○青木
委員 本
会議でも
安倍総理に
質問をさせていただいたときに、やはり財源のことをおっしゃっていて、ちょっと前向きではない
印象を受けたんですけれども、現在も、
山本大臣からも、まだ同じようなところにあるのかなというような感覚を得ました。
これは、ビッグバン直後の宇宙誕生の瞬間を解明する本当に夢の大プロジェクトなんですけれども、そこから生まれるいろいろな技術が、
ITだったり、バイオテクノロジーだったり、ナノテクノロジー、また医療、
環境、いろいろな先端
研究分野に応用が可能だと考えられております。
そして、これは、一度誘致されれば、一過性のものではありませんから、
日本に加速器があることによって、いろいろな、
研究者のみならず、企業の誘致も呼び込むことができると思いますし、それによって雇用も拡大するし、また、岩手か九州か、福岡かわかりませんけれども、観光業の発展にもなるでしょうし、本当に大きな波及効果が期待されるというふうに考えております。
聞くところによると、この建設費が八千億というふうに伺っていますが、四千億、半分を
日本が持って、あとは諸外国の出費で、十年ぐらいですか、かけて建設するように、ちょっと正確ではないかもしれませんけれども、そんなふうに聞いております。決して
予算のかかるプロジェクトではないのではないか、それ以上の経済効果も見込めるのではないかというふうに思っておりまして、これを、ぜひ誘致に向けて
山本大臣に
リーダーシップを発揮していただければというふうに思っています。
今、
研究者レベルでいろいろと話し合われているということでありますが、
研究者の方に
お話を聞くと、なかなかこういう施設なり、こういったものが
日本に誘致できないというところの政治的な交渉力といいますか、そこの部分を
指摘を受けることがありまして、普通に交渉に臨んで、まず一歩を踏み出してもらえればいいのにという
お話も聞きます。
ぜひ、このリニアコライダーを三本目の矢の目玉として、象徴として誘致されることをお願いしておきたいと思います。
次の
質問に移らせていただきます。
ちょっと
視点は変わりますけれども、
山本大臣のお膝元、群馬には、IHIエアロスペースという会社があります。「はやぶさ」の回収カプセルを設計、開発した会社であると思います。また、救命救急に活躍するAEDも、群馬の
日本光電工業株式会社の富岡工場でつくっておられます。また、楽器のウクレレとかハンドベルも、群馬だけで製造されていると聞いています。
私の地元のことで恐縮ですが、東京都北区でもさまざまな技術がありまして、例えば、手術をする医師の手の大きさや長さに応じて、医師の好みに合わせてフルオーダーではさみなどの手術道具をつくる、そういう鉗子の技術が
田中医科器械製作所というところにあります。また、細い直線の針金をつくるのは大変な技術なんですが、この針金の先にカメラやはさみをつけて、医療用のカテーテルに活用されています。その針金をつくっている佐藤精巧直線という企業もございます。また、千五百度の温度がはかれるセンサー技術、これも
日本で二社、世界でも数社しかない技術があります。また、半導体の性能を検査する超精密機械を
実用化した、世界で二人しかいない、そのうちの一人が北区の製作所の方にいらっしゃいます。
検査機器を扱うというのが北区の物づくりの一つの特徴でもあるんですけれども、これから、
成長分野である医療
現場と物づくり企業の技術をつなげていこうということで、今自治体も考えているところであります。
日本全国、四十七都道府県に多分いろいろな技術があって、その一覧表みたいなものがないかなと思って取り寄せをしてみたんですけれども、なかなかそういう資料がないということだったので、ぜひ、こういう医療技術、製造技術、また、農業の技術、建築技術、
日本じゅうが技術の宝庫だというふうに思いますので、こうした足元にある、これまでの蓄積された技術を今こそ吸い上げて、光を当てていくということも大事なのではないかというふうに考えます。
今、いろいろな
会議や本部や戦略室等が立ち上がっていますけれども、ぜひ、そうした状況を把握している都道府県や、また市町村の
関係者の
方々からも
意見を伺う
機会をつくられたらどうかなというふうに思いまして、これが
日本の
成長戦略の底力というか、底を支える大きな力になるのではないかというふうに思うのですが、いかがでしょうか。