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2013-04-10 第183回国会 参議院 災害対策特別委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十五年四月十日(水曜日) 午後零時十分開会 ─────────────
委員
の
異動
四月九日 辞任
補欠選任
岡崎トミ子
君
有田
芳生
君
福山
哲郎
君
徳永
エリ
君
前田
武志
君
藤谷
光信
君
佐藤
信秋
君
渡辺
猛之君
若林
健太
君
上野
通子
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
牧野たか
お君 理 事 藤末 健三君 小坂 憲次君 末松 信介君 委 員
有田
芳生
君
徳永
エリ
君
那谷屋正義
君
西村まさみ
君 林 久美子君
藤谷
光信
君 青木 一彦君
上野
通子
君 尾辻 秀久君
渡辺
猛之君 秋野
公造
君
渡辺
孝男君 柴田 巧君 平山 幸司君 山下
芳生
君
国務大臣
国務大臣
(
内閣
府
特命担
当
大臣
(
防災
) )
古屋
圭司
君 副
大臣
内閣
府副
大臣
西村
康稔
君
大臣政務官
内閣
府
大臣政務
官
亀岡
偉民君
事務局側
常任委員会専門
員 櫟原 利明君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
災害対策樹立
に関する
調査
(
災害対策
の
基本施策
に関する件) (
平成
二十五年度
防災関係予算
に関する件) ─────────────
牧野たかお
1
○
委員長
(
牧野たか
お君) ただいまから
災害対策特別委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御報告いたします。 昨日、
佐藤信秋
君、
若林健太
君、
前田武志
君、
岡崎トミ子
君及び
福山哲郎
君が
委員
を辞任され、その
補欠
として
渡辺猛
之君、
上野通子
君、
藤谷光信
君、
有田芳生
君及び
徳永エリ
君が選任されました。 ─────────────
牧野たかお
2
○
委員長
(
牧野たか
お君)
災害対策樹立
に関する
調査
を議題といたします。 まず、
災害対策
の
基本施策
について、
古屋国務大臣
から
所信
を聴取いたします。
古屋国務大臣
。
古屋圭司
3
○
国務大臣
(
古屋圭司
君)
国土強靱化担当
、
防災担当大臣
の
古屋圭司
でございます。 第百八十三回
国会
における御
審議
に当たりまして、
災害対策
に関する私の
所信
の一端を申し上げます。
我が国
は、その
自然的条件
から、各種の
災害
が
発生
しやすい
特性
を有していると
認識
しております。こうした
我が国
の
特性
を踏まえ、
防災
は国家の基本的かつ極めて重要な任務であるとの
認識
に立ち、
災害
に強く、しなやかで強靱な
国づくり
を進めてまいる
所存
です。 一昨年三月の
東日本大震災
を始め、昨年から今年にかけても、
台風
や
豪雨
、
豪雪等
による
災害
が
発生
しております。これらの
災害
によりお亡くなりになられた
方々
とその御
遺族
に対し、深く
哀悼
の意を表しますとともに、全ての
被災者
の
方々
に心からお
見舞い
を申し上げます。 特に、今冬期の
大雪
については、四月八日時点で百一名の方が亡くなられ、千五百十六名の方が負傷されるなど、各地で大きな
被害
が
発生
しております。
政府
としては、
安倍内閣発足
当初の
総理指示
を受け、
関係省庁連絡会議
の開催や、二月十一日には
西村
副
大臣
を秋田県に、同月二十七日には
亀岡大臣政務官
及び
木村内閣総理大臣補佐官
を青森県に派遣して
被災状況
の
把握等
を行うなど、
関係省庁
が一丸となって
対応
してまいりました。 そして、三月二日から三日にかけての
北海道
における
暴風雪
、
大雪
を受け、同月三日
総理指示
が発せられ、同月四日には
総理出席
の
大雪
に関する
関係閣僚会議
を開催して
対応
に万全を期するとともに、
亀岡大臣政務官
及び
木村内閣総理大臣補佐官
を
北海道
に派遣し
被害状況
の
把握等
を行いました。 今後とも、
関係省庁
及び
被災地方公共団体
と緊密に連携し、
緊張感
を持って
対応
してまいります。 続きまして、
防災対策
の主な
課題
と
取組方針
について御
説明
をいたします。 現在の
防災行政
の
最大
の
課題
は、
東日本大震災
の
教訓
と
課題
を、今後
発生
が懸念される大
規模災害
への備えの
充実
につなげていくことであると考えています。 まず、
東日本大震災
の
教訓
と
課題
を踏まえた
災害対策法制
の
見直し
については、昨年の
通常国会
において、第一弾として、
