○
西野委員 いやあ、
山井さんの後じゃなくてよかったなと思っています。先ほど
甘利大臣が、アキラとつくのは大体品のいい人だというお話がありましたけれども、私の親父も
西野陽と申しまして、何せ品がいい親に育てられたものですから小心者なので、できるだけ穏やかな雰囲気の中で
質疑をさせていただきたいと思っていましたので、このタイミングでよかったなと思っております。
日本維新の会の
西野弘一でございます。
きょうは、
予算委員会の
質疑、初めてでございますが、ぜひ誠実な御答弁をいただけたらなというふうに思っております。
よくいろいろな方のお話を聞く
機会がありますけれども、人生は、上り坂、下り坂、もう一個の坂があって、まさかとかいうのがある。大体、こういう話をされるおやっさんというのは話の長い人が多いんですけれども、でも、私にとりまして、三年間ぐらい、本当にまさかの連続でした。
平成十八年に自由民主党の候補者として府
会議員の補欠
選挙に臨みまして、当時は、今の
安倍総理と二連ポスターを張らせていただいて、初当選させていただいて、活動しておりました。そういう中で、自民党籍を持ちながら今の大阪府知事の松井さんとかと一緒に大阪維新の会を立ち上げて、三年前の
参議院選挙は自民党の候補者を応援しました。しかし、何か、秋になると突如として離党勧告をいただきまして、自民党を離れることになりました。
結果、今思えば、それでよかったのかなと思いますし、あのときに決断させていただいて、これは、いろいろな、ナショナルパーティーに頼れる環境がなくなってしまったので、みずからナショナルパーティーを立ち上げないかぬなということで、昨年の
日本維新の会の立ち上げにもつながりましたし、結果として、私がまさか候補者になるとは思っていませんでしたけれども、昨年末の
選挙で初当選をさせていただいて、まさかこんなに早く
予算委員会で
質疑をさせていただく
機会をいただけると思っておりませんでしたが、きょう、初めての
質疑を迎えました。
そういう中で、先ほども東国原議員からいろいろと
質疑がありました。この解散前後から、アベノミクスという言葉が言われるようになりました。
大阪の阿倍野という地域があるんですけれども、物すごく盛り上がっていますよ。お好み焼き屋さんへ行ってもアベノミックス焼きとか、ソフトクリームもアベノミックスソフトとか今やっています。それはあれなんですが、一般の皆さんまでそういうアベノミックスという言葉を冠につけるぐらいにもう浸透していますし、これは現に効果も上げてきていることでありますし、先ほどもマクロの金融の話がありましたけれども、日銀と
政府が強いコミットメントを発せられたことが
一つの要因になっているということは、これは紛れもないです。
その需要を喚起するための
財政出動もしっかりとやっていただいて、また、三本目の矢の
成長戦略というところで、ちょっとは攻めどころもあるのかなと思っておりましたが、
TPPも早々と参加表明されて、攻めなあかん側の立場としては、なかなか攻めどころがなくなって厳しいなと思っているんです。
しかし、ここはしっかりとこれからの政策をいろいろと判断させていただきながら、しっかりと議論を進めていく中で、今までの野党は、とにかく何でもかんでも足を引っ張ればいいというような発想だったかもわかりませんが、我々は少なくともそうではなくて、与党の皆さん、大変大きな政党でありますので、与党の中でもいろいろな御議論がこれからあろうかと思いますが、そういう中で、むしろ我々がより先鋭的な
成長戦略をお示ししたりする中で、しっかりとこの政策議論を前に進めていきたいなというふうに思っております。
きょうは、そういう中で、私の
成長戦略の考え方とかは、ターゲティングポリシーからの脱却であったり、いろいろとお話をしたいことがあるんですが、それはまた、きょう頑張れば次もう一遍チャンスをやるというふうに党からも言われておりますので、きょうは少しそこはおいておきまして、
成長戦略の陰に隠れて今余り議論をされなくなっている部分について、少しお尋ねをしたいなと思っています。
私は、政治家は票になることばかり言っていたらいかぬと思っています。ですので、きょうは余り票にならないかもわかりませんが、ある
意味では、むしろ、だからこそしっかりとこういう場で議論をさせていただきたいと思っておりますので、まず、児童養護の、社会的養護の問題についてお尋ねをしたいと思っています。
二十三年七月の審議会の答申で「社会的養護の課題と将来像」というものが出されました。そうういう中で、措置の割合ですね、児童に対して何人ぐらいの措置をするかというような
目標の
水準というのが示されています。ゼロ歳児、一歳児であれば、子供一・三人に対して一人の児童指導員、保育士をつけなきゃいかぬ、二歳児であれば二人に対して一人、三歳以上であれば三人に対して一人、小学生以上であれば四人に一人というふうな
目標が示されました。
また、あわせて、この社会的養護、児童養護施設については、できるだけ小規模化をしていこうということも今
方針として決められておりまして、そういう中で、小規模のケアをしていただけるところには加算をしまして、おおむね、三人の子供に対して一人、もしくは二人に対して一人ぐらいを措置するのが妥当であろうということの答申が二十三年になされました。
それを受けてかどうかはわかりませんが、二十四年度に、当時の
政府が、これはやりますよというような感じで大々的に言われまして、僕らもすごく、地方にいながら期待をしていましたけれども、結果、出されたものは、子供、もともとが一・七人に一人のところが一・六人に一人、また、小学生以上のところでいうと、それまでは六人の子供に対して一人の措置が、二十四年度の
予算では五・五人に対して一人という案が出されました。現場では物すごく期待があっただけに、ああ、これは裏切られたというような声を本当に聞きました。施設によっては全く変わらないんですよ、これぐらいの
改革であれば。
この点について、
政権もかわったことですし、この児童養護の措置に対して、
専門家なりの審議会の中で答申がなされた数字と余りにもかけ離れているわけでありますので、そのあたりのことについての御所見を伺いたいと思います。