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堀井分科員 ありがとうございます。
民族共生の象徴となる空間の構想は、
政府の担当省庁が分かれる中、官房
長官が直接統括されると伺っております。
本日は、大変緊張感がある場面でありますので、官房
長官は御欠席でいらっしゃいますが、引き続き、関係省庁との連携のもと、民族共生の象徴となる空間の構想の早期実現に向け御尽力くださいますように重ねて
お願いを申し上げ、
政府のアイヌ施策に関する質問は終わらせていただきたいと思います。
政党がかわって、与党が自民党となって、より力強く、一歩一歩進めていただきたいというふうに思っております。ありがとうございます。
続きまして、北方
領土に関する四島交流
事業についてお伺いをいたします。
四島交流
事業は
平成四年から開始をされ、もう二十年が経過をいたします。私は、そもそもこの
事業は、
領土問題の解決までの間、日本
国民と北方四島に現在居住するロシア人との相互理解の増進を図り、最終的に
領土問題の解決に寄与するために始まったものと理解をしております。つまり、申すまでもなく、交流そのものが最終的な目的ではなく、最終的な目標は
領土問題の解決だと考えております。これも、きょう朝、
前田一男同僚議員、そして先ほどの
佐藤英道同僚議員がお訴えをしていたとおり、私もその見解であります。
私自身は、北海道議会議員を二期務めさせていただきまして、そして
国会の方に来させていただきました。きょうお越しの伊達副
大臣も北海道議会議員を務められて、議員会長までお務めになられております。北海道議会には北方
領土対策特別
委員会があり、日々活発な議論を深めていることはよく承知であると思います。
私の同期で当選した仲間には、北方
領土とは目と鼻の先に位置する根室市選出の同僚議員がいまして、同期当選組だったわけでありますけれども、議場の議席も隣で、年齢、議員経験も積まれた先輩でありましたので、この件に関してはよく学ばせていただきましたし、御指導いただいたわけであります。
彼は北方
領土に関してはひときわ強い責任感を持って取り組んでおりまして、皆さんも御存じのとおり、メドベージェフ大統領が二度にわたり北方
領土を訪問した際も、北海道として毅然とした対応でこの問題に取り組むよう訴えるとともに、ロシア
政府に対し強く抗議するよう国や外務省に積極的に働きかけることを北海道知事に求めるなど、地元選出の北海道議会議員としてあらん限りの職責を果たしたものでありました。
その姿を私自身も間近に見ておりまして、私が
国会議員としてこの場所に立つ上で、北方
領土の問題をしっかり頼むなという言葉をいただいておりました。先ほどのアイヌ施策と同様に、私自身の政治を進めていく上での最重要案件としてこの北方
領土問題の解決にも取り組んでまいる決意であることを皆様方にはお伝えしたいと思います。
そこで、四島交流
事業についてでありますが、私は、去る三月二十八日、高橋はるみ北海道知事が
内閣府の
山本一太北方担当特命
大臣と面会した際、本院の
沖縄及び北方問題に関する特別委員の立場からも同席をさせていただいたわけであります。
高橋知事からの御要請は、現在実施されている四島交流
事業について、より幅広い参加を促すため参加者の選定方法を見直すこと、日本側からの訪問
事業を住民の交流の
充実を図るべく四島住民との対話中心のプログラムに改善すること、並びに、ロシア側からの受け入れ
事業を元島民の講話やDVDを活用した研修などでその
内容を
充実させることが柱であったわけであります。
政府におかれましては、翌三月二十九日に北方四島交流
事業の見直しについて発表をされ、参加者の選考やプログラムについて改善点を示されました。
今年度は実施可能な
事項から見直しを行っていくとのことでありますが、今年度に実施される改善項目について、
内閣府より御
説明を
お願いいたします。
また、プログラムの
内容などにつきましてはロシア側の理解と協力が必要かと思われますが、ロシア側に対してどのように働きかけを行っているのか、あるいは働きかけていくのか、外務省の御
説明を
お願いしたいと思います。