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藤丸分科員 ありがとうございます。
TPPはこれで終わりまして、今度は
攻めの
農業について
お話をお聞きいたします。
安倍総理の
日本を取り戻すという経済再生がありまして、初めからうまくいっていると思っております。選挙直後に、経済再生本部の事務
局長をやられている山本幸三
先生との話の中で、円は必ず百円はいかせると豪語しておられました。大丈夫かなという気はしたんですが、もう百円近くになってきております。
私も、議院運営
委員会で、黒田日銀総裁候補、その当時候補でありましたので、マネタリーベースについて、二年後、二%を達成した暁にはどのくらいの水準になっていますかということをお聞きしたんです。そのときは、リーマン・ショック後、マネーサプライをふやさなかったので、デフレは脱出できなかったのだろうという旨の話はありました。
しかし、その後、日銀に入られて、マネタリーベースを、大体百四十弱なんですが、二百八十、倍にするという答えが返されております。日銀の
会議の後、倍にするということで、この会見を受けて、まだ金融
市場は維持している
状況であります。
そもそも、
アメリカ、ヨーロッパでは、リーマン・ショックちょっと前ぐらいから四倍、ヨーロッパでは三倍近く、少しずつインフレを起こさせて、経済を成長させてきていると見ております。
もう既に、
安倍政権復活の兆しが見えたときから、金融
市場は先取りが
基本ですから、後になってはその分利益が出ないというふうになりますので、金融
市場は大体七、八割方終わっていると思っていいと
考えております。
釈迦に説法ですが、日銀が長期国債を買えば、そして当座預金をふやせば、お金はふえます。そうすれば、お金が、円がだぶつきますから、
円安に入り、金利も長期国債を買うということで下がり、マネーは、リスクの高い株、外債、不動産に向かうと
考えております。
輸出は当然有利に働きます。株の時価
総額も、見ていると百兆円ぐらい上がってきております。企業の決算も良好に反応すると思います。百兆円のうち、個人と企業は違いますし、企業の中の決算に入る部分ですから、二、三十億というところではないかと
考えます。
財政出動も、二十四年度補正の公共
事業がどんどん今公示されて、発注されてきつつありますので、大型の補正を打つと、過去の経験を見ますと、大体半年後から一年ぐらいできいてきますし、昔は、家計にいくのは二年と言っていましたけれども、一年半ぐらいでいくのではないかと
考えます。
そこで、三本目の矢と言われている、一番大事なのが、重要なのが成長戦略であります。
あと六分ぐらいになってきますので、少し急ぎます。
成長戦略に向けて、
日本経済再生本部の二月二十六日の総理指示概要というものがあります。ここでは、
農業について、若い人が働きたいと思うような、
攻めの
農林水産業の展開に向けて、
林農林水産大臣に、従来の発想を超えた大胆な
対策の
具体化を
関係大臣と協力して図ってほしい、その際、
農業を産業としての側面だけでなく
日本の美しいふるさとを守る機能も大切にすること、そして、流通、IT、金融などの多様な業種との協力、
事業提携が加速することに意を砕いてもらいたいと、総理指示が出ております。
そこで、将来というよりも、未来の
農業について
お話をお聞きしたいと思います。
昭和三十年代は、
農家の次男、三男は東京へ大阪へと出ていって、
農業人口は減少してまいりました。そして、今、
平均年齢は六十六歳であります。また、昔は、
農家の嫁さんは働き手の一人として扱われておりました、
農家の嫁さんはですね。
私のおふくろいわく、今は機械化も進み、
土地利用型の
農家の嫁さんは、田ん中には出らっしゃれんよと。
施設園芸では、嫁いで、少し年をとって、欲が出てくればビニールハウスに出ていらっしゃる、「あまおう」とかですね。そういう時代に来ております。時代は、お百姓さんから
農家、そしてこれからは、未来の
農業では
農業経営者になるのではないかと
考えております。
土地利用型、米、麦、大豆であれば、私が
考えますには、三十ヘクタールを目指すべきではないかと
考えております。
施設園芸であれば、家族であれば二反ぐらいしかできないだろうと言われています。一町、二町、一ヘクタール、二ヘクタール、人を雇用して拡大していくという方向に向かわなければならないと
考えております。大胆に
農家から
農業経営者に向かわなければなりません。しかし、そうはいっても、
農業は簡単にはできません。
農業者にとって大切なものは植物を育てる感覚なのであります。
私も
農家だったものですから、そこまで余り出なかったんですが、よくナスビにトンをつけたり、やっておりました。それで、リヤカーで曲がったナスとか大きいナスを持っていって、おばあちゃんと、半分おこぼれをもらって、中学、高校は裕福な
農家であり、まだ私が中学、高校ぐらいのときは
農業は豊かだったんですよ。私は大学へ行かなくて、フェアレディZを買ってくれとぐれたんですが、おやじが、そういう魂胆では
農業はできないということで、浪人して大学に行った次第であります。
そこで、
施策の話でありますが、時間がありませんので、
農家から
農業経営者になるに当たり、大胆な
施策、また、
土地利用型の
農家と
施設園芸
農家では違うと思いますね。三十ヘクタール、片や一ヘクタールもしくは二ヘクタールということになります。大胆な
施策を成長戦略として打つべきではないかと
考えますので、今農水省が
考えられている大胆な
施策の
説明をお願いいたします。
これは
土地利用型と園芸
農家、
質問四と五を一緒にさせていただきます。