○高橋(み)
委員 ありがとうございます。
私も、この六次産業化ということには大変期待をしております。ただ、この
制度などを利用しない
人たちが不利益をこうむる、自力で頑張っている
人たちを阻害するおそれがあるのではないかなとちょっと考えましたので、
質問させていただきました。
それでは、次に行きたいと思います。
次に、海外の食料不足のために
日本ができることに関しましてちょっと御
質問させていただきたいと思っております。
今日、世界じゅうで、食料不足で困っている方は八億七千万人いらっしゃるということです。アフリカのソマリアでは、国連食糧
農業機関、FAOによりますと、二〇一〇年から二〇一二年までの間に二十六万人が亡くなられ、そのうちの半数が五歳未満の幼い子供であるということで、大変な飢餓があったということが発表されています。
その中で、一部報道では、ドイツの経済協力開発省でドイツ首相のアフリカ担当を務めるギュンター・ヌーク氏が、アフリカの角と呼ばれるアフリカ大陸北東部で中国が
農地を買っていることが、この
地域を襲った大干ばつの
被害を拡大させた一因だと述べております。
そして、先日、
安倍総理とプーチン大統領立ち会いのもと、地元北海道にございます北海道銀行がロシア連邦アムール州政府知事との間で
農業分野に関する覚書を締結されたときの話でありますけれども、その
目的としまして、双方の
農業関係者の直接的交流とその発展を促し、最新
農業技術の研究と普及、技術交流、経営力向上などの協力促進を支援することによって、アムール州政府との
関係強化による情報交換を通じて、今後もアグリビジネス支援を行っていくというふうな報道がございました。
ただ、この
農地は、以前、中国の方が借りて耕作していたとのことですが、いろいろトラブルがあって、現在は契約を解除し、この調印へ至ったということでございます。
私が言いたいことは、中国が悪いということではなくて、
農業というものは、行う人がかわるだけで、やり方を変えるだけで、
農業生産技術の違いにより収穫が随分違うのではないかというようなことです。
我が国としまして、海外の食料不足のためにできることとして、
日本の
農業技術移転を
農業国に対して行っていくべきではないかというようなこともよく言われております。
私は、先日、マダガスカルのバッタ大量発生ということをこの
委員会で
質問させていただきましたけれども、そのときも、そのようなニュースを見ると、
日本がもっと海外に対していろいろなことが協力できるのではないかと思うことがございます。
もちろん、それをすれば技術を移転した方が単に損をするようなことがあってはならないと思いますけれども、この
日本の誇るべき
農業技術をもちまして、ODAなどでJICAが行っているようなことではなく、海外の食料不足、貧困対策として、
日本の
農家を丸ごと海外へ移転させて、そこで本物の農産物をつくっていくような協力というのを農林省のプロジェクトとして行うことなどがよいのではないかと思ってはいるんですけれども、そのようなお考えはありますでしょうか。