地方公共団体
の
応援対象業務
の拡大、
救援物資等
を確実に供給する仕組みの
創設等
について措置したところですが、その際の
審議
における御指摘も踏まえ、
自然災害
による
緊急事態
への
対応
の在り方、
被災者
の援護のための
基盤整備
や大
規模災害
からの恒久的な
復興
の枠組みの
整備等
に関し、今
国会
への法案の提出を予定しているところであります。 次に、今後
想定
される
南海トラフ巨大地震
や
首都直下地震対策
についてでありますが、まず、
南海トラフ巨大地震
につきましては、
南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ
において、昨年、
発生
し得る
最大クラス
の
地震
、
津波
を推計して
人的被害
、
建物被害
の
想定
結果を、本年三月十八日には、
被害額
や
ライフライン被害等
の
想定
結果を公表したところです。
想定外
を避けるという
東日本大震災
の
教訓
を踏まえ、冷静に正しく恐れてもらうことが重要という観点から、
事前防災
・
減災
の考え方を含め、今後速やかに
最終報告
を取りまとめることとしております。 また、
首都直下地震
につきましても、
切迫性
の高い
マグニチュード
七クラスに加え、
相模トラフ
で
発生
する
マグニチュード
八クラスも
対象
とした
震度分布
、
津波高
の
検討
を行っているところであります。今後、
首都直下地震対策検討ワーキンググループ
において、それを受けた
被害想定
を行い、
首都直下地震対策
の
見直し
について、技術的かつ論理的にしっかり
検討
した上で
最終報告
を取りまとめる予定としております。 そして、これらの
被害想定
や
最終報告
を踏まえ、
地震対策大綱
や
地震防災戦略等
を作成し、より効果的かつ
実効性
のある
対策
の
推進
に取り組んでまいります。 次に、
火山災害対策
については、
我が国
は多数の活
火山
を有する
世界有数
の
火山国
でもあり、最近でも桜島が活発な
噴火活動
を続けているなど、引き続き警戒が必要です。今後とも、
関係省庁
や
地方公共団体
と連携しつつ、
火山防災対策
に取り組んでまいります。 続いて、
水害対策
については、大
規模水害対策
に関する
専門調査会報告等
に基づき、昨年九月に
首都圏
大
規模水害対策大綱
を
中央防災会議
において決定いたしました。今後は、同
大綱
を踏まえ、大
規模水害
の
発生
に備えた広域的な
応急活動体制
の強化や
調査研究
の
推進
など、
大綱
を踏まえた
対策
の
推進
に取り組んでまいります。 これらの様々な
災害対策
の
推進
に当たっては、自助、共助、
公助
のいずれもが重要であると考えています。こうした
認識
の下に、引き続き、
災害教訓
の継承、
国民
の
防災意識
の啓発や
防災ボランティア活動
の
環境整備
、企業の
事業継続計画
の
普及等
の
取組
を進めてまいります。
国際防災協力
については、
東日本大震災
の際に諸外国から多大な
支援
を受けた
我が国
として、震災から得られた知見を
国際社会
に発信していくことも重要です。二〇一五年に
我が国
で開催される第三回
国連防災世界会議
が成功するよう、外務省ほか
関係機関
とともに準備を進めてまいります。
国土強靱化
につきましては、様々な
災害
が頻発するとともに、
巨大地震
の
可能性
も指摘されている
我が国
にあっては、
事前防災
・
減災対策
を通じて、大
規模
な
災害
が
発生
しても、何としても人命は守り致命傷を負わない、
被害
を最小限にする、速やかに復旧させるという強さとしなやかさを持った
国土
、地域、
経済社会
の構築が必要です。この実現に向け、
ハード事業
だけではなく、
ソフト面
も含めた総合的な
対策
を進めてまいります。 このため、
対象
とするリスクを特定した上で、
地方
の声も踏まえつつ
脆弱性
の評価を実施し、必要な
施策
を
優先順位
も含めて府省横断的に
検討
してまいります。この
検討
に当たっては、先日立ち上げたナショナル・レジリエンス(
防災
・
減災
)
懇談会
における有識者の意見を参考にしてまいります。 以上申し上げましたとおり、
東日本大震災
や
一連
の
災害
からの迅速かつ円滑な
復旧復興
と、これらの
災害
を
教訓
とした
災害対策
の一層の
充実
を実現し、
災害
に強い強靱な
国づくり
を進めるため、大きな
使命感
と
責任感
を持って
全力
を尽くしてまいる
所存
です。
牧野委員長
を始め、
理事
、
委員各位
の格別の御
指導
、御
鞭撻
を賜るようお願いを申し上げます。
牧野たかお
4
○
委員長
(
牧野たか
お君) 次に、
平成
二十五年度
防災関係予算
に関し、
概要
の
説明
を聴取いたします。
西村内閣
府副
大臣
。
