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参考人(
小田兼利君)
小田です。じゃ、座らせていただきます。(
資料映写)
まず、私はどこへ行っても自分の
技術を実演でもって理解していただくようにしております。そこで、今日は
日比谷公園の水を約三分で飲み水に変えることを実演して、これをどういうふうに
利用するかということを話させていただきます。(
資料提示)
今、冬は比較的
日比谷公園もきれいなんです。夏になると
においがします、アオコが発生して。
東京都は、余り
日比谷公園、
日比谷公園と言わないでくれと言われているんですが、実際これだけ濁っているんです。
アフリカの場合は、ほとんどが鉄分を帯びていますから褐色しています。それをみんな飲んでいます。バングラデシュでもこの
程度の水は日常的に飲んでいます。
日比谷公園は鳥の
ふんも入っているんですよね。でもね、これ使いますときれいになるんですよ。こういうふうになります。夏はもっと緑色です。
それで、私の場合は納豆の
ねばねば成分をベースにした
浄化剤できれいにするんです。これがそうです。これを文字も読めない
人たちに使わすために、多少量が違っても効果が出るようなものにしています。少し入れてみます。もう少し入れた方がいいかな。ほんのちょっとです。これをかき回します。そうしますと、
汚れた水は顕微鏡で見ますと水中に
汚れ成分が浮遊しているんです。なぜそうなっているかというと、その粒子の周囲には
マイナスの電荷が掛かっています。
マイナス、
マイナスで反発し合って
汚れた水が形成されているわけです。それを中和さすことで逆に雪だるまみたいにくっつけているわけです。
そろそろ反応が始まります。これを混ぜれば混ぜるほどいいんです。みんな、私は
年間三十くらいの国にこれやっているんですよ。こういうふうに、既に
汚れと
汚れがくっつき始めています。じゃ、これは沈殿するまで待ちましょう。すぐにしますから。
それから、私は是非この機会に申し上げたかったのが、東電で
汚染水、もうどうにもならないくらいたまっていますよね。あれは、実は私のところで解決できるんです。それは
マスコミで盛んに報道されました。
アレバも関心を持ちました。ですが、今八十億か何か払って、
アレバのスクラップになっています。
これを見てください。こういうふうに入れます。これには今、鉄分入れたんですが、御存じのように、ゼオライトとか顔料を盛んに入れて浄化させますよね。問題は、ややこしく考えることないんですよ、
東京工大も大阪大学もこれは有効だといってやったんですが、何か知らないうちにほかの
技術使う、まだ
技術的なものは解決されていない。こういう状態で、一度私は是非、
国会議員の
皆さんに、せめて
実験くらいしてほしいと思っております。
でも、
我が国は新しい
技術に対して振り向こうともしません。私のさっきのこの
技術だって、ほら、きれいになったでしょう。これだって海外から始まったことです。道頓堀だって大阪の恥と言われながら、私のを聞きにも来ません。どうしても
既成技術を大事にしたいと。これ見てくださいよ。今のが狭いビーカーだと思われる人は
発想力がない
先生方、これは大きい
プールでやればどうだということを考えてください。こういうふうに大きい
プールで電磁石入れて
流量で攪拌して
放射性物質を吸着させてしまえば、危険も何にもないんですよ。これを
マスコミでは騒がれても、
我が国の
人たちは
実験さえしようとしない。私は不謹慎も甚だしいと思う。本当に
実験さえしようとしないんですよ。これ見てください、こうなります。こうなりますと、簡単なこういうろ過、
途上国では砂でやっております。これにみんな引っかかるんです、この
汚れは大きくなっていますから、こういうふうに。ほら、どうですか、飲み水になるでしょう。これはこうやって飲むんです。鳥の
ふんの
においもしません、全部吸着するんです。
そこで、問題は、
皆さん、水問題というのを深刻に考え過ぎ、そんな高く付くものじゃないんですよ。だって、
自衛隊の、私の尊敬するひげの
先生、今日はおられぬようだけど、
自衛隊は、私が一千万も掛からずするのを一億四千万の
装置で水処理
装置やっている。こんなの私は一日二十リットルずつ
途上国で配達してあげて、月に二ドル、こうでないと売れないんですよ、安くしないと。だから、水は高く付くものじゃないんです、難しく考えることはありません。だから、私はどこへ行っても
日本では冷たくされるけど、まるで神様扱いされるので海外ばっかり行っているわけです。
