○後藤(斎)
委員 これは
大臣に
お尋ねをしたいんですが、今、長官がお話をされたように、国内
生産は大体二万トン程度で推移、韓国、中国から、いわゆるニホンウナギと称するものらしいですけれども、活魚で二万トン弱、生きたまま
輸入して、残りの四万トンくらいを調製、要するにさばいて
輸入している。大体八万トンくらいが現状ということは、これは人口で割ると、一匹が大体二百グラムということらしいですから、年間に一人三匹食べているということのようであります。もし、
大臣が三匹以上食べているんだったら、平均よりも多いということになります。
実は
大臣、今長官から御
指摘いただいたように、今大体八万トン弱くらいで国内の
消費になっているんですが、二〇〇〇年、これは一様に安い時期であって、このときは今よりも倍、二〇〇〇年、二〇〇一年は十六万トンくらい、特に中国産のものが多かったということもあったようでありますけれども、
輸入をした。ですから、十年ちょっと前までは倍の量で賄っていて、平均すると六匹くらい食べていたかもしれません。
ですから、余り高くなり過ぎると、
消費というのは当然ブレーキがかかりますし、余り安過ぎると、それを
生産されちゃ困る、このバランスを常にどうするかということで、これは流通業者、商社の方が御熱心で、今やられているのは、商社の方がウナギを
インドネシアで養殖する。これは
日本産ウナギでなくて、いわゆる
インドネシアウナギ、片仮名で
インドネシアウナギだそうで、味もそんなに悪くない。そして、アフリカウナギもアメリカウナギもあるというようなことで、要すれば、ウナギと称するものも、国によってそれぞれ
成長のスピードもちょっと違うようであります。
ただ、マリアナ海溝を中心に、そこで産卵をしてまた戻ってくる、
サケ以上に何か類いまれなお魚だそうで、つい最近まで、今でもそうかもしれませんけれども、本当にマリアナ海溝で卵を産んでという生態自体がわかっていないということだと思っています。
ある意味では、
需要があるものについては流通業者の方も熱心に、商社も含めて世界じゅうから、
日本にもし
需要がある、マーケットがあると思えば、この夏に向けて、世界じゅうからあらゆるウナギを多分
輸入して、上手にその量と価格の適正化というのを図るのでしょうし、もう
一つ言えば、本当にウナギの養殖ができないのかどうかというのは、水産研がウナギの完全養殖に成功した、ただコストがかかり過ぎるということが
指摘をされています。
ただ、やはり私は、以前、内閣府のときに科学
技術も担当させてもらったときに、やはり海洋
機構、この間、アトランティス大陸を発見したかどうかは別としても、大西洋で昔の大陸かどうかみたいなことを、あそこもそうですし、東京大学でもウナギの
研究家というのがいらっしゃいますから、本当に
稚魚が足りないことが国産のウナギの
生産者の方や
消費者の方にもし負担をかけているのであれば、もっとそこは生態の部分を
研究されて、今少なくとも水産研がやっているようなウナギの完全養殖ができるようなものをもっとバックアップしなければ、多分
需要が、ウナギは一食千円くらいであったら、私もウナギを食べたいなと、でも、これは毎日食べるものじゃありませんから、時々食べるのがいいのかもしれませんけれども。
そういう部分で私は取り組んでいくべきだと思うんですけれども、
大臣、その点についてどのようにお
考えになりますか。