○河野(正)
委員 ありがとうございます。
大きく引き上げられたことによって、抑止効果が出てくればいいのかなと思っております。
次に、
我が国で
絶滅の危機に瀕しているセンカクモグラというものについてお尋ねいたします。
沖縄県石垣市の尖閣諸島におきましては、
環境省の
レッドリストで
絶滅危惧種に選定されているものが二十四種類あるということでございます。そのうち、尖閣諸島に固有の種としては、センカクモグラやセンカクサワガニという十種類があるということでございます。また、現在、これが尖閣諸島に放牧されて増殖したヤギによって危機的
状況にあるということも伺っております。
センカクモグラに関しましては、我が党の西野弘一議員が、本年三月に
質問主意書を提出いたしまして、同じく三月二十八日、衆議院
予算委員会におきまして安倍総理
大臣に対して
質問を行っております。その際、
石原大臣からも御答弁をいただいているところでございます。
簡単に要約させていただきますと、西野議員が、
環境省職員が立ち入りの上でモニタリングする予定があるのかをただしまして、立ち入りがないとすれば、
生物の
多様性に関する条約に違反しているのではないかという見解を述べたことに対して、
政府見解は、きちんと航空写真の解析や
専門家からのヒアリング等で
情報収集しているので、
生物の
多様性に関する条約の義務違反には当たらないということのやりとりだったと
思います。
ところで、実は、二〇一〇年十月十二日の衆議院
予算委員会におきまして、当時野党のお立場でございましたが、
自民党の
石原伸晃
委員が、「
日本固有の領土に
絶滅危惧種の調査、
保護のために上陸することは私は何の問題もないし、これは
人類の共通した願いではないかと思っております。」途中略しますが、「上陸許可をいただけませんでしょうか。」というふうに
質問をされております。
当時の仙谷国務
大臣、官房長官や菅総理
大臣が御答弁されておりますが、民間の方から借りている土地であるなどの答弁がありまして、
石原委員は再度、
絶滅危惧種を救わなくてはいけない旨を強く訴えられております。
また、翌二〇一一年七月十四日の衆議院決算行政監視
委員会におきましては、下村
委員が、現在
大臣をされておりますけれども、野生ヤギの駆除という観点からも
質問をされております。
予算委員会や決算
委員会ではなく、ここは
環境委員会でございますが、現在、尖閣諸島は国の所有地になりまして、お立場も
石原委員から
環境大臣という立場になられたわけですが、
絶滅危惧種を救わなくてはならないという観点から、考えにお変わりはないでしょうか、
大臣。