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国務大臣(
麻生太郎君) これまでもいろいろ役所の方から
説明をさせてきておりますとおりに、円滑化法の期限の到来ということに伴いまして、
金融機関として引き続き貸付条件の変更などなど円滑な資金供給に努めるよう
検査監督を徹底するというのに加えまして、中小
企業などが真の
経営改善を図るべく様々な支援策を推進しているところです。
御存じのように、金だけ貸せばいいというんだったら、回っているだけで
改善にはなるという保証は全くありませんから、そういった
意味ではただただ延命しているだけで何の効果もないということになりますので。
しかし、御
指摘のありましたとおり、この枠組みをつくるだけでは全く不十分、私どもはそう思っておりますので、これは様々な支援策というのは各省庁いろいろしておられるとは思いますけれども、大体名前を聞いて、これ役所に
経営を相談するなんというのは、大体そういう人はよほど
経営が分かっていない人だと思いますね。役所に
経営なんか聞くものじゃありませんから、こういうものは。
経営能力のない人が役人をやっていると思った方がよっぽど正しいと、私はもう基本的にビジネスにいるときからそう思っておりましたので。役所に聞きに行きたくなるような、名前からして役所みたいな名前が付いていますけれども、こういうネーミングからして、ちょっと中小
企業庁もきちんと
考えないと、これいかにも役所に
経営を相談に行きにくいし、何となくこんなところ聞いたってしようがないだろうなと思わせるようなものの名前はやめた方がいいと、私は基本的にそう思います。
いずれにしても、支援策というのをいろいろしているんですけれども、これが周知されていないし分かっていないしということになりますので、こういったところは、かなり更に広めていかねばならぬところだと思っておりますが。
いずれにしても、私どもの方は、これは
金融を
監督する立場でありますので、
金融を仲介します
金融業も自分の金をリスクを掛けて貸す以上は、その受けた
企業の
経営がきちんと立ち直っていくようなものというのは、これまた
金融業者が適切な
判断ができるかといえば、これまた全然別の問題でありまして、これは間違いなく中小
企業なり零細
企業を経験した
経営士等々の方の経験の方がよほど大きな知識なり知恵になろうとも思いますので、そういったところをどれだけ
金融業界が、地方、中小零細
企業を扱う第二地銀等々、信用金庫、信用組合を始めそういったところがそういったコンサルタントなりというものをきちんと自分の身内に持って育成しているかどうかが非常に大きな問題なんだと思いますので。
これは、地域によってあそこに行ったからうまくいった、いかなかったと、こっちの
企業よりこっちの方がよっぽど悪かったのにこっちの方がうまくいっているというのはいろいろ歩いておられると
御存じだと思いますので、そういったのを見ると、それはどこに話をした、誰と話をしたか、誰のコンサルタントを受けたかというのが一番大きなキーになっておるように、私どもそう思っておりますので。
是非、その
意味では、これ役所にできるのは限度がございます。したがって、
金融機関というものと中小
企業との間にもう
一つきちんとした、そういったものをコンサルできるような
人材の育成が非常に大きな要素になっていくだろうと、今後とも、我々も思いますので、
金融業界に対してはそういう人たちを育てるように是非私どもとしては
監督していかにゃならぬ、指導していかなきゃならぬかなと思っております。