西村康稔
5
○副
大臣
(
西村康稔
君)
国土強靱化担当
、
防災担当
副
大臣
の
西村康稔
でございます。 まずもって、
東日本大震災
以来、
豪雨
、
台風
による風水害、
大雪等
の
一連
の
災害
によりお亡くなりになられた
方々
とその御
遺族
に対しまして、深く
哀悼
の意を表しますとともに、
被災者
の
方々
に心からお
見舞い
を申し上げたいと思います。
災害
から
国民
の生命、身体、財産を守ることは国政の最
重要課題
の一つです。
防災担当
副
大臣
として、
古屋大臣
を補佐し、
一連
の
災害
からの
復旧復興
、今後の
災害対策
に
全力
で取り組んでまいります。
牧野委員長
を始め、
理事
、
委員各位
の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますようお願い申し上げます。 それでは、
平成
二十五年度の
防災関係予算案
の
概要
につきまして、お手元の資料により御
説明
いたします。 まず、一ページの
総括表
について御
説明
申し上げます。 この表は、
関係省庁
の
施策
のうち
防災関係
のものとして
予算額
を特定できるものについて取りまとめたものであります。
科学技術
の
研究関係
が約八十七億円、
災害予防関係
が約四千四百七十八億円、
国土保全関係
が約七千八百六十二億円、
災害復旧等関係
が約三兆一千八百十二億円となっており、これらを合計いたしますと約四兆四千三百四十二億円となります。 次に、主要なものを簡単に御
説明
申し上げます。 二ページからの
科学技術
の
研究
につきましては、
文部科学省
において、
地震
、
津波
に関する正確かつ迅速な
情報提供等
に資するため、
地震
・
津波観測監視システム等
を
整備
するほか、
国土交通省
、気象庁などでも、
地震
や
津波
、
火山
、気象に関する
調査研究
に要する
経費
を計上しております。 四ページからの
災害予防
につきましては、
内閣
府において国と
地方
の
防災
を担う人材の
育成等
を、消防庁において
緊急消防援助隊
の
活動
に必要な
施設
及び資機材の
整備
のための
経費
を計上しております。また、
学校施設
などの
建築物
の
耐震化
を
関係
各
省庁
において促進していくほか、
厚生労働省
における
災害医療関係
、
国土交通省
における
災害
に強い
町づくり
などのための
経費
をそれぞれ計上いたしております。 十ページの
国土保全
につきましては、農林水産省及び
国土交通省
において、
治山事業
、
治水事業
や
海岸事業
などに要する
経費
を計上いたしております。 最後に、十一ページの
災害復旧等
につきましては、
内閣
府におきまして
被災者生活再建支援金
の支給、
復興庁
において
東日本大震災
からの
災害復旧事業
や
東日本大震災復興交付金等
、町の
復旧復興
に要する
予算等
を計上しているほか、
関係
各
省庁
において
所管施設
の
災害復旧事業
に要する
経費
を計上いたしております。 以上の
予算案
に基づき、
東日本大震災
からの
教訓
を十分に踏まえつつ、
政府一体
となって総合的な
災害対策
を
推進
し、
国民
の安全、安心の確保に努めてまいる
所存
でございます。何とぞよろしくお願い申し上げます。 以上で
説明
を終わらせていただきます。
牧野たかお
6
○
委員長
(
牧野たか
お君) 以上で
所信
及び
予算
の
説明
の聴取は終わりました。 この際、
亀岡内閣
府
大臣政務官
から発言を求められておりますので、これを許します。
亀岡内閣
府
大臣政務官
。
亀岡偉民
7
○
大臣政務官
(
亀岡
偉民君)
国土強靱化担当
、
防災担当大臣政務官
の
亀岡
偉民です。 まず、二年前の
東日本大震災
におきまして、
大変皆さん
に御
支援
いただいたこと、
福島被災地
、
被曝地
の選出の
国会議員
として、改めて心から感謝と御礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございました。 また、今回、
防災担当
ということで、
大雪
のみならず暴風雨や、たくさん
被害
の箇所を
調査
させていただきました。改めて
防災
、
減災
の大切さ、そして
国土強靱化
の大切さを感じてまいっております。本当にこれから、
被災
に遭われた
方々
に本当にお
見舞い
申し上げるとともに、これから
災害
の
復旧復興
に対し精いっぱい頑張ってまいります。
古屋大臣
、
西村
副
大臣
を支えてまいりますので、
牧野委員長
を始め、
理事
、
委員
の
皆様方
には、今後とも御
指導
、御
鞭撻
のほど、よろしくお願い申し上げます。
牧野たかお
8
○
委員長
(
牧野たか
お君) 本日はこれにて
散会
をいたします。 午後零時二十二分
散会