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藤本祐司君 そういう話ではないんですが。
要するに、何が日本の、例えばコンベンション法ができてもう随分たつわけですよね。コンベンション法の中で国際会議等というふうに定義をされているんですが、なかなか進んでいかない。すぐに国際会議というところが私は基本的には問題だというふうに思っていまして、MICEという言葉、何度も、志村さんにも何度か言いましたけれ
ども、MICEという言葉は余り使わない方がいいんじゃないかと。これはアジアだけしか多分通じない言葉なのかなと思って、ミーティングとインセンティブとコングレスとかコンベンションとかイベントとかエキシビションをこれまとめているわけなんですが、それぞれ全部市場性も違うし、構造も違うし、かかわっている人たちも、重なっているところもあるけれ
ども、それぞれ全部違うわけなんですね。国際会議というと多分そこを想定されているんだと思いますが、そういうとすぐに国際会議というのを思い浮かべるんです。国際会議というのは実を言うと持ち出しも大きいので、行って来いで考えると
経済効果はもっと大きいものがあって、そのもっと大きいものは何かというと展示会とか見本市なんです。
この展示会とか見本市の今の日本の現状を考えると、どのぐらいビッグサイトというのが小さいか。今、展示会とか見本市は、多分御存じのとおり規模がどんどんどんどん大きくなってきているので、世界で六十位の日本、ビッグサイト、アジアで十六位のビッグサイト、ここだと実は世界で勝負にならないという状況があります。
トレードショー、展示会、見本市というのは、基本的には、東京モーターショーとか旅行博とかみんな思い浮かべるのだと思うんですけれ
ども、普通は一般の人が行くわけではなくて、バイヤー同士の商談の場ということになりますので、本当に
一つの大きなトレードショーをやるだけで
経済効果は四十億とか五十億とか、あるいは参加者が五万人とか、雇用創出効果は四千人とかという、たった
一つのでも起きるんです。
その中で最も足りないというのが、私がお聞きしたかったのは、最も足りないのは床面積、トレードショー、見本市、展示会が日本はちっちゃいんです。だから、ここで幾ら国際会議誘致しましょう、誘致しましょうと言ったって、実は国際会議には日本の利は余りなくて、言葉の問題とかいろんな問題があって利がないんですが、トレードショーとか見本市というのは、基本的には日本の物づくりであるとか技術だとか、
先ほどおっしゃっていましたが、そういう
意味では比較優位性が高いんですよ。だから、ここのところをもっとやっていかないといけないというのを私としては答えとして期待をしていた。ところが、何か効果ばっかり言っていまして、そういうことではないのかなというふうに思います。
ちょっと時間がなくなったので、ちょっとここのところは最後にしますけれ
ども、クールジャパンを進める、これは悪いことではないし、海外需要開拓
支援機構の
法案も昨日参議院通っていますのでなんですが、元々ここのところはジェトロとJNTOを一緒にして、あるいは国際交流基金も併せてとにかくやっていこうと、海外からも誘致しようということで、クールジャパンは外に向かっていくアウトバウンドと外から人に来てもらうインバウンド、これ合わせないとクールジャパンというのは多分効果がなくて、今のを見ていると、日本の伝統工芸だとか何だとかを外に売り込みましょう、食を売り込みましょうというのはいいんだけど、それによって来てもらわないと多分本当の効果というのは上がってこないんだと思うんですね。
だから、そういう
意味では、その海外需要開拓
支援機構というのはちょっと私は物すごい中途半端だなというふうに思っていて、むしろジェトロであるとかあるいはJNTOであるとか国際交流基金を外の窓口として、そういったものをもっともっとうまく活用してやっていくということが必要なのかなというふうには思っております。
ということを述べて、次に行きます。一問か二問しかできません。
北海道フード・コンプレックスの道路運送車両法の
特例についてなんですが、この
特例なんですけど、何かもうちょっと、
全国展開というか、ほかの別の車両にもこれ広げられないのかなと。
農業用の車両について車検を一年延ばすということではあるんですが、走行距離のことを言うのであれば、余り運転をしないで眠っているような車なんかでも、毎年、毎年というか、最初の三年、あと二年、普通乗用車ですよ、車検しなきゃならないんですが、そこだって、同じ
理屈からいえば、もうちょっと車検を延ばしていくとか、法定点検をやっているものについては延ばしていくということが考えられるんではないかなと思うんですが、それについてはどのようにお考えになるんでしょうか。