○
中田委員 日本維新の会の
中田宏でございます。
日本維新の会は、今回衆議院議員選挙で国民の
皆さんから多くの御支持をいただいて、議席をいただきました。また、特にこの
桜宮高校の案件、
大阪ということで、私どももこれは改革に向けた大きな
責任を有している、こう思っておりますので、その観点から
大臣を初めとした
皆さんに御
質問をさせていただきたいと
思います。
まず、先立ちまして、本当に、今回お亡くなりになられた当該
生徒には、そのみたまに心から
お悔やみを申し上げ、御冥福をお祈りしなければなりませんし、また、御
遺族の皆様にも
お悔やみを心して申し上げたいと
思います。
ここの
委員会におられる
皆さんは、間違いなく、今回のこの
事件を契機として、こうしたことが二度と起きてはならないということに向けた
議論を期待しているはずでありますし、そのために私たち
国会議員はここに集っているということに関しては全くもって同じ認識だというふうに私は
思います。
そういう意味では、この
事件というものを、その場限り、喉元過ぎれば何とやらというような形のむにゃむにゃに終わらせてはならない。やはり、根本から我が国の
教育そのものの制度も含めて改めていくということにつなげていかなければ、先ほど
お悔やみを申し上げた亡くなった
生徒さんにも申しわけが立たないということだと
思います。
この
自殺した
生徒でありますけれども、本人は、実は、その胸が詰まる
思いというものを相談はしているんですね。周りの
生徒にも相談してきましたし、もう既に明らかになっているように、
顧問に対して手紙を書いて、それを渡すかどうかと悩んでいたわけです。その手紙も、同僚の
生徒に見せたけれども、それはやめておけということで出すのを控えたということも、もう既にわかっています。そういう意味では、
学校全体がある意味では
体罰を是認していた。
こういう価値観がある中で、まさか先生に直接言いにくい、ほかの先生にも言えない、
仲間にも相談したけれどもやめておけとなる。ひょっとしたら
関係の
保護者も含めて
体罰を是認しているような風潮、価値観、これが支配的な中において、彼は、どうするべきかと考えたときに、何も手がない中での
自殺ということになっていった。その気持ちを
思いやると、本当に言葉がありません。
この
桜宮高校は
スポーツの名門校です。
バスケットボール部だけではなく、他の
部活動も盛んで全国大会などにしばしば出ているし、有名な選手も輩出をしているという高校でありますから、その一連のある意味では
部活動に対する純真な
思いと、一方では、背景には、そこで成績を上げる、インターハイに行く、そして、やがては大学に
スポーツ推薦で入る、こういうような価値観も実は
学校の中に流れていたことも、これはかなりはっきりしていることでもあります。
体罰、このことが、そういう意味で、今回の
部活動における勝利至上主義という言い方で簡単にくくってはいけないことはわかっていますけれども、しかし、そうした価値観というものは、実は
体罰だけではなくほかの面にも出ています。
この
バスケットボール部は、
子供たちだけの寮も持っていました。これは
校長も教頭も認識をしていません。
保護者が金を出して、そして
子供だけがそこで共同で暮らすというような、大人の寮長もいない、こういう寮も実はこの
バスケットボール部はインフォーマルにつくっていて、そこに
顧問は顔を出すというような、こうした実態もあった。これがわかったのはなぜかというと、昨年の十月に無免許でバイクを運転していた
事件が発生をして、それがこの寮を明るみにしたということでもありました。
そういう意味では、先ほども断りましたけれども、勝利至上主義ということをはたが勝手に決めつけるのはやや僣越かもしれない、しかし、全体として、どうも常識では考えられない支配的価値観というものがそこに流れていることは間違いなかったというふうに言っていいと思うわけであります。
その意味において、
大臣に御
質問したいんですが、亡くなった
生徒が発生をしたこの
事件の数日後には、
部活動を再開させてもらいたいと
子供たちが言い始めちゃっているんですね。それは、
子供は純真に思っているのかもしれない、体がなまっちゃ嫌だ、そう思っているのかもしれないけれども、しかし、数日後からこういうふうに
子供たちが言ってしまっているということも含めて、人が一人亡くなったという重大なこの
事案について、果たして
学校において共有されているというふうに当事者たちが思っているのか、ここについて、ちょっと
大臣、私はまず御所見をお伺いしたいと
思います。