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田中(英)
分科員 協議をした上で
検討を重ねていくということであります。ですから、一歩一歩で結構でございますので、これは前に進めていただければなと。
実は、独自で本当に一生懸命頑張っている教員の
方々に何かの手当てがしたい、こんなように思っても、なかなかできない部分があります。そういった先生方に、ある
意味では勇気を与えたり、やる気をまた持っていただいたりするためには、そういう独自策というものも当然ながら必要でありますし、ひいては、それは
子供たちに実はいい影響を与えていく、そのようにも感ずる部分がございますので、
検討を重ねていっていただきたいなと思っております。
ただ、実は、そのように申し上げた一方で、指定都市といいましても、さまざまなところがございます。
私のいた京都市と京都府の
関係であるというところは、意外と、財政面の部分でも、移管をしても、ある
意味では簡素化の方につながるのでいいんじゃないかというふうに見られるところもあれば、これは神奈川県になりますけれども、指定都市が三つあるようなところ、ここは恐らく、指定都市に移管をしてしまうと、
教育財政というものが厳しいところもあるのかなと思います。
また、最近、指定都市はどんどんふえてきておりますので、以前から指定都市のところと、新しくなられたところでは、これは体力の問題でありますけれども、恐らく、財源がやはりなかなか厳しい、こんなところも実際のところはあるのかと思うと、簡単にはいかないということもわかっています。
ただ、スムーズに進む、またそれが簡素化につながる、また、教員にとっても、
子供たちにとっても、
教育の環境がそれで整うというのであれば、できるところからやっていくということも含めて御
検討いただければというふうに思っております。先ほどの
答弁では、前向きに捉えてやっていこう、
検討していきたい、こういった御
答弁でありましたので、いずれかはそのような形で進んでいくものと私自身は認識をさせていただいております。
そういった
意味で、税源の移譲であったり、また、権限を移譲する、こういったことを進めていこうとする際には、移行
期間、これは自治体との調整も当然ながらありますが、そういったところはやはりしっかりと確保していただきたい。ただ、一方で、できそうだなというところは、一律にいくのも一つかもわかりませんけれども、できるところから進めていく、こういったことも大切な部分であるというふうに思っております。
もし、そういった、できるところから進めていくということが前提としてあるのであれば、私自身は、どういった時期でそういったことを進めていこうと踏み切られるのかということを実はお伺いしたかったんですけれども、恐らく、この点については、やはりまだまだ協議をしていくという段階であろうと思いますので、今御
答弁をいただいて、いつということが言える
状況でないというのはわかりましたので、今後も前向きにこのことについては進めていただく中で、簡素化を図ったり、また、独自の
教育ができ、
子供たちにいい影響を与えていけるような形にしていっていただくことを要望させていただきたいというふうに思っております。
次でございますけれども、土曜日の授業の復活についてであります。
私自身が小学校や中学校のときは、当然ながら、土曜日午前中の授業がございました。一週間の
子供のサイクルというか、土曜日は半日授業をし、それから、おうちで御飯を食べて、
スポーツをしたり、友達と遊んだり、勉強をしたり、こういうのが一つのサイクルでありました。
平成十四年、ゆとり
教育の一環として、公立の小中高で完全週五日制が実施され、十二年目を迎えるのかなというふうに思っております。その前から、第二週の土曜日を休みにしたり、そして第二週と第四週を休みにしたり、こういったことが移行する中で進められてきて、そういうふうに考えますと、約二十
年間、その動きで進めてきたかなというふうに思っています。
確かに、
社会全体が、大人の
社会というのが週休二日であるということや、学校も、これは世界を見ても、
海外を見ても、それが主流であるという要素であったり、
子供たちにいろいろな
社会体験、自然体験、いろいろな経験をしてもらうことによって、
自分自身が学び、
自分自身が考える力、要するに生きる力をつけてもらおうということでも導入されたように思っております。
しかし、これはゆとり
教育との並行でありましたので、学習達成度調査等において、学力が低下したなということがすぐさま見えてしまったということがありました。これは完全実施後、本当に数年後のことでありましたので、当時、第一次安倍内閣のもとでも、
教育改革、再生の一環として、学力の向上のために、授業時間をふやしたり、長期休暇を短くしたり、また、一日の授業時間数をもうちょっとふやせないか、土曜日の補習等で補えないか、こんなことを
検討するようになったとも伺っております。また、
教育再生
会議の中でも、今後の
検討課題において、週五日制の見直しというものの提言を盛り込まれたとも聞いております。
以降、さまざま、
教育再生
会議においても学力の向上を図る取り組みの報告等があって、自民党の
政策集、J—ファイルにおいても土曜日の授業を実現すると掲げられました。
下村文部科学大臣も、
平成二十五年の一月の十五日の記者会見で、再生
会議で諮るまでもないけれども、実はもうこれは世の中の御意見が多いということで、
意欲的にこれについては取り組んでいこうという、そういった姿勢が私自身には受けとめとして見受けられたというふうに思います。
そこで、土曜学習について、数カ月あったと思いますが、どのような形で御
検討されてきたか、このことについてお伺いさせていただきたいと思います。