○藤末健三君 是非、この法律に書かれているミッションというのをやはり
NHKの職員の
方々に徹底していただくということが重要じゃないかと思います。
また、海外がいいというわけではないんですけど、ちょっと
BBCのことを参考に申し上げますと、先ほど申し上げました
BBCの使命ということの以外にアワビジョンというのを書かれていまして、それは何かというと、「To be the most creative organisation in the world.」ということで、我々は
世界で最も創造的な組織であるということをビジョンに掲げている。ですから、人々の生活を
放送で豊かにするということと、我々は最も
世界で一番創造的であるということを掲げ、そして恐らく彼ら
BBCの社員の方はこれを共有していると思うんですね。それをやはりやっていただきたいなと。
今、すごい
経営の合理化などでいろんな取組をされているとは思うんですけれども、それだけではなく、前に向かって進む、基本は何かということをやはり職員の皆様に徹底していただきたいというのが私のお願いでございますので、よろしくお願いしたいと思います。
そして、二つ目にございますのは、ミッション、ビジョンという話をしましたが、次にありますのがイノベーションとグローバリゼーション。先ほど申し上げましたように、
NHKの目的という中に、法的に書かれています中に、イノベーション、
放送及びその
受信の進歩発達に必要な業務を行うということが書かれ、かつ、これは法律の中に、
国際放送及び
協会国際
衛星放送を行うという、グローバルに展開しなさいということが法律に書かれてございます。
その中で私が思いますのは、
NHKはほかの民放、これは国際的にも違うというのは何かと申しますと、
放送主体であるにもかかわらず技術研究所を有しているというところがございます。私は技術研究所を数年前に訪問させていただいて、もう実は数回伺っています。古くは、
日本で初めてブラウン管
放送の技術をつくって、そしてハイビジョンの技術をつくり、そしてこの間のロンドンのオリンピックでは
スーパーハイビジョンまで技術を
開発されたのが
NHKの技術研究所ということでございます。
私がお聞きしたいと思いますのは、そのように
日本の
テレビの技術をどんどん引っ張っていただき、これ実は液晶
テレビの
日本のシェア、今どんどん落ちています。二〇〇三年に我が国の日系メーカーの液晶
テレビのシェア、六二%ございました。二〇〇三年でございます、十年前。それが二〇一〇年になりますと何と二八%、恐らく最新データでいけば二〇%ぐらいになるのではないかと思っております。
このように、非常に、
日本のお家芸であります
テレビ、それがどんどんどんどん落ちている中、私はやはり
NHKの技術研究所の力をまた使っていただけないかと思っております。特に、
スーパーハイビジョンといった新しいハイビジョン技術のみならず、今、私は実際見て驚きましたのは、
ハイブリッドキャストという
テレビの
放送とインターネットの
情報を同時に表示できるような技術がございます。そのようなインターネット技術もどんどんどんどん進めていただいているわけでございますけれども、このインターネットの技術、ドッグイヤーどころかマウスイヤー、もうあっという間にどんどんどんどん技術が進む
状況でございますので、そのような技術をどんどんどんどん進めていただきたいと思いますし、また
政府も支援すべきだと思うんですが、その点につきまして
政府の支援も必要だと思いますが、その点につきまして
会長の御
意見をいただきたいと思います。お願いします。