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山内徳信君 重要なところを少し読み上げていらっしゃいませんね。自然環境の保全に関する指針、これは海域におけるものでございまして、私たち沖縄県民は、辺野古新基地建設
計画予定の場所は評価ランクⅠ、そして、このランクⅠというところは自然環境の厳正な保護なんです。単なる自然環境の保護とか保全という表現ではないんです。厳正な保護、保全を図る区域と指定されております。
ここまでは
防衛大臣と私は一致するんですが、その後に続いて、立地を回避すべき地域となっておるんです。立地を回避をしていく地域なんです。そういうところに、どうして沖縄県知事あてに、ここに公有水面埋立ての承認の書類が、出すという感覚が私には、県民には理解ができないということであります。したがいまして、申し上げますが、沖縄県民の民意、これがずたずたに否定されてきました。
総理が訪米前に沖縄県民の代表の方々は建白書を総理官邸で提出をして直訴をしております。ところが、その後、二月二十二日、総理はオバマ大統領との日米会談に臨みまして、早い時期にあるいは三月いっぱいにその申請書を出すという趣旨のお話をされたと、こういうふうに伝わってきております。ところが、沖縄の民意も行政環境もあるいは政治環境も、もはや沖縄の陸にも海にも新しい基地を造っていけるような県民的な環境にないということを総理を始め外務、
防衛大臣は知るべきであります。
このような指針を全く無視してそういう書類を出すというのは、政治の、
日本政治の、
政府のおごり以外の何物でもございません。そういう気持ちは
防衛大臣にはないんですか。答弁は、もう時間ありませんから求めません。
それで、総理
大臣に、一言、総理の声を聞いておきたいと思うんです。私は率直に申し上げさせていただきます、安倍総理に。安倍総理は民意を全く無視し、オバマ大統領へ沖縄をいけにえとして差し出したと、こういうふうに言われています、沖縄では。それだけではございません。
日本政治のために質ぐさと、質ぐさですよ、質ぐさとしてオバマに、アメリカに差し出してしまったと、こういうふうな県民の怒りは天をついております。そういうことで民主的な政治と言えるのか。言えないと思うんです。感情的に聞くんじゃなくして、総理は、理性と知性の目で今のこの訴えを聞いて、あなたの真心の、真心の答弁を求めて、私は終わります。どうぞ。