○足立
委員 委員長、今御答弁いただいたことについて、せっかくの
機会ですのでもう一言いただきたいんですけれ
ども、確認をさせていただきたいんです。
日本原電が今確かにボーリング
調査をしている。もし、ここでこれまでの
データ、いろいろな
調査に基づいて
規制委員会が認定を五月二十二日にした、その認定の前提となる事実が日本原電の新しい
調査によって覆った場合は、これは当然、今
委員長がおっしゃったように、新しい事実が判明すれば、それは改める、改めて
評価する。これはおっしゃっているとおりで、それは非常に常識的なというか、当たり前のことだと思います。
問題は、このままいったときです。このままいったというのは、
調査しても、覆すに足る十分な事実が出てこなかったとき、改めて何かするんですか。改めて認定をするんですか。
日本原電の
調査について、
評価はすると思いますよ。
評価はすると思いますが、それはこれからも永遠にそうです。ずうっとそうです。いつでもそうです。
事業者が新しい事実を出してきたら、必ずそれは
規制委員会は
評価しますね。そう思います。
すると、敦賀二号機についての認定は五月二十二日に行われて、一義的には認定は終わっているんですよ。それが最終的な結論なんです。
ところが、
田中委員長、この問題は私は大事だと思うので、大事ではないと思っている自民党の
委員の先生方もいらっしゃるかもしれませんが、これは、日本の原子力政策の今後の推移を決める大きな
判断。
私は、
もともと、
福島の原子力の
事故があった際に、
東京電力の経営をどうするのかがすごく重要だと思ったんです。私は、JAL型の再建
手続に入るべきだと思いましたが、結果的には、いろいろな、金融市場あるいは景気にも考慮して、それはしなかった。私は、もしかしたらそれは賢明な御
判断だったかもしれないと思っています。
ただ、その結果何が起こったかというと、今も
福島第一
原発の処理について
東京電力が粛々とやっているんですよ。何度も予算
委員会やこの場、あるいは復興特別
委員会で私は聞きました。
政府はもっと前に出ると言っているから、出るんじゃないのかと聞きましたが、
政府は、いや、研究開発をします、これは一義的には
東京電力の仕事なんですといって、後ろに隠れているわけですよ。今も隠れているんです、
政府は。
なぜ今も
政府は後ろに隠れているかというと、今の法体系がそうなっているからです。なぜ今の法体系がそうなっているかといったら、損害賠償に係る
支援機構法をつくったときにそういう枠組みにしたからですよ。要は、東電を、法的
手続で公正な、透明な形で再建
手続に入らずに、不透明な形で、新しい
法律をつくって処理したから、いまだに
東京電力と国の
関係が何にも変わっていないんですよ。あれだけの
事故があったにもかかわらず、
事故の前と後とほとんど変わっていない。
福島第一の廃炉の作業は、国難とも言えるこれだけ苦しい
状況に
福島は今置かれているのに、自民党の皆さん、よく
考えてください、自民党政権はこれを放置しているんですよ。東電がやれと、後ろに隠れて腕を組んでいるんですよ。私は、なぜ今そうなったかというと、東電の処理をそうしたのが遠因というか原因である、根本の原因であると思っているわけです。
きょう申し上げているのは、再びその
見直しを行うチャンスが来た、それは今だと思っているんですよ。東電は
福島第一
原発だけの問題だけれ
ども、今、敦賀の問題は、これから日本の原子力事業が始まる、新しく生まれ変わるその出発点ですね、この七月八日は。その日本の原子力政策の一番の、最初の、この始まりの時点において、敦賀の廃炉について、また
経済産業省は曖昧にして先送りをするんですよ。安倍政権は曖昧にして先送りをするんですよ。全部そうです。
私は実は厚生労働
委員会で半分以上の仕事を使っていますけれ
ども、社会保障もそうです。原子力と社会保障という、今、将来に先送りしてはいけないというテーマであればあるほど、つまらないことはすぐ決めますよ、でも、国家の
基本にかかわる重大な、党派を超えて決めねばならない社会保障政策とこの原子力エネルギー政策については安倍政権は先延ばしをしているんです。
余りここで言ったら事務方がかわいそうですが、事務方の一部は、
田中委員長、こう言っているんですよ。私がこういうことを言ったら、経産省の事務方は、この問題が曖昧になっている原因は
規制委員会だ、
規制委員会が白黒はっきりつけないからこうなっているんだ、こう言っているんです。
そんなことはない、
規制委員会は
規制委員会の使命を果たしている。黒だと言ったんです、五月二十二日に。したがって、あとは経産省の問題なんです。日本原電の問題なんです。ところが、経産省はまたもや、
東京電力のときと全く同じように、これは日本原電が決めることだから、まだいいんですと言っているんです。
だから、私は
田中委員長にぜひ
お答えいただきたいのは、もちろん新しい事実が出てくれば
評価します。これは当たり前のことだから、私はいいと思います。しかし、敦賀二号機については五月二十二日に黒だと認定した、これは事実ですね。