたら、何だって書いてあるかといいましたら、別に何てことないことなんです。本当に風景がきれいだとか、食がおいしいとか、これを丁寧にこのタイラーさんという方が非常に筆記して、見て、ああ行きたくなる。例えばナポリという都市と鹿児島は姉妹都市を結んでいるんですけれども、そういったことを克明に書いて、そうすると、この八十二か国の、基本的に若干ラグジュアリーな方が多いんですけれども、方が見て、やっぱり
日本に来たいということで来る。こういうものに、先日、実は国交省のメンバーたちにこの話、ちょっとレクチャーさせていただきまして、
是非こういう方たちと組んだらどうかというような話もさせていただきました。
また、タイラーさんを先日私の方で呼びまして、ちょっと彼に聞きました。何が
日本に今問題があるのかと聞きましたら、やはりマーケティングが下手じゃないか、それから、タイとかそれからオーストラリアは国が観光キャンペーンをこの雑誌と組んでいるそうです。やっぱりブランディングをうまくやっていると。別に私はこの彼からお金をもらっているわけじゃないですから、決してこのPRをするわけじゃないんですけれども、やっぱり具体的に、彼と組んだことによって、タイそしてオーストラリア、台湾は観光客が増え、ブランディングがアップしていると。
彼がこういう話を私にしてくれました。先ほど首相の方からもありましたけれども、やっぱりインターネットラジオを使うとか、コマーシャルなどをもっと活用するとか、
日本のハイライトを美しい台本で、これを彼はビューティフル・スクリプトと言いましたけれども、やっぱり丁寧な、外国人が見た
日本の魅力を外国人らしい言葉で発信すると。実は、
日本人が思う
日本の良さと海外の人が見る
日本の良さは若干違いがあるんじゃないかと。これについて、先ほどマーケティングの視点でとお話が副
総理からありましたけれども、やはりここはマーケティングの問題でありまして、やはりこの永田町、霞が関で考えるのではなくて、やはりグローバルな人材を活用して徹底的に
日本を売り込むということを戦略室でやられたらどうかということを先日、太田
大臣の方にもお伝えいただきました。
実は面白いことを彼はもう一つ言っていまして、
日本人が気が付かない
日本の良さは何かと聞きましたら、
日本は移動が完璧だと、実は非常に移動しやすいんだということ。この前もある方と話していたら、
日本は移動が難しいと言っていましたけれども、外人からすると非常にやっぱり便利、それから安全、そして何でも食べれる、そしてクリーンで安心で早い。そういうことをもっともっとPRしていければ
日本に来る人は増えるんじゃないか、こういうことをきちっとやれば、八百六十万どころかまず一千万の数はきちっとスルーできるんじゃないかと。これは私は大きな国策であり、
日本の
経済発展にも一つつながる大きい得策ではないのかなというふうに考えております。
まさに台湾のトップクラスはもう
日本でバカンスを過ごしているという事実もあります。そして、あともう一つちょっと問題を言いましたのが、WiFiが入っていないラグジュアリーホテルが多いそうです。やっぱりインターネットの整備が足りないホテルが多いということをこれは彼が付け加えておっしゃっていました。
このように、一つ今日この例を申しましたけれども、
是非この話、太田
大臣にはお話しいただきましたけれども、太田
大臣からも
是非、観光庁の方に強いメッセージを送っていただけると思いますが、この考えについてお答えいただければと思います。よろしくお願いします。