○赤枝
委員 過労な
医師が自殺するという嫌なことを聞いて、私は人ごとじゃないんじゃないかと思っております。
ことし、我々は、自民党は、百十九人の新人議員が当選をさせていただいて、私が最年長なんですね、六十九歳で。きょうは、肉食系の最年少の
大臣に草食系の私が、いや、松阪牛を相当食べて育ったんだろうなと思うんですが、私はほとんど雑炊で育った世代なので、どんな対決になるのか、お楽しみにしていただければと
思います。
実は、私は、三十五年前に六本木のアマンドのところで開業いたしまして、産婦人科をもう三十五年やっております。十四年前から
子供の相談室というのを夜中のカフェの中でやってきまして、そこで
子供たちの話を聞いていると、非常に、不特定多数とコンドームをつけないのがいけているということで、女性が物すごく
被害に遭っている現実を見て、そこから、私は、女の子を守ろうというガールズガード運動というのを始めました。
これは、やはり性行為については男性が主導権を持っていますし、女性の場合は、今はもう見かけが一番いい時代ですから、イケメンであれば女の子みずからが逆ナンパする、ついていって携帯の番号を聞く。こんなことはよくあることで、イケメンであれば誰でもついていくという非常に何か変な時代になって、好きな男の子がやろうとかしようと言って、断ると嫌われるんじゃないかという意思が働いて、結局応じてしまって、最終的には、知識がないのにそういう性行為をして、いろいろな
被害に遭ってしまう。
私は、そういうところを見ると、知識がない女の子が性行為をするとそういう
被害に遭うということは、これは隠れた暴力じゃないか。何も知らない子に対して、中で出すとか、それからアナルでとか、いろいろ今アダルトビデオで見たような怪しい知識を持って試すという。女の子はまさに
被害者であって、これはもう暴力だというふうに考えております。
私が街角相談室を始めたころ、一九九九年の四月というときは、物すごい事件があったわけですね。つまり、それまで反対していたピルが解禁された。思えば、一九九九年ですね。
それからもう
一つ、これもすごいですよ。日本人の治験がないのに、バイアグラという薬がそのまま認可された。少子化のためのバイアグラのはずが、今はおじさんが表で使っているという、全く少子化とは
関係ない使われ方をしている。僕の顔を見ると、
先生のところでバイアグラないのという、大体そういう、議員の
先生も多いですが、そういう議員の
先生も中にはいますけれども、街角でもそういう人はいるんですね。バイアグラが正しく使われていない。
もう
一つ、第二次援交ブームというのが一九九九年に起こるわけです。それは、今までテレクラに女の子が電話して援助交際の相手を求めていたのが、一九九九年からはネットにつながっちゃったんですね、
子供の携帯が。つまり、自分で相手を見つけられる、私は何歳ですと。そのころは年齢書き込みができましたから、十四歳で、お小遣いくれる人いませんか、
秋葉原のどこそこでという書き込みをして、ネットでつながっちゃう。そこから第二次援交ブームが始まるんです。
しかし、皮肉なことに、そのとき、日本はバブルが崩壊して景気が最悪のときに、その援助交際した
子供たちによって日本経済は救われたというあれがあるんですよ。ブランド物を買いあさったんです、少女
たちが。銀座のいろいろなショップに行って、ブランド物を買いあさった。出どころはおじさんの財布ですけれども、それで日本の経済を救ったという話もあるぐらい。
そこから、性の低年齢化も起こりましたし、性行為そのものも、挨拶がわりの性行為に変わっていくわけですね。見かけがいい、見かけがよければいいから、
お金で何かをする。プチ整形をする、きれいな洋服を買う、それで、見かけでもってまた違う人にプレゼントするとか、どんどんどんどんそれが性の低年齢化につながっていったあげくが、性行為そのものがいろいろな
被害を及ぼしたわけです、今度は。望まない妊娠、それから性
感染症、これが激増してくるわけですね、低年齢に。
それで、私のところでも、中学生、小学生の、援助交際をして性病を繰り返す女の子がいます。まさに小学生です。小学生でズックを履いてきても、自分の好きなタレントの追っかけをやるために
お金が欲しくて、援助交際をする。それで、病気にかかる。まさか大人はこんな
子供が病気を持っていると思わないから、そのまま生でしてしまう。そういうことでうつされる、繰り返しですね。そういう悪い状況がどんどんどんどん起こっている。
それで、あの当時の言葉も悪かったですね、今もそうですけれども。ワンナイトラブとか、チャラ打ちとか、セフレ。セックスをしていても彼氏じゃないよ、友達だと。セフレとか、そういう言葉でもって、
子供たちは、こういう性の低年齢化は当たり前のことのようになってきちゃった。
風潮ですね、これも
一つの。
そこで、性
感染症の中で一番怖いと言われているエイズについて、一番目のHIVは、
ウイルスが非常に中でいろいろ変わるわけですね。それに対する研究が大変なために薬剤が高いという問題があります。HIVに感染して、薬代が大体毎月二十五万円、年間で三百万かかるわけですね。それが、今は薬がよくなったために、発病しない。八十、八十五、生きられるということになると、HIVに感染した人が一人出ると一億円かかると言われています。一人感染すると一億円。しかし、これは毎年千五百人ずつふえているわけです。この現実。
そうすると、僕は何を言いたいか。性
感染症は、相手をきちんと選んで、性の知識を持って、しかもコンドームをつければ、予防できるものだよと。だから、エイズになって一億円というときになったら、初めて、そろそろ、もうこれは自己責任だろうという意見が出てもいいんじゃないか。
その辺のところで、エイズ、性
感染症、これは自分自身が悪いんだろう、自己責任という考え方は持ち込めないのかなというのを
大臣にお聞きしたいと
思います。