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郡司彰君 今日は、食の問題で
食料安全保障ということについて、平時あるいは有事の際のことについてもお聞きをしたかったのでありますが、ちょっと時間の配分が全然狂っておりまして、もし徳永理事が許してくれればこの次の機会にまたさせていただくことにして、ちょっと飛ばさせていただきたいなと思います。
ただ、安全保障の
関係も、
平成十四年のときの不測時の
食料安全保障マニュアル、これ、一般的に知られておりまして、二千二十キロカロリーぐらいをこの国はきちんと確保するようなことをやるんだと、こういうようなことがございましたし、震災を受けて、不測の事態というのは、
考えていたことだけではなくて、もちろん入っていたんですけれ
ども、地震や津波や、そしてもう
一つ、核の汚染ということが大変大事なことになってきたんだと、こういうようなことで、昨年の九月には緊急事態
食料安全保障指針というものも作られております。
私は、それぞれについて問題点があろうかというふうに思いますし、平時のときにやっておかなければいけないことが有事のときに役立つというようなことから、これは
一体のものとして、有事のときのものは平時にきちんとやっていくということが必要ではないかなと、このように思っております。
さらに、ほかの国の例を見ると、本当に今のマニュアルや指針ということだけで十分なんだろうか。転作を進めるということの場合に、例えば順位として、花であるとか草地であるとか野菜であるとか果物であるとかという順番は決まっています。その人たちが、木を切りなさい、それから今までのハウス園芸の施設を全部取っ払って、これから熱量の高いものだけ作りなさい、そんなに簡単にいくような話ではないんだろうというふうに思っておりまして、これについては、恐縮でございますが、次回に
質問をさせていただきたいなというふうに思っております。おいでをいただいた
関係の
方々、恐縮でございます。
次に、食の安全について。
安全保障の中の
一つの大きな
要因は安全ということでございますけれ
ども、この安全について、今国会に
食品表示一元化法が提示をされることになっております。私は、この表示の一元化そのものは
一つの前進、三つの法律が
一つになる、
消費者にとっても行政の側にとっても分かりやすく扱いやすくということになれば、それはよろしいなというふうに思っておりますが、幾つか問題点もまだあるのではないかなというふうに思っております。
例えば、
関係をするところが
内閣府あるいは厚労省、農水省、そしてまた
環境省もあるかもしれません。そしてまた、何というんでしょうか、お酒の
関係でいえば財務省ということも出てくるわけであります。この財務省の
関係は、ちょっと取り上げさせていただきますのは、余り食の安全で財務省というイメージがないけれ
ども、しかし、お酒のことに関していえば、前にもちょっと言わせていただいたことがあるかもしれませんが、梅酒が、一個も使っていなくても梅酒としては売っていいわけですね、今現在は。それから、
日本酒というのは別に
日本で造られていなくても、私もほかの国に行って、この国で造ったおいしい
日本酒どうぞということもございました。こういうようなことも含めて、それからまた香港に行かせていただいたときには、表示が国産の表示として
輸入をされた品物が、お菓子類でも何でもそうでありますけれ
ども、
現地の表示に張り替えるという作業を行わなければいけない。この辺のことについては大変に時間も掛かるし、人手も掛かるし、その情報も取り寄せなければいけないしと、こういうようなことを言われました。つまり、国際的な戦略をこれから打ち出していこうということに安倍総理が十七日に発表されまして、私もその
資料を読まさせていただきましたが、繰り返しになりますけれ
ども、その中で米及び米加工品、
日本酒は
相当これから売れますよ、頑張っていきますよというような記述がございました。その場合にも
先ほど言ったような、じゃ、オーストラリア産でも
日本酒でよろしいんですかということもありましょうし、いろいろと、今回の表示の一元化だけでは含まれないような国際戦略上の問題というものも出てくるんだろうと思います。
簡単に申し上げますけれ
ども、そうしたことについて、今行っている行政の仕組み、これはリスク評価を行う
食品安全
委員会、リスク低減措置の文案を、あるいはリスク管理を行う厚労省、農水省、それから司令塔的な役割、あるいはコンニャクゼリーのようなすき間事案を扱う
消費者庁等々があるわけでありますが、私
どもは一元化をすべきではないかというような
考え方を持っておりまして、今までの話、ざっと時間の
関係でかいつまんでのことになりましたけれ
ども、そうした行政の一元化ということについてこれから必要ではないかという私の
考えでありますけれ
ども、御意見がありましたらば、お聞かせいただきたいと思います。