○宮川
委員 おはようございます。
自由民主党の宮川典子と申します。
きょうは、
質問の機会をいただきまして、ありがとうございました。
きょうは主に〇増五
減法案についての
質問をさせていただきたいと思いますが、その
質問の前に、二つ、きょうの私の気持ちというか、前提としてお話をしなければいけないことがあると思います。
まず、私は、実は山梨一区の選出でありまして、〇増五減の対象県になっております山梨県の出身であります。きょう、
質問の中に例として山梨県の例を挙げますけれ
ども、これは決して山梨だけ減員をしないでくださいというお願いではなく、あくまでも
一つの例としてお受け取りいただければと思います。
そしてもう
一つは、山梨県の一員として、ずっとこの〇増五減の問題を有権者とともに闘って、また憂えて、不安に思ってきた一人であります。
選挙前の一候補者としても、そして一有権者としても、山梨県の方たちが、こうして〇増五減がある、減員を受け入れなきゃいけないということに対してどれだけの不安を持っていたのか、また、それに対してどんな考えを持ってやっていたのかというのは、地元の感覚でなければわからないと思います。
それを踏まえた上で、我々
立法府は、今回の問題に関して、
違憲であるとか
選挙無効であるという
判決が出ている
状態で、この〇増五減問題に関して真摯に向き合うことがなければ、私は
国会議員の資格がないと思っております。ですから、あちらの
野党席にいない
国会議員の方たちには猛省を促したいというふうに思っております。
今回、この〇増五減というのは、我々
国会議員の問題ではなくて、
選挙権というのを行使する、投票して自分の民意を届けようとする有権者のためのものであるということを我々は忘れてはいけないというふうに思いますし、前回の十二月十六日の
選挙が
違憲状態が出たままで行われたことに対して、やはり
立法府として私は反省をしなければいけない、そういう思いを持って今回は
質問をさせていただきたいと思います。
それでは、〇増五
減法案に至る経緯についてお伺いをしたいと思います。
これまで、さまざまな
選挙制度がとられてきまして、その中で、一票の
格差問題というのは、もう既に、戦後も、
昭和三十年代からさまざまな
議論を生み出してきたところであります。一〇〇%完璧な
選挙制度がないと言われるゆえんというのは、こういうところにもあるのではないかと思います。
中
選挙区時代、一九九〇年の
選挙に対して一九九三年に
最高裁の大
法廷で
違憲判決が出てからというもの、大きな
選挙制度
改革をして、小
選挙区比例代表並立制というものが導入されました。その中で、一人
別枠方式も導入した上で一票の
格差の
是正をしていこうというのも、また、一人でも多くの民意をしっかり
政治側で受けとめるためにも、その制度が運用されてきたわけですが、このたび、
違憲判決、
選挙無効
判決という大変厳しい司法の判断が下ったところであります。
それが二〇一一年と私は記憶しておりますけれ
ども、それから明確にこの一票の
格差の
是正に向けて
政治側、
国会側でも
議論が尽くされてきたと思いますが、今回、
区割り審が出したのは〇増五減ということで、五県が対象県となって減員されるということが決定をいたしました。
しかしながら、先ほど
大塚委員の
質問、また資料の中にもありましたとおり、〇増五減だけではなく、例えば四増四減であるとか、いろいろな
議論が尽くされてきたというふうに思います。また、それ以外の試案を出された与
野党の
選挙制度のチームもあったかというふうに記憶をしておりますが、この〇増五減が採用されて今回の
勧告に至った経緯をぜひ
政府側から御
説明いただきたいと思います。