○津村
委員 今、修士と博士を両方ともまとめておっしゃいましたけれ
ども、多分、PhDの数はその中で大分少ないと
思いますが、これは欧米では、さっき百二十人とか二百人という数字を話させていただきましたけれ
ども、出向者とかいうことではなくて、それを専門にPhDを持っている方がかなりの数いらっしゃって、三年ということではなくて、もっと長くやっているわけですね。
私は、決して
日本のGDPがノウハウの面で他国に劣っているとは思わないんですが、こうした非常にタイトな労働環境といいますか、あるいは人繰りの中で、やはりいろいろと、避けられる失敗といいますか、幾つか課題を残してきたと
思います。
きょうは、もう時間の制約で、そこを深く聞く気はありませんので、
質問はいたしませんけれ
ども、先般、五月七日には、昨年十—十二月期のGDP統計速報値について、これは民間のエコノミストの方から
指摘があって、推計式のミスだということで訂正をされて、改善策を発表されましたが、こういったことも、もしもう少しスタッフが多くて、しっかりとこれを見ていくことができれば、避けられたんじゃないかなというふうにも
思います。
あるいは、後に時間があれば触れますけれ
ども、今回、研究開発投資をGDPのベースに加えて、二〇〇八年基準ということで、これは国際的に今基準改定が進んでいますが、残念ながら、基準改定が
日本で実現するのは二〇一六年、先進国で一番遅いわけで、グローバルスタンダードになかなか追いついていかない。これも、関係者の方に伺えば、マンパワーの不足で、どうしても他国と比べておくれてしまうということでもあります。
研究開発投資は、
日本は他国よりも大きいわけですから、それだけで大きく
日本の評価が変わるわけではないとしても、今、中国にGDPで抜かれて三位になった
日本が、それでも実際のところ、GDP、こういう見方で見ればもう少しいい数字なんだということをちゃんと世界に発信しているかどうかということも、何年もおくれてしまっているわけです。
ですから、ここは、この数年間、確かにスタッフはふえてきましたけれ
ども、今八十三人とおっしゃいましたが、たしか二年ほど前では八十五人までいっていた時期があったと
思います。
ぜひ、西村さん、テークノートしていただきたいんですけれ
ども、これから骨太の方針があって、
予算とか定員だとか各省の、
内閣府内でも調整が始まると
思いますし、他省庁とのやりとりも始まると
思います。
他省庁も、今、統計の数は随分減らしていまして、さっきの四枚目をごらんいただきますと、国の統計職員数というのは非常に減ってきているんですね。この大きな
理由は、一つは、農業統計というものに何千人という全国的に労力が割かれていたものが、非常にリストラといいますか見直しが進んでいるということ。そしてもう一つは、IT化でこれだけ減ってきています。
国民の
皆さんの
理解という
意味では、数字を足し上げていく、IT化にある
意味ではなじむ分野に人をふやすというのはなかなか難しいことだと
思いますが、そのGDP統計の作成部署の、コンピューターも最新のものではないと聞いておりますし、スタッフも、私たちのときにも、いろいろなところに頼みに行って、出向者を出していただいたり、総務省の統計部署の方とかけ合って、少しでも回してもらえないか、
内閣府内でも官房長と
お話をして、少しでもGDP部署を充実できないかということをやりましたが、力不足でした。
ぜひ、西村副
大臣、もちろん甘利
大臣、ここの点は本当に、
日本の国力をはかる、そして先ほ
ども反省も含めて触れましたけれ
ども、間違った数字で判断しては本当に国を誤りますので、ここはエールとして申し上げているんです。
これから数カ月が来年度の定員、
予算の重要な時期になると
思いますので、ここは四号館だと
思いますが、ぜひその部署に足を運んでいただいて、どういう人たちがどういう機械でやっているのかをぜひ政務三役が直接ごらんになって、しかるべき措置をとっていただきたいというふうに
思います。応援させていただきますので、ここはぜひ力を入れてやっていただきたい、そこは申し上げたいと
思います。
少し時間が押していますので大分はしょるんですけれ
ども、GDP統計の……