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石橋通宏君 なかなか理解できないわけですが。
といいますのも、今副
大臣から、審査会があってそこで審査をするようになっていると。今日
資料で出しておけばよかったんですが、私も、改めて、じゃ審査会の体制ってどうなっているのかなと。現在、
都道府県と政令市に設置をされておりますが、その審査会の下に合議体というのがあって、基本的には合議体で様々に、今副
大臣が言われたような
入院時の審査とか定期的な審査とか行われていると。
数、計算してみたんです、合議体の数。各
都道府県別に設置をされている合議体の数と年間どれだけのその審査の要請があるのかということで、
医療保護入院届出件数、それから定期
報告、これを各合議体別に割り算して
都道府県別に出してみたら、これはとんでもない数ですよ、とんでもない数です。例えば、北海道、一番多いのはこれは神奈川県か、一合議体当たり
医療保護入院の審査は三千二百二十六件です。三千二百二十六件ですよ。これ、一合議体当たりですよ。一合議体が毎日二十四時間三百六十五日働かれるのかどうか分かりませんが、それで計算してもとんでもない数です。それだけじゃない。定期
報告もある、退院申請に対する審査もある。これ、どれだけの審査を合議体、とてもじゃないですけれども、実効性ある審査が行われるとは私は思えません。
今副
大臣、この審査会があるからという話されましたが、現行では残念ながらこの第三者による審査というのは私は実効性ある形にはなっていないと思います、残念ながら。人数、今回増やしていただいたところありますけれども、それでは全然足らないという状況だと思います。
なので、これは三年後の見直しのところで、先ほど
足立委員から三年後の見直しについて、既にこれ附則で規定をされています。その中で、今日問題になりましたいわゆる家族等の
同意の在り方、これは本当にもう
廃止すべきだということで、しかし今回はなかなか人権擁護の
観点等々で間に合わなかった。そしてまた、代弁者の
制度についても、それは必要だと先ほど答弁もありました。でも、今回なかなか細かいところも必要なので間に合わなかったと。こういうことも含めて、三年後の見直しに向けて、
足立委員から御指摘もありました。既にもう、今回成立したらすぐいろんな
議論を始めていただいて、三年後、その
議論のときにはきちんと適切な対応がしていただけるようにやっていただけると。つまり、三年後の見直しのところでは、家族等の
同意要件の
廃止を念頭に、代弁者
制度の導入、具体的な導入も含めて、これは三年後の見直しの
検討に入ってくる。
そして、あわせて、今私が指摘をさせていただいたこの審査会の、本当の実効性ある第三者機関として、より独立性と、あと合議体、もうこんなんじゃ全然
機能できませんよ、
大臣。なので、その数を増やしていただく、しっかり専門性あるサポートスタッフも含めて対応いただく、予算措置もする、こういうことも含めて、御本人方、
患者さんの人権擁護を真に実現する
観点で三年後のこの見直しという附則の中に盛り込んでいただく、そういうことでよろしいでしょうか。