○白
眞勲君 続きまして、取り締まる側の
警察官の不祥事について、少しちょっと議論をさせていただきたいというふうに思うんですね。
どうでしょう、例えばスピード違反で捕まったドライバーの心理というのは、今日はついていなかったなと、
自分の起こしたことについての反省がどこまであるのかというのは疑問な場合というのも結構あるんじゃないのかなと。片や、一生懸命任務をこなしている現場の
警察官に対してこの恨みつらみを言ったりする、そういうふうな何か、当たるというんでしょうかね、そういう場合も多いかと思うんですけれども。その場合にも、やっぱり尊敬されている
警察官というイメージって極めて重要なんじゃないかと私は思っております。
最近、残念ながら不祥事が非常に多くなってきているという中で、せんだって
古屋大臣もこの件については岡田
委員の、当
内閣委員会で三月二十一日に、四つの重点項目ということの中に、昨年の八月に、ちょっと読みますけれども、十二項目から成る
警察官の不祥事防止についてのプログラムを作りました、あれ、中身はすごくいいと
思いますよと。私も読みました。本当に中身いいですね、あれ。
そこからがポイントなんです。ここからはまた読みますけれども、それからもう一点は、やはり不祥事がありますと処分いたしますけれども、その処分は本当に厳しい処分にしていくことが必要だと
思います、今でも
警察官の処分は公務員の中でもかなり厳しいですね、一番厳しいと言ってもいいかもしれませんけれども、もっと厳しくしていくということが大切だと
思います、これは、
警察官の幹部から一現場の
警察官まで徹底してその
取組をして、そういう不祥事は許さないんだという環境を醸成をしていくこと、このことこそが日本の
警察の信頼を回復していくことにつながる、徹底してまいります、こうおっしゃっています。
私の認識というのは、これ、日本はもう
警察、恐らく世界で一番じゃないかなと、このモラルの高さという部分においては。どこかの国は、何か
警察官だか泥棒だか分からないようなところもあるわけですけれども、この国というのはそういった面で非常に高いモラルを持っているんだと思っております。
非常に今でも厳しい、でも不祥事が続く、だからもっと厳しくするというのは、はてどうなのかなというのは、私ちょっと感じるところがあるんです。逆に、
警察官のモチベーションを上げるような、そういう様々な改革、それがこの十二項目だと思うんです、私は。ですから、そちらをまず優先にしていくことこそが必要なんじゃないかなと思うんですね。
例えば、私、これ
子供のころの
自分の何か身の上話みたいな話なんですけれども、弟、彼は二十五で死んじゃったんですけれども、
子供のころに、私と歩いていたら、後ろから自転車に洋服を引っかけられましてちょっと破けたと。うちの父が、ああ、これちょっと危ないからお巡りさんに一応、何というんですか、連絡しておこうと。
そうしたら、そのお巡りさんが、その町の豆腐屋さんなんですね、豆腐屋さんの何か、前は木だったじゃないですか、豆腐の何か置いておく。全部豆腐屋さんを調べて、夕方になって私の家まで来てくれて、それで、多分この人だと思うけれども、でも
注意しておきました、そういうことを一生懸命やって、うちの父親は物すごく感動していましたよ。普通は大体登録して、書類書いておしまい、ああ、そういうことがあったんですね、今度気を付けましょうねぐらいのことかもしれないけれども、そこまで一生懸命やっている現場の
警察官の方、私、驚きました、
子供心に、
小学生のときでしたけれども。
最近も、南麻布だったかな、あれは南麻布の交差点のところに交番があるんですけれども、私、信号待ちで待っていたら、ちょうどお巡りさんが交番の前に立っていて、
子供たちの、あれは幼稚園生なのかな、制服がそんな感じの幼稚園の
子供たちと引率したお母さんが歩いてきたところで、にこにこしながら手を振っているんですよ。姿、これ本当に写真に撮ったらこのまま
警察の広報に載せられるんじゃないかという、本当に私見ていてほのぼのした。
要するに、現場の
警察官が一生懸命頑張っている。しかしながら、なかなかそれを、よくやっているねというように褒めるシステムというのはどこまでできているんだろうかなと。私はそういったこと、そういう現場の本当に地道に活動しているお巡りさんに対して、おお、よくやっているなということをもっともっと表彰して褒めて、そして彼らのモチベーションを高めていく、そういったことが一点私は必要なんじゃないのかなというふうに感じておるわけなんですね。
ですから、そういう内部的にはモチベーションを上げていく、そういうものというのをもっともっと充実させていくということが必要だと思うんですけど、その辺り、
古屋大臣はどうでしょうか。