○
山内徳信君
国会もあと残り少なくなっていまして、私は、この残り少ない
委員会で極めて重要な点について
質問をしておきたいと思っております。
私がこの
委員会で一貫してこれは失敗しますよと言い続けてきたのは、普天間、辺野古、グアムへのパッケージ論でした。これはムカデ競走みたいなもので、必ず失敗しますよと。そして、政府が予定していたグアムへの移転はほとんど絶望的になっていますね。大臣は行ってこられたんですが、アメリカの
予算上は大変厳しい状況です。
そういうことを
指摘をしておいて、今日は、普天間飛行場辺野古移設問題は、要するに
沖縄の
基地問題のガンになっているのは、この普天間、辺野古、高江ですよ。この問題は、日米同盟にとって氷河に向かう豪華客船タイタニックと同じようなものであると。これを忘れたら、日米同盟が、あの氷河にぶつかって沈没をしていった、そういう歴史の教訓を私は申し上げておるんです。
私は、戦後
沖縄で生き残って今日までおりますから、アメリカのこともよく知っておるつもりです。
沖縄におる兵士たちが言う気持ちも分かります。アメリカ本国にも私は要請として六回、七回行ってきておるんです。ですから、先般申し上げました、今は亡きダニエル・イノウエ
先生の
お話も申し上げておいたんです。ハワイの州知事のアバクロンビーさんのことももう何度も申し上げておるとおりであります。
私は、この日米同盟が、氷河にぶつかって沈没をして一千五百十三人の犠牲者を出した、そういうタイタニック号みたいになってほしくないんです。したがいまして、こういう沈没を回避するためには、新たな選択肢を求める英知が日米両政府関係者に問われております。既にアメリカの関係者は何名も言っておりました。新しい選択の時代に入りましたね、
山内団長とおっしゃっていたんです。日本政府の役人や大臣から聞いたことのないそういう
発言が、アメリカの関係者からは、国務、国防総省、そして上下両院の
議員からも出てくるんですね。
日本政府は、一旦言ってしまったそういう日米合意を後ろに引っ込めるとメンツが潰れるとか、そういう権威主義に立っておるんですよ、権威主義に。
私は、次の
質問は、
沖縄戦に向かっていった、あの広島の呉から出発をした大和の軍艦の話を皆さんに申し上げておこうと、時間があれば、そう考えておるんです。ですから、今日のタイタニックと同じように、日米同盟が沈没をするような、そういう
基地行政であってはいかぬということを申し上げたいからであります。
十八年たっても普天間の辺野古への移設計画が遅々として進まない、その原因の一つを、両大臣、おっしゃってください。たくさんの
説明は要りませんから、最も重要と思うものを一点だけおっしゃってください。どうぞ。