○
委員以外の
議員(
広野ただし君) 生活の党の
広野ただしです。
参考人には、非常に丁重な真摯なまた受け答えをしておられまして、ありがとうございます。私の場合、時間が十分に制限されておりますので、そこの点は簡潔にひとつよろしくお願いを申し上げたいと思います。
二%の
物価安定目標、私は
デフレ脱却は大事なことだと、こう思っておりますが、その
過程ですとかその結果がマネーゲームに陥るとか、場合によってはスタグフレーションになっていくというようなことも懸念されるわけであります。出口戦略とも非常に
関係するわけなんですけれども、それで、三つちょっとお聞きをしたいと思います。
まずは、
実体経済がうまく付いてこない、
実体経済の
上昇がうまく付いてこないということになりますと、まさにマネーゲーム的な、大々的な
金融緩和によってマネーゲーム的なことが現出をするということが懸念されるわけです。現在の、
現状がそうだとは言っておりませんけれども、それが更に行きますと
バブル的な点も出てくるし、そういう懸念もあるということが第一点です。それと併せて、スタグフレーション、
賃金所得が上がらないという中で、あるいは
経済が付いてこないという中でインフレだけが進行する、不況の中でのスタグフレーションというようなことがどうなるかというのがこの第一点であります。
それと、出口戦略の方とも
関係するんですが、年間二%
物価上昇が二年後に例えば達成される、その後もずっとそれを継続するという
共同声明だと思っております。そうしますと、任期五年間のうちに、例えば最初の二年間で二%、その後の三年間が二%ずつとこう行きますと、全体的に八%、九%上がると、こういうことになってまいります。
所得が、あるいは
賃金がそこに付いていくのかどうかというところが非常に問題で、そういう場合に、例えば全体を、様子を見ながら一%台に落としていく。今まで大体、当面
目標が一%だったわけですけれども、そういうようなことも重要じゃないかと思うんですが、それが第二点です。
三番目が、先ほどからもありますが、
アメリカのFRBがやりますような
失業率目標的なこと。私は、やっぱり
日本は、四%ということであれば、三%を切る、二%台に持っていくということも、これは
金融政策ばっかりでできるわけじゃありませんけれども、やっぱり
日銀としてそういう方向を持っていくということが非常に大事なんじゃないかと、こう思っております。
その三点について、簡潔によろしくお願いします。