最初は、これを考えたときは、道頓堀を始めいろんな池、きれいにできるだろうとやっていろいろテレビに取り上げられました。甲子園くらいの汚い池でしたら半日まいて、それから夕方にはきれいになります。何度もテレビで放送されています。でも、一度も国土交通省からもお呼びが掛からなかった。そういう中で、タイで津波災害が起きたんです。それで、ボランティアで私のところへ来ました。そうしたら、数千万もするフランスの機械が据えてありました、プーケット島から更に行ったところ、ほこりかぶって使ってないんですよ。いい
技術でも現地の人が使えなかったら、ただの鉄の塊ですよね。それで、私なんかは到着したその日からみんな使える。
それから、バングラデシュも同じです。ボランティアから始まってビジネスが始まった。そういう中でひどく中小企業がやっていることですから苦労していたんですが、タイムリーに経済産業省の助成を受けることができた。一番有り難かったのは、中小企業だったら現地の政府なんか会ってくれませんが、
日本政府からの紹介があればすぐ水質検査もしてくれる、それで許認可が取れる、こういう面で非常に助かりました。
そういう中で、やっぱり使い方教えないといかぬので、例えば農薬でも入っていると大変なので、行き着いたところがポリグルレディーという組織つくったということです。ポリグルレディーって名前はヤクルトさんのまねしたんですけどね。それやって、今ではこれを運んでいくウオーターボーイ、ポリグルボーイというのが今、水を自転車の後ろにリヤカー引っ張って五百リッターずつ積んで、集落行ったら笛吹いてやっております。私もあしたから行きます。
そうこうしているうちに、一昨年度の末に
日本政府が
ソマリアに二十一年ぶりに人道援助を始めた。それで採用されて、今現在十八か所で
ソマリアで
給水所を設けております。
私も、
ケニアの大使館、行くなと止められたのを強引に行ってきました。もうやっぱり言うこと聞きます。この間のあのアルジェリアですか、ああいう事故あると、やっぱり外務省に迷惑掛けるわけいかぬので。
こういうところ、これが
ソマリアの、ドーロというところですが、エチオピアから流れてきている水です。これを難民たちは使っています。私が行った三日前には、水くみに行った人がワニに襲われたそうです。そういう
状況です。
みんな
住民にこういうふうに教えている。そういう
ソマリアの難民キャンプでさえ、自分たちはこれを売ってビジネスしたいと申し出てくるのいるんですよ。やはり金動いているんですよ。しば刈ったりして、一日一ドルか何かしか稼げないんですが、みんな働く。
私は、橋下知事のころ、これはいいと言っていただいたんですが、次にお会いしたら言ってやろうと思うんですが、大阪は一番生活保護が多いんですよね。この
ソマリアの難民キャンプね、
仕事させているんですよ、国連は。何やっているかというと、ごみ拾いか何かしないと粉、トウモロコシの粉、くれないんですよね。やっぱり働いているんですよ。だから、
先生方も、生活保護、やっぱりやらした方がいいですよ。人間、何か
仕事もうやらなくていいとなったらもう立ち上がれない。やらした方がいい。難民キャンプでやっているんだから。
こういう、ほら、私が上っている、これ十二メートルあるんですが、私は実際の、どういうものができたか見ないと気が済まないたちなので、十二メートルのところ上りました。
この日の丸付けるときは気分いいものですよ。私なんか別に愛国者でもなかったんですが、海外行って、あの赤いパスポートの威力、それから、すぐ出てくるのが、
日本じゃ全然言われないけれども
JICAとか、本当に
日本では有名でなくて
JICAは
世界中で有名なんですよね。本当にそういうのを見ていますと自然と愛国者になります。
こういうふうに私が行って造ったところで、最後には
給水。ここで笑顔が出なかったというのは、ほかの国ではきれいな水が出ますと非常に笑顔ばかりになるんですが、
ソマリア難民キャンプでは出ません。
私も身が凍る思いしたのが、いつも子供たち好きですから集合写真撮るんですよ。あの
ソマリアの子供に手を載せたとき、何か身が凍る思いしました。本当にもう皮の下が骨なんですよ。やっぱりあのとき私は思いました。今七十二だけど、神様、何とか長生きさせてほしいと、何とかこれをしたいと、こういう思いになります。人間だったらみんなそうなると思います。
タンザニアの
村落部で今回外務省の採択を受けまして、約二か月間で二か所造りました。非常に
日本政府が後押ししてくれるとあれができるんですよ、その許認可関係、それから
設置場所を
無償でやってくれるとかね。だから、BOPビジネスとか中小企業の海外進出とかいろいろ今言われていますけれども、官が
協力してくれなかったら手も足も出ません。本当に手も足も出ません。まず、中小企業なんてないない尽くしじゃないですか。金はない、それから情報もない、それから人材もない。
