○山田太郎君 ありがとうございます。
是非やりたいというふうに思っていますので、よろしくお願いします。
さて、時間がなくなってきましたんで、ちょっと
円借款の問題に関して少し話に移りたいと思います。特に
ODAの債権等の免除についてです。
平成十五年以降債務免除された
ODA及び非
ODAの債務の総額は、これは質問しようと思ったんですけれども、事前に
外務省さんから
資料を作っていただいているんで、時間がないので私から実はしゃべっちゃいますと、約二兆円弱ですね、一兆九千五百八十五億円、
平成十五年以降、
平成二十四年まで実は債務免除しているということなんですね。これは八十八か国に対してやっています。かなり巨額なお金を免除しているということであります。この
無償資金として使われている金額が約千六百億円ですから、実は有償資金で借りたお金のうち
無償資金に
協力すれば何と約十二年分のお金がいつの間にか贈与に変わってしまっていると、こういうことにも取れるわけですね。
こうした公的債権の免除につきましては、これは
外務省の方にまた詳しくお伺いをしましたらば、
JICAの会計の中等で貸倒引当金として充てるなどとして処理されていると。実にうまいというか、国会に引っかからないようにつくられているんだなということを初めて知ったんですけれども。確かに、これはもちろん引当金のやり方なので、直ちに国民負担を生じるものではないと思うんですが、元々の原資は財政投
融資であったりとか一般会計からの
出資金ですので、回り回って元々は国民の財産なんですね。
そういった意味で、途上国に対する
ODAの債権を、債権免除というのを、こう軽々、軽々しくと言うと怒られちゃうかもしれませんが、非常に頻発していくということはどういうことなのかなということも少し考えなければいけないと、こういうふうに実は思っています。
ただ、もう一点、であれば、
ODA債権の免除に当たっては、これ具体的にどういう形で処理されているかといいますと、交換公文というのが
相手国との間で交わされておりまして、実はこの交換公文そのものが国会の承認条約と扱われていないと、そのために巨額の債権免除とか放棄があったとしても、国会には全く何ら報告されないままに進められてきまして、私も調べてみたら、
平成十五年以降、約二兆円弱の巨額のお金が実は債権免除されていたんだと、こういうことが分かってきたわけであります。
そういった意味で、この
辺りを
是非、
外務大臣、これ結局は、もしですよ、
日本がこれだけ債権免除をして、これをポジティブにとらえれば
世界のために
貢献してきたとも言えると思います。個別経過はいろいろあるにしても、ただ、これがこういう形で処理されていると、どうも
ODAはうさんくさいという話になってしまいますし、また、これは政治決断だと思いますが、国会にこのことを逐次報告していくような仕組みというんですかね、こういうことを
是非仕組みとして考えていただけないかなと。これだけ二兆円のお金をこれまで使っているわけですから、これも
世界に開かれた
我が国としてはきちっと訴えていってもいいと、逆にポジティブにも思うところがあるわけですね。
そういった意味で、今後、この取扱いというんですかね、
方向性、
是非大臣の方にポジティブな御
意見をいただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。