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木内分科員 道路局長から御答弁をいただきまして、ありがとうございました。
自公政権になってから、どういった会議体を使って
高速道路の議論をしていくのか、まだ正式に具体的には決まっていないんですね。国幹会議を復活させて、復活させてといいますか、これはもうあるわけですね。今国会でも、例えば我が党であれば石破幹事長あるいは野田聖子総務会長が国幹会議の
委員に選任をされているわけでありますけれども、せっかくある機関ですから、この国幹会議を再
活性化していただいて、ぜひ具体的に
高速道路の
必要性について議論に入っていただきたいとお願いをいたします。
私自身は、地方の
政治家をやっておりましたので、この国幹会議の動向というものに一喜一憂をしていた一人なんです。と申し上げますのは、国幹会議、さらにはそれ以前の国幹審、これは、毎年毎年開かれるものではなかったですね。しかも、十二月の暮れが押し迫ったころ、二十七日とか二十八日、ぽっと開催をされて、そこで
道路の基本
計画が決まっていく、あるいは
整備計画への格上げが決まっていく、そういった審議が行われておりました。地方にとりましては、二、三日遅いクリスマスプレゼントになることもあれば、がっかりして、ああ、次の国幹審あるいは国幹会議を待たなければいけないのか、そういう会議体だったんですね。
ここからちょっと具体的な
お話をさせていただきたいと思います。
私の
選挙区の中に、
中部横断自動車道という
高速道路がございます。これについて、少し経過をお知らせさせていただきたいと思います。
この
道路は、当時の議論では、費用対効果をはかると、Dランクにランクをされたところです。有料
高速道路で
整備した場合がD、無料のときがC、さらに、八千穂から長坂間に関しては、無料でも有料でもDランクに評価をされていたところです。この
道路が何とか首の皮一枚つながったのは、当時、新直轄方式という方式を与党、自民党、公明党、協力をして編み出していただいたといいますか、地方の視点に立っていただいて、何とか
高速道路整備を進めていくということで、新直轄方式というのを採用していただきました。その第一号の路線がこの
中部横断自動車道の一部になってまいります。
平成二十三年三月に佐久小諸ジャンクションから佐久南インター間の八キロが
供用開始をされました。この八キロ間は、今、無料の
高速道路として、
地域の皆さんに大変喜ばれながら、そして使い勝手のいい
道路として利用させていただいております。そして現在は、この佐久南インターから仮称八千穂間でありますけれども、この十五キロメートルが
工事進捗中です。
この
平成二十五年度の新年度予算でも、大変ありがたいことに、暫定予算ではありますけれども、
中部横断道関係だけで二十億円予算をつけていただいております。
地元の皆さんは、まだいつ
供用開始になるかわかりませんが、恐らく
平成二十八年度中には
供用開始になるのではないか、そういった大きな期待を込めて
道路の進捗
状況を見守っております。
しかしながら、この総距離百三十二キロメートルの
中部横断自動車道のうち、唯一の未着工
区間が佐久穂町の仮称八千穂インターから山梨県の北杜市間の約三十四キロであります。このうち、長野県分は約二十二キロ、山梨県側が約十二キロという
状況になっています。
民主党政権のときにも、
平成二十四年十月四日に社整審の小
委員会が開催をされまして、全線
高速道路構造での
整備が了承されています。その次の小
委員会で八千穂—長坂間の
整備手法が最終的に取りまとめが行われるのではないか、こういった予想もしておりましたし、期待をしておりましたが、それ以降、この小
委員会は開催をされておりません。そして、私どもが政権を奪還したわけです。こういった中で、どうやってこの
整備を進めていくのか、その手法が注目をされております。
この
中部横断道は、私が改めてその
必要性を申し上げるまでもなく、我々の住む佐久
地域につきましては、最初に
お話をさせていただきましたとおり、救命救急の道でもあります。
あわせて、私どものこの
地域の主要
産業であります農産品、特に南佐久郡川上村とか南牧村はレタスの一大産地です。この主要産物であるレタスを一刻も早く静岡県側に運んで京阪神に輸送していく、さらには、清水港から東南アジアに向かって輸出をしていきたい。まさに、安倍総理が申している攻めの農業、これを具体的にやりたいといったときに、残念ながらミッシングリンクでつながっていない。直線距離にすればそんなに長い距離ではないんですけれども、残念ながら、この三十四キロ間が
整備をされていないことによって、せっかくいい生鮮食料品がとれても、それを戦略的に売っていくことができないという
地域になっています。
そして、長野県全体にとりましても、これは太平洋と、それから
日本海、上越、これを結ぶ壮大な
道路になるんですね。上信越自動車道と
中部横断自動車道の結節点になる佐久にとりましては、これからますます
地域経済が発展をしていく、そのための
高速道路としても大いに期待をされております。
そして、
太田大臣からも答弁をいただきましたとおり、
道路というのは医療であり、福祉であり、人を助けるんだという御答弁がございました。まさにそのとおりで、実は、並行して走っております
国道百四十一号というのは、南佐久郡にとりましては、南北に走る
道路はこれ一本きりなんですね。特に冬場は、県外からのお客さんがたくさん参ります、県外の皆さんは長野県の事情を知りませんから。そして、余り雪の降らない
地域なんです。標高がそのかわり高いんですね。一旦降ってしまった雪は、根雪になってアイスバーンになってしまう、凍結をしてしまう。そういう事情を知らない県外の皆さんがノーマルタイヤで来られて、そして事故を起こして、
国道一四一がストップしてしまうんですね。二、三時間の通行どめは当たり前なんです。ひどいときには半日、一日、
交通が寸断されてしまうんですね。
警察車両ですとか消防車、救急車、こういった緊急車両さえ入っていくことのできない
道路になってしまっているのが、私の
選挙区にあります
国道百四十一号の実態なんです。本来であれば緊急車両が駆けつけて助けることができた命、これも助からないのが今の
状況なんですね。
そういった
意味では、三・一一
災害以降、私ども自民党は、
国土強靱化、そこに住んでいる
地域の皆さんの生命財産を守るための公共
事業の促進ということを訴えておりますし、
太田大臣の公明党さんは
防災ニューディール政策ということで訴えております。
そういった
意味では、この
地域に住んでいる皆さんの生命財産を守っていただくためにも、どうしてもこの
中部横断道は必要な
道路なんです。
こういったことを
太田大臣に再度
認識していただきながら、ぜひこのミッシングリンクの
解消に向けてお力を発揮していただきたいと思っています。
そこで、二点、具体的にお伺いをいたします。
まず一点目は、
平成二十五年度の新年度予算でも、暫定予算として二十億円強の予算をつけていただいております。
地元では、
工事がますますスピードアップするのではないか、
供用開始の時期が早まるのではないかという期待をしております。具体的に、この佐久南インターと八千穂インター間の
供用開始が早まるのかどうかということをお聞きいたします。
あわせて、唯一の未着工
区間であります八千穂インターから山梨県の長坂ジャンクションまでの
整備について、これは現在、基本
計画のままでとまっているわけでありますけれども、今後の
整備の方針についてお伺いをいたします。