そういう中で、今回、私はタンザニアの
JICAさん、それから大使館、本当によくやっていただいた。中小企業さんとのお付き合い初めてで何にも分からないんですがと言われたけれども、そうじゃない。もう本当に頭下がる思いしました。大使館の
人たちにそれを言いますと、
会長が熱心だからつい一生懸命我々もなったと言われるけれども、あれ、逆に私から見ると、官がそこまで熱心だったらこっちだってその気にならなきゃなという思いになりますよ。だから、オールジャパンで私は本当に理想的な活動ができたし、これからもタンザニアでできると思っています。
こういうふうに集まるんです、みんな、これをやりますとね。どうですか、楽しいものでしょう、これ。いや、私は
日本で原発だの何だのくだらぬこと言っているよりも、もうこっちの方がいいです。本当にこんなのに囲まれているんです。
井戸、
日本政府、たくさんしています。でも、弗素が出たり
アフリカ特有の鉄分が多かったりして問題あって、私のは弗素、砒素が取れるので
JICAさんも関心を持っていただいているようです。タンザニアの学校に
設置しました。こういう川の水使っています。こういう具合です。
これも一度言わなきゃなと思ったのが、偽物が多いんですよ。これ、やっぱり
ポンプなんか
日本のでないと駄目です。ホンダ使った、中古をね。二基目のところ、やっぱりホンダ使ったんですよ。そうしたら、水が来ないんですよ。よく調べたら、径も違うんです。ホンダと書いているけどホンダじゃないんです。それで、ジャパンインダストリアルとか何か訳が分からぬこと書いているんですよ、メード・イン・ジャパンと書かずに。私は、こういう、本当にこれから
我が国というのはイミテーションをどうしていくかというのも力入れていただきたいなと、そう思います。
こういう
装置です。今言ったのが、一回目攪拌する、次にこれ、このろ過を砂でやると、そういう簡単な
装置です。タンクさえ大きければどんな量でも
浄水できます。で、これは引き渡しているところです。
二十リットルを百シリングといったら非常に安いんですが、どれくらいかな、二十リットルで百シリング、まあ五円くらいですか、
日本円で。それで利益出るんですよ、現地の人。私のこれなんかは、
日本を出るとき、千リットル水造るのに六十三円ですから。これで千リットルできるんです。六十三円ですから、現地に今の二十リットルを五円で売らしたら、現地の学校には利益が出ます。こういう
装置ですね。
そこで、私は、最後に申し上げたいのは、
JICAさん、さっき
説明ありました。どの国行きましても、例えば今の
ヨルダンの話出ました。
ヨルダン行って、
水資源大臣に会いました。そうしたら、水について詳しい人間呼ぶと言うんですよ。ちょっと待っとれと。出てきたのが
日本人なんです。牛木さんって御存じですか。牛木さんってね、要するに
JICAの人間なんですよ、
我が国で一番水詳しいのはこの男だといって。どの国でもそうなんですよ。多分、
アフリカ中の一番詳しいの
JICAの人だと思う。
そういう中で、若い人のためにベテランをどうとか言われるけれども、ベテランがおらぬようになったらどうにもできないんですよ。だから、逆にベテランを残すような
やり方、これは是非してほしいですね。だって、
JICAの若い人が出てきても、私は逆に教える方で、教わる方じゃないですよ。何であんな、五十何歳かで定年にするようなばかなことやったんですかね。
それと研修所、AOTSの研修所、
JICA研修所。まだ大阪の研修所なんか売れていないんだったら、元に戻してほしいですよ。なぜかというと、我々行くと、こういう扱い受けるんですよ。
日本の研修所で研修受けて、
我が国では今指導的な立場になっていると。同窓会というのがありまして、それで是非これからは我々が手伝いしたい、我々が何か恩返ししたいと、こう言ってくれるんですよ。もうこれは本当です。
石川
先生、今度バングラデシュ行かれたら、AOTSの同窓会の人、会ってください。みんなそういう誠実さを持っている。それを何であんな、やめたんですかね。是非是非、それは再検討していただきたい。余りにも私から言わせると軽々過ぎる。短期間で廃止なんて決めるような、そんな軽いものじゃなかったような気がします。是非考えていただきたい。
こうやって私がやりますとね、タンザニアの新聞六紙に出ました。安ホテル泊まっていたら、フロントから、おまえ出ているよといって、その日からすごいサービス良くなりました。これは岡田大使です。こうやって、これから一生懸命やってくれると約束いただきました。
時間も来ましたので、言いたい放題言わせていただいて申し訳ありません。こういうことです。