○西野
委員 日本維新の会の西野弘一です。
せんだっての
委員会で、大阪の阿倍野という地域ではお好み焼き屋さんにまでアベノミックス焼きとかいうのが出まして、皆さんそういう
意味ではいろいろと頑張っておられるという話をしましたが、後援会からすぐ電話がかかってきまして、いや、お好み焼きだけじゃなくてアベノミックスジュースもあるしアベノミックスソフトクリームもあるぞと言って怒られましたけれども。
とにもかくにも、アベノミクスというのが連日取り上げられておりますが、現に一本、二本の矢は放たれて効果を上げているということは、皆さんがこれは実感をされていることでありますから、ソフトクリーム屋さんでもジュース屋さんでもお好み焼き屋さんでも、そうやってアベノミックスということを冠につけるぐらいですから、それだけの実感を感じておられると思います。これは大いに評価されていいと私は思いますし、また、一応、野党という立場で言うと、三本目の矢がしっかりと放たれるかどうかというところが一番の攻めどころかなと思っておりましたけれども、TPP参加表明もこんなに早い段階でされるとは思っていませんでしたので、これから野党という立場では攻めにくい
状況かなということは正直思っています。(発言する者あり)いや、思っています。
でも、これは国家
国民にとってはいいことですから、我々もそう
考えていることですから、しっかりと議論すべきところは議論しながら、また逆に言うと、我々がより先鋭的な意見を出しながら、また与党の皆さんにもそういったところに賛同いただけるようなことをやっていくことが新しい野党の形ではないかなと思っておりますので、しっかりと議論をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思っています。
そういう中で、私も今回当選をさせていただきましたが、実は府
会議員を三期務めさせていただいております。その初当選のときの二連ポスターは、
安倍総理との二連ポスターでした。
その写真を撮っていただいたときには、
総理が、当時、うちのおやじの会合に来賓でお越しいただいたときに、西野修平というんですけれども、私の弟が先に府
会議員に出ておりましたので、うちのおやじが、西野修平というんだけれども今度選挙に出るみたいやから一緒に写真を撮ってやってくれへんかということで、
総理が、ああ、じゃ、撮ろうよということで、普通、政治家同士、簡単な握手をして撮るんですけれども、わざわざ上着を脱いでいただいて、こうやって撮った方が雰囲気が出るんだと言っていただいて、写真を二人で撮っていただいたんです。
その横で、私、兄貴で見ていまして、余りにもうらやましかったので、実は私ももしかしたら近々補欠選挙があって選挙に出るかもわからないので一緒に撮ってもらえますかと言って、撮った写真で初当選したんです。
そういう
意味ですから、きょうはこうやって、この場に立たせていただいて
安倍総理と議論をさせていただくというのは、本当に感慨深いものがあるわけでございます。
そういう中で、政治活動を続けていますと、いろいろなところで、西野君、じゃ、君はどういうことをするために政治家になったんやと、よう言われます。おばちゃん、そんな、一言で言えと言われても無理ですわと思いながら、いつも言うことは、私は、公平な社会をつくりたい、公平な国家をつくりたいということを、いつも申し上げています。
公平な社会とは何や、公平な国家とは何やというと、まさに
総理が所信でおっしゃられた、額に汗して頑張った人が報われる社会、これはまさに、一言で言うとそういうことではないかなというふうに思っています。
では、頑張った人が報われる。一生懸命ちっちゃいときから努力して、勉強して、いい大学に行って、官僚になって、でも給料は安い。だけれども、皆さんから、あの人たちは本当に頑張っておられるんだということも、これは
一つの社会からの報いだと思います。一方で、そうではなくて、一生懸命働いて、額に汗をしながら、たくさんの報酬をもらう。働いた分だけ、たくさんのお給料をもらう、これも
一つの報いだと思います。とにかく、頑張った人が、頭を使った人が、知識を得た人が、また技術を得た人が、それをフルに駆使して頑張った人が報われる社会というのがやはり大事だと思うんです。
そういう
意味では、その
一つである、頑張って努力した人がそれなりの報酬を得るということもやはり実現していかないと、なかなか、額に汗した人が報われる社会とは言えないのではないかなと思っています。
そういう中で、今回示された
所得税の
最高税率の
引き上げ、この点は、そういう
意味では、
総理のおっしゃっている、額に汗して頑張った人が報われる世の中をつくるんだということに逆行しているのではないかなと私は思います。
また、相続税に関しても、課税対象を拡大したということは、これは評価するべきところだというふうに思っていますが、しかしながら、税率が
引き上げられておりますので、その点はやはりまた逆行しているのではないか。課税対象も広げることはいいことですけれども、どうせなら、ついでに税率も下げればいいじゃないですか。もっと言えば、全員から相続税を取ればいいじゃないですか、同じフラットにしながら。それこそが、わかりやすいですし、頑張った方が報われる社会ではないかなと思っておりますが、
総理の目指す国家像、社会像と、今回のこの法改正案について、どのようにお
考えになっておられますか。